作曲家・ピアニスト/平良伊津美の音楽エッセイ

新しい音楽の形を模索していきます。

第30回芥川也寸志サントリー作曲賞選考演奏会

2020-08-30 09:02:17 | 音楽
コンサートの感想を書くのは、コロナが始まってから、何か月ぶりか。
1月に「カルミナ・ブラーナ」を聞いて以来かな。

嬉しいことです。

まずは委嘱作品である、坂田直樹作曲の「手懐けられない光」オーケストラのための

3楽章まであって、それぞれ短いのですが、よくまとまっていたと思います。

そして、候補作品

・「ノット ファウンド」オーケストラのための 冷水乃栄流
ベートーヴェンの「第九」の合唱抜きのバージョン。歌に入ろうとすると、打ち消される、それが「ノット ファウンド」なんだけど、きっと、冷水さんは、第九が好きすぎて、この曲作曲したんだろうな、と思いました。

・「シンガブル・ラブⅡーfeat.マジシカーダ」オーケストラのための 小野田健太

ピアノコンチェルトみたいで、そうでない作品で、90年代的ダサさを表現しているのだそうだ。90年、いろいろありましたけどね、懐かしい響きですね。

・「メリーゴーランド/オーケストラサーキット」オーケストラのための 有吉 佑二郎

オーケストラの配置を、二十に丸くして、指揮者はその真ん中にして、音響のメリーゴーランドを表現するもの。曲はきれいで楽しくて、ジャズを聴いている気分だった。

演奏が終わり、選考に入りました。

金子仁美、福井とも子、望月京の3人、全員が女性というのも珍しいのではないか。

厳しい意見がバシバシ出て、そして、最後に一人を決めなくてはならないとき、福井さんが、冷水さんを押して、金子さん、望月さんは、小野田さんを押して、結果、多数決で小野田さんに決まりました。

候補曲、3人ともオーケストレーションがよくて、音がよく鳴ってました。

私も1度でいいから、自分のオーケストラ作品を鳴らしてみたい、と思ってしまいました。若者に負けていられないです。


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コメント
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