さて、久々のたっぷりシングルレビューでぃす。
今回、なんだかレビューにしてレビューにあらずみたいな所がありますが、文章能力が無いので仕方ないよね?と開き直ってみる。
籟・来・也/GARNET CROW(★8.5点)
タイトルからしてなんだか小難しい雰囲気が漂っているこの曲。「らい・らい・や」と読むそうで。
で、ファンからは既に賞賛浴びまくりのような感のあるこの曲。イントロはZARD「セパレート・ウェイズ」みたいですね。民族音楽を思わせるメロディー・アレンジ、中村由利の独特の歌唱も、AZUKI七の詞も、全てが果てしなく完成度が高いとは思います。「スケールの大きい、風を感じる楽曲になった」とインタビューで答えていたように記憶しているのですが、確かに全体の雰囲気はそんな感じです。
でも、でもごめんなさい、やっぱり、このGARNET CROW節全開の暗い曲調、中村由利の独特な歌唱も、ちょっと・・・。聞いてくうちにだいぶ慣れてきて、ようやくこの曲の良さがわかるようになってきて、だんだん「良いじゃん!この曲!」みたいな感じにはなってきてますが、やっぱり個人的には「晴れ時計」「君の思い描いた夢~」の方が、親しみやすくて好きです。
Mステで聞いた時も、「さすがGANET CROWって凄いなぁ~」って思いと、「うーん・・・ちょっと苦手かも」という思いが6:4の割合で両方生まれました。
逆に、ここ最近のさわやかGARNET CROWがイマイチだと思った人は絶賛してるのも、わかる気はします。
SLAVE of KISS/北出菜奈
KISS(★8点) キスを下さい(★8点) KISS or KISS(English Version)(★7点) Sweet frozen kiss(★6点)
1曲目にPRINCESS PRINCESSのカバーを収録し、徹底的にKISSにこだわったコンセプトマキシシングル。
1曲目「KISS」は、原曲はミディアムナンバーだったのに比べ、北出バージョンはアップテンポに生まれ変わってます。というか、実はこの曲が気に入ったから原曲を聴いてみたんですが(それまで聞いたこと無かった)、原曲よりこっちの方が軽快で良い感じ。いつも情念系の曲が多い北出さんにしては明るい曲になってるんだけど、ボーカルのキュートさも良いカタチで出ているし、こういう曲もいけるじゃん北出菜奈!って感じです。
2曲目は、まぁいつも通りと言えばそうですが逆に安心感あります。こういうガールロック曲は得意分野ですね。初期の頃のようなクセを意図的に付けすぎた歌唱では無くなったので、過度なしつこさもないし、かといってアッサリしすぎでもなく、良いバランスになっているだと思います。
3曲目はスマッシュヒット曲「KISS or KISS」を英語バージョンに。歌いまわしも少し変わってます。まぁオマケ的なものであって、原曲にはかないませんがこれはこれで悪くないとは思います。もっとアレンジを大幅に変えちゃっても面白かったかも知れません。4曲目はバラードですがあんまりパッとしないです。
Crystal Energy/栗林みな実(★8点)
CDTVのランキングを見ていて「あ、これいいかも」って思って検索かけたらアニソンだった!ってこのパターン実は2回目です。1回目はALI PROJECTの「聖少女領域」で同じことしたなぁ。アニソン街道まっしぐらなのかもしれません自分。で、この曲は舞-乙HiMEってアニメのOPらしいです。
系統的には水樹奈々に近い感じも多少あるかなぁ?それは言い過ぎか。オープニングにはピッタリと思われる疾走感あふれるアップテンポ曲です(この書き方何回このブログで使ったかってぐらい多用してる気がする)。ってそのアニメ見てないので真相は定かではないですが。
ボーカルも適度にキュートで、適度に上手くて良い感じです。
しかも自身作詞作曲だって。まだあまりアニソン界を知らないので、水樹奈々「SUPER GENERATION」の時に「声優では珍しい、本人が作詞作曲したナンバー」とか書いてしまったのですが、声優が作詞作曲をするのってそんなに珍しいことではないのかなぁ?椎名へきるも作曲してたし。
しかし、「あ、これいいかも」って思って検索かけたらアニソンだった、っていうのは小室にハマっていった時と状況が似ています。小室の時はまず朋ちゃんの「I'm proud」を過去映像特集か何かで見て、「あーこの曲知ってる、いいなぁ聞いてみよう」って思ったら小室哲哉で(当時まだ小さかったから小室哲哉と華原朋美が付き合ってたとかも知らなかった)、TRFの「Overnight Sensation」も小室哲哉、え、安室奈美恵の「NEVER END」「toi et moi」(ポケモン好きだったから結構よく聞いてた)も小室哲哉じゃん、song+nationも実は小室哲哉だったんだ!うっひゃーって事で小室ヲタになったのですが。
そのうちアニソンヲタになる日もそんなに遠くないような気がしてきました。
CRY NO MORE/中島美嘉(★7点)
初のブルースに挑戦したということで話題になったナンバー。
・・・っていうよりもむしろテレビ出演の恐怖メイクの方が印象に残ってますよ、あれは凄かった。ただでさえちょっと怖めの顔なのに(失礼)、あの紫色のクチビルはいったいどういうセンスだったんだろうか・・・
で、曲の方は一般受けを狙ってない中島美嘉って感じです。悪くはないけれど、「あとどのくらいなの 泣きたいくらい cry cry」とかいう歌詞が言葉遊びの度を超えてダジャレみたいに聞こえちゃうのは僕だけでしょうか。
Keep Tryin'/宇多田ヒカル(★7.5点)
