QRPデジタルモード専用 QDX (QRP Labs Digital Xcvr (transceiver)) Ver 5の製作

QRPデジタルモード専用

QDX (QRP Labs Digital Xcvr (transceiver)) Ver 5の製作

 

QDXトランシーバーはQRP Labs Digital Xcvr (transceiver)からとった略称でHans Summers OM (G0UPL)が開発してキット販売しているトランシーバーです。QRP LabsのWebページのここ；

https://www.qrp-labs.com/qdx.html　で紹介しており、US$69で直接販売しています。更に、素敵な専用ケースが$20、一式$89＋送料でした。ちなみにローバンドモデルVer4 と価格は同じです。ケースも全く両者同じものを使っており、何かマークをつけておかないと間違って使用しそうになります。私は白色の絶縁テープにマジックインキでVer 4, Ver 5とわかりやすく張り付えています。昨年12月にVer5 としてハイバンドモデルが発売されました。上記Webでは以下のように紹介されていました。

メーカの紹介では、Webを翻訳すると；

QDX: 機能満載の高性能トランシーバー、5バンド (80、60、40、30、20m) のVer 4または 6バンド (ハイバンド 20、17、15、12、11、10m)のVer 5で、いずれも 5W デジタルモード トランシーバーの キットです。  回路にはSDR、24 ビット48ksps USBサウンド カード、CAT コントロール、TCXO リファレンス付きの合成VFOの機能 を内蔵しています。

 

Ver 4の時も60ｍバンドで送信できないように日本向けの変更をしてもらいました。Ver 5の発注時も、国内での保証認定をパスさせるために、申し込み時に27MHz（11ｍ）バンドを送信できないようにプログラム変更を依頼しました。また、私の場合組み上がってみたら11ｍだけではなく、14MHz（20ｍ）バンドも送信できませんでした。今、確認中ですが私のものだけの問題かもしれません。今のところメールの返信は来ていません。

 

このトランシーバーではシングルトーンFSKモードで送信しており、今日WSJT-Xソフトに含まれているほとんどのデジタルモードに対応しています。そのほかでは含まれるモードはJS8Call,　RTTY, Oliviaなど。但し、ON/OFFモードでキーイング操作を行うCWモードには対応していませんさらに、PSK31やWinLinkなどのフェーズシフトキーイングを使うモードも対応していません。

 

Ver 4, Ver 5の違いはファームウェアとコイル、コンデンサの値で、トランジスタほかの部品だけで、基板上の部品配置もほとんど変更なく共通化されていますが、基板にプリントされている白色のレジスタ文字ではしっかりとVer 4, Ver 5区別してあって、どう違うのか私にはわかりませんでした。

いかがですか、コイルのトロイダルコア、コイルの巻き線数、コンデンサの色くらいしか変化は見られませんでした。

受信時の供給電圧を変化させて各バンドでのFT8出力と送信時の電源入力電圧を測定しました。17mバンド(18.1MHz)では12V近くまで上げても4Wまでしか上げることができませんでしたが、他のバンドではほぼ５W以上まで出力できました。その後電源に入力するACDCアダプタの電圧を14Vから15Vに上げることでMAXを13.8Vとしたために短期間であれば10ｍでも11.5V程度で5Ｗ達成できましたが、17mでは5Wまで達成することはありませんでした。

 

先回のVer 4と同様にTSS経由で保証認定が下り、無事総務省への変更申請も終了できました。

マニュアルでは12Vを超えて使用することは勧められないと記載がありましたので今回製作した電源で制御していますが、送信時には少し電圧が下がり、受信時に12.4Vだったのが送信時には11.8Vまで下がっていまいました。5W出力を達成するにはもう少し電源電圧を上げる必要がありそうです。

 

カーボンFRPロッドを使った全長17ｍのデルタループにATU: RT/RC-100を使って各バンドに同調を取り、いろんなバンドで楽しんでいます。

総務省の電子申請で届け出た後ここ数週間ほどで交信できたDX局をリストしてみました。

季節によるコンディションもまだ十分上がっていませんでしたがある程度交信できています。

以下がここ数週間で交信できたＤＸ局です。

以上

 

Feb 12, 2023