ALEX LOOP HAMPACK 続報
3.5MHzにも出てみたくオリジナルの同軸に追加すべく似たような外形寸法の同軸ケーブルを探し、同じ長さで1周分のケーブルを作りました。但し接続のために端子はMJとJPコネクタを付けて用意しました。先端同士で長さは2,850mmで制作しました。
3,5MHzで同調させるには少しコンデンサの容量が不足しているようなので40pFをスナップSWで挿入できるように加工しました。追加の40pFは最初高耐圧のセラミックコンデンサを用いたがTCCが大きいためか同調点が安定せず最終的にはトリマーマイカ・コンデンサを40pFに固定して使用したら安定しました。ただしこの試みはうまくいきませんでした。
3.7MHzでもSWRは2以下には下がることはありませんでした。せっかく加工して作った8D2Vのケーブルが無駄になるかとほとんどあきらめ状態でしたがアマチュア精神を発揮してもともとのケーブルをこのケーブルに変えてみたらどうなるのか試してみたくなり実験しました。
これが追加の1ターンを付け、40pFも追加して取ったデータです。これではATUなしでは長時間の交信は難しそうです。
8D2Vで制作した1ループでの特性
そこで8D2Vだけでメインループを入れ替えて測定するとかなり使える範囲が広がりましたので報告します。
7MHzではSWRの最低点は1.34です。
スミスチャートで見ると前回示したデータと比べ明らかにインピーダンスが上がってSWR=1の点に全体が寄ってきているのがわかります。
その他のバンドでも測定しておきました。10MHzではSWR1.29まで下がっています。
14MHzではSWR1.13まで下がりました。
18MHzでの最低SWRは1.12。
21MHzではSWR1.35
24MHzで2.20でした。
但し28MHzバンドでは浮遊容量のせいか同調することはありませんでした。
7MHz FT8で受信したりCQを出したりしてみていますが以前のオリジナルのものよりも少しよさそうな感じです。
そのうち比較試験も試みてみようと思います。
取り付けの工夫
8D2Vではオリジナルのケーブルと違い、取り付け具がありませんので、上部では100円ショップにあった面ファスナーで写真のように縛って固定しました。ループを円形に保持するためにVE-22とVP13用の保持具でVP13用のチーズを固定し、VP13 を60cm長さで2本用意し、ループの固定具としました。
固定具先端は移動にも便利なように束ねバンドと呼ばれている太めのゴムバンドで固定しています。滑らずに便利です。
カメラ用三脚に取り付けるためにコメットCP-035Plusで取り付けました。
AlexLoopのマストは塩ビパイプなので固定のM4ネジを通すためにパイプの中に6mm径のアルミパイプを内径に合わせて切って挿入して、補強しています。
END
Mar 1, 2022
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