2m Hentenna Project
地域の講習会でへンテナを作ることになり、改めて最近のWeb状の情報を検索して見直すこととしました。
Hentennaの設計
1/2λへンテナの設計に関していろいろ検索していたら、mog氏があげられていたへンテナの設計に関する考察が素晴らしく、参考にさせていただきました。アドレスは
https://hentenna.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
「アマチュア無線用アンテナの自作・設計・調整マニュアル」
現在では非常に便利になり、「光速」で検索すると即座に9桁までの正確な値が得られるので、私は計算を始める前に、この値をExcel上のセル名として「cs」で登録してスタートします。以前の文献ではよく300が使われているのを見かけることがありましたが、これでは精度が上がらないことに注意が必要です。
mog氏は、Web上では299.8を使われていました。300と比べると有効数字3桁分の進歩です。
ここでは6mではへンテナ設計が取り上げられていましたので、あげられていたMMANAに入力されていたデータを基に2m用にアレンジし、また、エレメント径を5mmにしてしシミュレーションしました。詰まったのはMMANA-GAL Basic2を使用して行いました。
さらに、最終的にはちょうどキリの良い部材の長さとして1mのものが一般に販売されていたことから両端をつぶし、ビス止めするためにビス位置では985mmとなってしまい、この長さに合わせて縦横比を同様にして短編長さを299mmとしました。
最終的な寸法は、
でした。各局での追跡のためにMMANAのデータもあげておきます。
エレメントの径を0.8mmから5mmに変えるとリアクタンス(jX)が大きく減少し、マイナスに行ってしまったので給電部を狭いほうに寄せてインダクタンスを稼ぎ、できるだけ「0」に近づけるようにした。
Mog氏の見解ではへンテナの短辺の1/6λは70Ω近くにしかならず、1/7λに近いところで50Ω近くになるとのことでした。
980 x 299でのMMANA入力データを示します。
このデータを使ってMMANAのワイヤー編集でいろんなモディファイを試みてみてください。
ワイヤー編集機能を使うと簡単に給電部を移動できます。これでリアクタンス成分jXをできるだけ「0」になるように給電部分を移動していくとこのような結果になります。この時のSWRは
給電部を左右に動かしながら jX=0 近くを目指して7行目のエレメント(E、F)をエレメント編集で動かしながら変化を追うと、調整しやすい。
シミュレーション結果では、jX=0.016まで追い込むことができ(1.00 以下であれば良しとしました)、その時R=55.21, SWR=1.1となりました。この時の指向性を3D画像で示しました.
これまでは2次元での指向性しか示せなかったが最近のMMNANA-GAL では3次元でも表示できます。私はBasic2という無償版を使用していますが、これで十分想像はできそうです。
利得はGa=5.26dBiでした。
第2報ではこの情報に基づいてへンテナを作成します。
End
2025 Feb 5
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