超簡単AH-4コントローラー
アイコムのアンテナチュナーAH-4のコントローラーキットも製作したが、動作がよく見えずにチューニングがうまく取れないなどの不具合もあったのでいろいろ調べていたらこのページに行きついたので製作してみました。
JJ1VKL 原岡 充OMのページに紹介されている“超カンタン、ICOM AH-4用汎用コントローラの製作”の二番煎じです。
http://www009.upp.so-net.ne.jp/jj1vkl/hf/ah-4controller.html
原岡OMのページにあった特徴は
- ICOM の外付けアンテナチューナーAH-4(AH-3も同じ)を専用コントローラー無しでコントロールする回路です。
- これにより、10W以上の出力の出るアイコム以外の全てのリグでAH-4が使えます。5W以下のQRPには使用不可なので注意して下さい。
- JA8UU(野村)氏が考案、氏をはじめとし、JJ1VKL/原岡他、多くのアマチュアが使用中。
- コントロールケーブルは2~30m延長してもOK。タワーのてっぺんでも使える。
でした。私は、FT817で使用してみましたが外部電源の使用(5W Max)で十分に動いています。 室内の実験でも1m程度のホイップアンテナで3.5MHzから50MHzまで中ニングが取れました。
以下の回路は原岡OMのホームページにある回路図です。
唯一変更したのは電源回路にスイッチを付けて空中配線のラグ板替わりにしました。また、電源が生きているかを確認できるようにSW ON時に点灯するLEDを追加しました。これらのLEDにつける電流制限抵抗は明るさを現物で確認して1.5kΩにしました。
使用したケースはタカチケースのSW-65(W45 x H25 x D65)でかわいく出来上がりました。
4Pコネクターは、
コネクタは4Pのものを以前から使っていましたので共通のものにしました。RSコンポーネンツで507円で販売されているものでした。(RS 品番1115762、1115756)。後でまた必要になった時のために資料として残しておきます。
START SWは手元にあったタクトスイッチを使用しましたが残念ながら中にLEDが内蔵されていなかったのでKey 端子の作動を確認するためのLEDを別途スイッチのそばに設けました。スイッチは押したときだけONになるスイッチで、どんなものでもいいと思いますので、ご自分の好みに合わせてオリジナリティーのあるスイッチを探してみてはいかがでしょうか。但し、ケースが小さいので十分にケースに収まるものを選んでください。中にはスイッチが長すぎて蓋が閉められなくなったら悲劇です。
内部はこんな感じです。
完成したものは、
電源をONにしたところです。チュナーのKeyスイッチを押すとしばらくみどりのLEDが点灯して消えます。FT817のそばに小型のSWR計を置いて観測して運用する予定です。
部品点数も少なく、難しい回路でもないのでぜひ自作をお勧めします。
最後に原岡OMも述べておられた使い方と注意事項ですが、重要なのでここでも転載させていただきます。原岡OMのWebより転載しました。
【使い方】
約10Wのキャリアをいれ、0.5秒後にSTART SWをチョコンと押してすぐ離します。するとLEDが点滅しチューンが開始されます。その間キャリアは入れっぱなし。3秒くらい経つとLEDが消えチューンが完了します。チューンが成功したかどうかは、SWR計を見て判断します。成功していれば、1.2以下に収まっています。
【注意】
リグによっては、SWRが高い状態では保護回路が働いてキャリアが出ないことがあります。この場合、どのメーカーのATUを使ってもチューニングを取ることができないので、保護回路の調整をします。メーカーのサービスに問い合わせ、保護回路の感度調整の方法を教えてもらいます。50W以上の機器では、保護回路が働いても10Wは出るので特に問題となることはありません。
インターフェア防止、回り込み防止のため、コントロールケーブル、ATUの電源ラインにはコモンモードフィルターを入れておきます。
筆者はコントロールケーブルと電源にパッチンコアのフィルターを使っています。また、FT817 単独の5Wでも接地状態によってはCWモードの送信でチューニングできています。
かわいい自作品を携えて移動運用するのはいつもウキウキするものです。読者の方もぜひ製作されてはいかがでしょうか?
END
2020DEC 9
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