ろぐろぐ音楽ブログ

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椎名へきる全アルバム感想③「Sadistic Pink」「10 Carat」「Wings of Time」「Clear Sky」

2020年04月19日 14時07分57秒 | 感想・レビュー(アルバム)
9th〜12thまで。木根さんプロデュースでやっている頃です。この時期は全盛期を終えてはいましたが、人気激減ってほどではなく武道館公演もやれていたりしたようです。


2002.03.13 お気に入り度:★9.5
1. DREAM THEATER  2. 眠れる森  3. 無邪気な朝と無慈悲な夜に  4. あしたは消えない  5. 嵐のち晴れ  6. Precious things  7. Jungle Life  8. 君の強さ  9. Sadistic Pink  10. Future Star  11. Hello & Good-bye
青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
TM NETWORK木根尚登さんをプロデューサーに迎えて、シングル4ヶ月連続リリースを決行した後に出されたアルバム。
木根さんプロデュースなだけあってか、純粋にメロディーがいいのが揃っているのが特徴の今作。シングル4作「Jungle Life」「嵐のち晴れ」「眠れる森」「あしたは消えない」はもちろん、アルバム曲でも「君の強さ」「Future Star」などシングルに切れるレベルの楽曲があったり、導入部的な役割の「DREAM THEATER」もめっちゃ期待を持たせてくれる感じでいいし、異色作なタイトルだけどシリアスな歌詞と曲のマッチングが秀逸な「無邪気な朝と無慈悲な夜に」、ライブ向けの楽曲「Sadistic Pink」まで用意していて、手抜かりなし。
シングルではアッパーな「眠れる森」「Jungle Life」が共に強く、アルバムの中核を担ってます。特にドラマティックな木根メロが秀逸な「眠れる森」はライブ向けっぽい感じがないにもかかわらずライブでよく演奏される曲。
ラストの「Hello & Good-bye」は、初期水樹奈々のシングルを作っていた住吉中さん作曲の しんみりとした名バラード。住吉さん以外にも作詞で小室みつ子さんがいたりと、へきる姉さんにしては意外な作家さんもいますがみなさん実にいい仕事をしていらっしゃいます。
作家でいうともうひとつ、今でもバンドメンバーとして大活躍の木村建さんがここで初登場。以後のアルバム全てで、ギタープレイヤーとしてだけでなくキーポイントとなる曲を提供してくれます。
 
ロック要素は5thアルバム以降で比べると若干控えめといえばそうですが、「君の強さ」の妙にギターが効いたイントロとかあるし、アルバムの着地点としては強めのポップスロックに仕上がっているので、これまでの流れであまり違和感なく聞けるかなと。
 
木根さんとはこれ以降ソニー離脱までずっとお付き合いすることに。
 
ちなみに今作と前作の間に「愛のカタチ」という明石昌夫さんサウンドプロデュースのシングルも出していますが雰囲気が全然違うので収録されていないのです。カップリング含めてとっても爽やかビーイングちっくで明石さんサウンド全開の良シングルなので、ビーイング好きな人はそっちも要チェック(カップリングはベスト含めアルバム未収録)。


2003.03.12 お気に入り度:★8.5
1. RESET  2. MOTTOスイーツ  3. SNOW fall  4. ROCK STAR  5. Anniversary  6. LOVE TOMORROW  7. feel for you, beat for me  8. pure ~いつか、きっと~  9. Red  10. believe
青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
10枚目のアルバムで、10曲入りなので「10 Carat」。前作に続いて木根さんプロデュース。
00年代へきるロックがここで確立した感じ。軽快ポップスロックがメインでありつつ、前作で足りなかったヘヴィな一面もバランスよく見せてくれています。シングル曲もアルバム曲も充実した出来栄え。
 
軽快ポップスロックなのが、冒頭の爽やか春ソング「RESET」(作詞が森雪之丞さん!で、作曲DAITAさん)、歌詞のインパクトが大すぎるダンスロックチューン「MOTTOスイーツ」、夏らしさ全開の「LOVE TOMMOROW」、洋楽テイストの爽やかな「feel for you, beat for me」。この辺はもはやお手の物といった感じ。
 
ヘヴィな曲たちがやっぱりこのアルバムのキモ。一番ハードでへきる姉さんが好きそうなのが「ROCK STAR」。1分超のオルガンソロイントロが印象的な「Red」は木根さん曲をアレンジで疾走ロックに仕立て上げていて、これもいいカンジ(ドラムはSHOW-YAの角田美喜さん)。木村建さん作編曲の「SNOW fall」はメロディックロックバラードといった趣で、アルバム曲ながら20周年ライブでも披露されるくらいの名曲。ドラムはLUNA SEA真矢さんが久しぶりに叩いてくれております。そしてラストの「believe」ね。重めの言葉とサウンドでありつつ、きちんと前を向いてて希望の光が差してくる感のある ラストにふさわしい楽曲。
 
合間に置かれている「Anniversary」「pure」のバラード2曲は箸休め的なポジションですが、それにしてはどっちも良曲で本当に捨て曲なし。
タイトルに恥じない、珠玉の10曲が入っているアルバムになっているなと思います。

 
2004.04.07 お気に入り度:★9
1. Jumping Slash  2. 電撃ジャップ  3. 青い人魚  4. Color  5. レヴェランス  6. Little by Little  7. Always  8. Wings of Time  9. スタンバイ!  10. PROUD OF YOU
青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
タイトルがナイスな11枚目。木根さんプロデュース第3弾。
ポップスロックを軸にしつつ、浅倉大介サウンドの曲があったり、ストリングスが絡んだファンタジックロックがあったり、ライブ向け楽曲があったりとバリエーション増やしてみつつ、なんといっても曲が純粋にいいのが揃ってる。
冒頭の「電撃ジャップ」「Jumping Slash!」、そして「スタンバイ!」はライブ定番のアップテンポ。久しぶりの本人作曲「Color」も声の伸びを活かしたナイスなポップロック。「レヴェランス」は編曲が浅倉大介さんのデジタルチューン。作曲は木根さんですが、メロディー含めて浅倉大介さんっぽい曲で へきる姉さん的には異色作ですが非常にいいアクセントになってます。
「青い人魚」と「Always」はどちらもクライマックスといえるドラマティックなアップテンポナンバー。ラストは大陸的スケールの大きさをも感じるバラード「PROUD OF YOU」で壮大にクローズ。アウトロの余韻がいいですほんと。
 
アルバム曲も充実している割にアルバムタイトルを冠した曲が一番印象が薄いのと、もうちょい全体的に重めの音でもよかったような、というのはあるけど 全体的にはタイトル通りの爽快感あふれるアルバム。
 
この時期カップリングもよくて、「Rolling Lonely Diamond」(スタンバイ! C/W)、「ファンタジア」(レヴェランス C/W)はファンなら絶対おさえておきたい爽快アッパーチューン。アルバム未収録なうえに、だんだん売れなくなってきた時期なので探すの大変ですが(っても、今ならAmazonで簡単に手に入るか)。レーベルゲートCDだし。
 
「スタンバイ!」は20周年ライブのWアンコールで歌われたのですが、「年をとっても いつまでも」というラスサビ直前の歌詞がすごいグッと重みをもっていて、よかったなぁ。


2005.06.22 お気に入り度:★8
1. 熱風  2. Clear Sky  3. BLACK MONEY  4. 幻想の雪  5. このまま  6. あなたがいるから  7. Happy Birthday ~愛のランナー~  8. ロックンロール・ラヴレター  9. 旅立ちの唄  10. ラヴ・ジェット・コースター  11. メモリーズ
青文字はお気に入り楽曲、青太文字は超お気に入りの楽曲
繊細木根メロをへきるロックに仕上げた「熱風」、爽快青春ロック「旅立ちの唄」、クリスマスソングだけど痛快ロックな「ラヴ・ジェット・コースター」、木根さんがランニング中にメロディを思い浮かんだという「Happy Bitrhday~愛のランナー~」 などのポップスロック路線をメインにしつつ、「BLACK MONEY」「幻想の雪」のようなハードロックも入れて、合間にバラードも挟んで・・・と、曲自体は前作・前々作の延長線上にあって悪くないというかむしろ好きだし、きちんとバランスよく作られているのですけど、若干マンネリ感もあるような・・・というアルバム。木根さんプロデュースで4枚目ですが、さすがにそろそろネタ切れっぽい雰囲気も無きにしも非ずかなーなんて。(と、思いきや次回作で逆転サヨナラホームランになるわけですが)
 
そんな中、バラードの「このまま」「あなたがいるから」「メモリーズ」がこのアルバムならではのテイストで光ってる。特にDAITAさん作曲の「あなたがいるから」がスバラシイ。へきる姉さんの広がりある声だから映える繊細なメロディー。ロッカバラードな「このまま」は、メロディ的には声を張り上げて歌いそうなところをあえて丁寧に歌っていて、新鮮。シンプルなメロディーラインにへきる姉さんのファンへのメッセージがこめられた「メモリーズ」も必聴。(ただ、アルバム3作連続で最後の曲が既発シングルのバラード曲ってパターンなのは少し残念かも?)
 
アップテンポでは「旅立ちの唄」がストレート直球青春ロックで勢いあってイチオシ(PVもいいんだけどソフト化されていないんだよなぁ)。「幻想の雪」はnishi-kenさんの作曲家デビュー初期の作品。冬バラードみたいなタイトルですが曲自体はちょっとビジュアル系っぽさもある疾走HRでこれもナイス。


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