auのCMでおなじみの曲ですが・・・
すいません、CM見てしばらくずっと「また宇多田に似た新人が出てきたんだなぁ~懲りないなぁ~」とか思ってました(汗)
なんでそう思ったんだろう?自分でもよくわからないですが。
曲の方はさすがに前作は実験的すぎたと反省したのか、ややキャッチーさが戻ってきましたね。でも相変わらず挑戦的というか、実験的というか・・・
PVでコスプレしたりとかジャケ写もなんだかはっちゃけてるのが微妙に気になります。
今すぐ欲しい(★6点) WIND(★8.5点) Someday(★7点) BoysGirls(★6点)/倖田來未
ついに終了した倖田來未12週連続リリース。で、ベストアルバムも初動ミリオン近くとバカ売れしてますね。今、倖田さんは一番旬な時期なんじゃないでしょうかね?逆に、これ以降どうするかってのが興味がありますね。
で、曲の方は・・・連続リリース後半は、ちょっとぐずぐずになっちゃってるかなぁ。「今すぐ欲しい」はSugar Soulのカバー。っても原曲あんまり知らないんですが・・・。ひたすらエロい。ここまでくるとちょっと・・・。曲自体も平坦なミディアムバラードみたいになっちゃってるし、まぁ限定だから出来た曲でしょうね。
で、「WIND」、これが良いんですよ!フジテレビオリンピックテーマソングだけあって気合い入れて作られたんだと思いますが何故か枚数限定。聞きたかったらベストを買えということなのか。さわやかなアップテンポ曲で、オリンピックにも合っていますね。なんかhitomiっぽい感じもするけれど。
「Someday」は、幸せミディアムポップナンバー。最後は綺麗に終わりました、みたいなイメージかなぁ。曲自体は平凡。まぁ平凡な幸せがいい、ってことなのか??
「BoysGirls」は浜崎あゆみの曲とタイトル一緒やん(表記は違いますがハートマーク
で&と読ませるみたい)。曲自体は全く違うけど。うーん。地味。以上。
「KAMEN」は聞いてないです。何故このタイミングでデュエットソングなのかわからないし、曲も好みじゃなさそうなので。
今回レビューした曲は、「今すぐ欲しい」以外は倖田來未作詞なのですが・・・。特に「Someday」で強く感じたのだけれど、倖田來未の作詞って普通すぎてつまらないんですよね・・・。
三枝夕夏みたいな詞の詰め込みすぎは無いけれど、逆に面白くもない感じが。
せめてタイトルはもうちょっと工夫して欲しい。「you」「Lies」「Candy」「feel」「WIND」「Someday」とかありふれた単語やん。まぁかといって倖田さんがいきなり「籟・来・也」みたいな一見しただけじゃ読めないタイトルを付けたりしたら嫌ですが(笑)。
まぁ個人的にはあんまり詞は気にしないんだけれど、今ひとつ何かが足りないです。
小さな詩/MARIA(★8点)
元ZONEの舞衣子をメインにしたバンドのデビュー曲。ツインボーカル、ツインベース、ツインギターというなんとも珍しい構成のバンドです。
楽曲はキャッチーで軽快なロック曲で、メンバーのドラムの人が作曲。ドラムの人が作曲ってのも珍しい気がするなぁ。自作曲、しかもデビュー曲と言うことを考えると非常に良くできた曲だと思います。ボーカル二人の相性もなかなか良い。ZONEを意識させる部分を少しありつつも、MARIAらしさも出せていると思います。これならZONEファンもあんまり抵抗無く聞けそうです。
これが完全ソロだったら、ひとりZONEになりそうな気もするので、ツインボーカルでバンド結成というのは非常に上手い再デビューのやり方に思います。
ちょっと文句を言うとすると、まだツインボーカルとかの珍しい構成を生かし切れてないですね。まぁその辺は今後の課題になりそうです。今後に期待というわけで点数はちょっと甘めです。
で、他のメンバーは何処へ行ったんでしょう。
長瀬実夕なんかはZONE活動中からソロシングルを出していたので、一番最初にソロ活動しそうな気がしてたんですが。
Faith(★6.5点)・Pureyes(★6.5点)/伊藤由奈
デビューシングルがNANA効果で大ヒットした後の新曲という、非常に大事な場面でのシングルは両A面。ドラマ主題歌と本人出演CM曲で、どちらも聞いたことある方もいるんじゃないでしょうか。
と言うわけで、タイアップ的には文句なしなのですが・・・楽曲がイマイチ。
どっちの曲にも共通しているのが、印象に残りづらいんですよね。タイアップのおかげで耳に馴染んではいるけれど、おそらくタイアップが無かったらTOP10入りも難しかったんじゃないかとすら思う。
別に悪いわけではないんですけど、優等生過ぎて小さくまとまっちゃった感じですかねぇ。伊藤由奈の声も、どっちかというと優等生タイプ(どんなタイプだ?)なので、楽曲が普通だと、どうしても引っかかる部分が無くなってしまう気がします。
前作も優等生なバラードではあったけれど、アレンジやメロディにかなりの盛り上げ要素があった+伊藤由奈の声質にバッチリはまってた、という相乗効果があったので結構良かったと思っているのですが、今回は伊藤由奈の声質に合っている、ってだけなんですよね。ちょっと悪い言い方をしてしまうと。
というわけで点数も普通です。
申し訳ないですが、今後、もっと楽曲レベルを上げないと、生き残っていくのは難しいように思います。
逆に言えば、楽曲さえ良ければ、伊藤由奈の歌い手としての魅力も合わさって、上手く行くと思うのですが・・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます