ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

アルバム感想。⇒椎名へきる「Rock Rose」

2009年08月27日 18時17分51秒 | 感想・レビュー(アルバム)

需要がありそうで無さそうな椎名へきるのニューアルバム感想いきまーす。

椎名へきる「Rock Rose」(★8点)
1. Unknown colors  2. Over Drive  3. 真夏の夜のスキマ  4. Reincarnation  5. Sunday Punch  6. HEY!ハレルヤ  7. REVERSE  8. I don’t care  9. NO!brain’s strike  10. 粉雪
青文字はアルバムの中でもお気に入りの楽曲
全曲試聴メドレーはコチラ(ニコニコ動画)

椎名へきる、2年半ぶりのオリジナルアルバムはLantisに移籍して心機一転のアルバム。シングルなしで全曲アルバムオリジナル楽曲です。
アニソンで有名なLantisに移籍ということで、さすがにロックじゃない曲とか結構入っているのかな・・・と思いきや、へきる姉さんお得意のロックで全編統一されていて一安心。ま、タイトルが「Rock Rose」だしねw
もちろん、木根尚登さんプロデュースではなくなってしまったし、DAITAさんも不参加ですが、それでもできるだけ音楽性を変えずに、今まで通りのへきるロックを届けてくれました。従来とちょっと違うのは、全体的に装飾音が減って、その分ギターの比重が増えて凄く「ギターロック」らしくなったところかな。これは良い変更点。

それでは、軽く全曲コメントを。

1. Unknown colors
(作詞:上田起士 作曲:椎名へきる 編曲:鈴木マサキ)
イントロのギターからしてもう感涙。待ってましたへきる姉さん!と言った感じですよもう。「Color」以来、約5年半ぶりとなる本人作曲曲。へきる姉さんらしいキャッチーなメロディにギターロックサウンド。ファン待望のへきるロックが詰まったアルバムがこの曲から始まります。1曲目に相応しく、このアルバムを象徴するような勢いと希望あふれる楽曲です。

いやしかし、この記事で「あー、あと椎名へきる自身で作曲した曲が久しぶりに聞きたいなー。」とか書いたら本当に実現してビックリですw

2. Over Drive
(作詞:白井裕紀 作曲・編曲:真崎修)
これもイントロが良いなぁ。勢いあるギターロックで、CMでも流れている事実上のリードトラック。でもぶっちゃけ言うとリードトラックにはちょっと弱いなぁという気がする。ここが「Starry Night!」(前作収録のアルバム曲)レベルの楽曲だったらなー、とも思った。いや悪い曲ではないんですよ。前曲に引き続き、勢いを加速させていくような感じです。

3. 真夏の夜のスキマ
(作詞:畑亜貴 作曲:斎藤悠弥 編曲:真崎修)
Lantis移籍によって畑さんが作詞で参加。遊び心ある歌詞は畑さんらしいなぁ。作曲はMilkyWay「アナタボシ」の斎藤悠弥さんということでロック畑の人ではないだろうし、実際メロ的にはロックというよりキャッチーポップなのですが、真崎修さんのアレンジによって上手くギターロック・ポップスロックっぽくなっております。その辺もへきるロックらしい、かな。

4. Reincarnation
(作詞・作曲:田代智一 編曲:安藤高弘)
ちょっとV系っぽい疾走感あふれるロックナンバー。これがあの「ハレ晴レユカイ」の作曲と編曲を担当したコンビによる楽曲というんだからもうビックリですよw
サビ前でいったん静かになり、サビで再度アクセル全開!になる所が好きです。アルバムの中でも1番好きかも。冒頭からここまでの流れは完璧・・・と言ったら言い過ぎですが、かなりイイ感じ。

5. Sunday Punch
(作詞:anemone 作曲・編曲:木村建)
だから、ここがチョイ微妙なのが惜しいんだよなぁ~。椎名へきるのバンドメンバーでおなじみ木村建さんによる楽曲で、サウンドもめっちゃ木村建さんらしいんですが、サビメロがなー。ライブでは盛り上がるんだろうけど・・・という。まぁ、ライブ前提楽曲ですね。この辺もライブ活動が活発な椎名へきるらしいと言えばらしいのか。

6. HEY!ハレルヤ
(作詞・作曲・編曲:真崎修)
そうそう、ライブで盛り上がる前提の楽曲でもこういうのが良いなー。というわけでライブで盛り上がりそうな曲2連発。
HEY!Everybody! Oh!Yeah!Yeah!Yeah!という歌詞そのまま、ノリのいいキャッチーなギターロックナンバーです。これライブ盛り上がるだろうなー。あー、ライブ行きたい。

7. REVERSE
(作詞:椎名へきる 作曲・編曲:木村建)
木村建さんの手による硬質なロックナンバー。このアルバムの中では一番ハードロックっぽい。それでもへきる姉さんが歌うと重苦しくなく、ちょうどいい塩梅になるんだよねぇ。ホント。椎名へきるの伸びのある声質をよく生かしているナンバーかなと。

8. I don’t care
(作詞・作曲:田代智一 編曲:安藤高弘)
ハレ晴レユカイコンビによる楽曲その2。テンポ感のいいロックナンバー。これも本当ちゃんとロックな楽曲になっています。ただサビの「I don't care what wanna do to me」って歌詞がねぇ、へきる姉さんの弱点である"英語の発音が微妙"ってのを出しちゃってるような気がしないでもないw
あーでも曲は好きです。田代さんって意外と僕のツボな曲も書いてくれる人なのかも。ELISAの「Wonder Wind」とか堀江由衣「Days」とかも何気に好きだしなぁ。

9. NO!brain’s strike
(作詞:畑亜貴 作曲:高田暁 編曲:木村建・近藤昭雄)
最初聴いたときはサビメロのあんまりなメロディ展開に驚きましたw とにかくメロディの上下がなんかヘンなの。まさにbrain's strikeというか(笑)。まぁ、慣れてくるとそのヘンテコ加減が味に聞こえてきたりもするんですけどね。まぁ、へきるファンなので(爆

10. 粉雪
(作詞・作曲:椎名へきる 編曲:島田充)
アルバム唯一のバラード。最後に自身作詞作曲のバラード・・・って確か、某人気声優Mさんのオリコン1位取ったアルバムも同じような構成だった気がしますねw
ま、それは置いておいて。なんていうか、アルバムのラストには重いよこの曲(爆) メロディー自体は割と良くって、切なさ全開という感じに仕上がっているし、曲としてはいいんですが、シメにふさわしい曲かというと微妙・・・だけど、これをラスト以外に置くのは考えられないしなぁ。
とはいえ久しぶりのバラードです。へきる姉さんの声をじっくりと堪能させていただきます。

・・・って よくよく考えたら、バラードって4年前のオリアル「Clear sky」に収録されているアルバム曲以来じゃないかw 久しぶりにも程があるよ!w

 

というわけでですね、1曲1曲見ていくと結構いい感じなのですが、アルバム全体で見ると核となる曲が無いのが惜しい。真崎修さんが「Again-腕の中で-」みたいな一発でグッとくるような曲を書いてくれれば良かったかな・・・

・・・とも思いましたが、いいんです。いいんですこれで!

このアルバムはファンに向けての「椎名へきる、Lantisに移籍してもロックやります!歌手続けます!」宣言なんだな、というような気がします。

要するにジャブみたいなもんですよ。たぶん。
すったもんだあって(?)ソニーレコードから契約切られて。次のレコード会社がなかなか決まらないまま、ライブやラジオだけはやっている、という中途半端な状況が長らく続きましたが・・・・それを打破する第一発。「待たせてごめんね、これが今の椎名へきるだよ!」とファンに向けてのメッセージ(と言ったら大げさ?)。それがこのアルバムなんだろうな。という風に僕は受け取りました。

だから逆に言ってしまうと、どっちかというと椎名へきるファン向けなのかなぁ、という気もする。椎名へきる入門にオススメか?と聞かれる微妙に答えに困るというか。前述の「核となる曲がない」ってのがね、どうしても。まぁ、シングル曲も無いし、その辺はしょうがないか。
ちなみに入門にオススメだと思うアルバムは「Rockin' for Love」「Baby Blue Eyes」「Sadistic Pink」「Wings of Time」か、「Best!~Single Collection~」DISC1の8曲目以降w

まぁ何はともあれ、この声でストレートなギターロックをやってくれていることだけでも僕はウレシイです。変な意味じゃなくて、本当に。だってこういうギターロックやってる人って男性ボーカルだったり歌がやたら上手いとかクセつけて歌うとか、そういう人ばっかりなんだもん。Lantis移籍してもロックを貫いてくれて本当に良かった。歌唱力のない声優がロックやって悪いか!という(?)へきる姉さんのロック魂がスキだなぁ、ということを改めて認識したアルバムでした。 



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2 コメント

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Unknown (ちづる)
2009-08-27 21:38:59
そういえば、椎名へきるの楽曲ってまだちゃんと聴いたことなかったなあ。
これを機に聴いてみようかなって思いました!ストレートなギターロックをやってるということですので。
でも、あんまり入門向きじゃないみたいなんでベストも併せて聴こうかなww
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Unknown (a-ki)
2009-08-28 10:55:51
へきるさんはですね、独特の声と歌唱力がそんなに気にならなければオススメですw
声優っぽいカワイラシイ声というわけでもないのですが、声優業をやってなかったら歌手やってないだろうなぁという声ですし、水樹奈々とかと比べると歌唱力面ではボロ負けですから・・・w

ギターロック度で言えばコレがいちばんなので、ギターロック好きだったらオススメかもしれません、今作。
これより前はどっちかというとポップスロックって感じですね(前作「Rockin'for Love」は割とハードロックっぽいのも多いですが)。今回のはポップ感が以前より少ないので、そういう意味で「入門向けじゃないかも?」と思ったりしました。まぁ、好みは人それぞれですから 是非聞いてから判断して頂けると嬉しいなぁ・・・というのがファンの意見です(爆

あ、もしベストアルバムを聞かれた際には、初期の曲は普通に声優アイドルだったりするのでw、中期以降の曲を聞いて判断してくださいw
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