この頃思うこと

私も時流に遅れまいとブログを書くことにしました。

QRP Guys 80/60mバンド垂直アンテナ製作

2022-01-11 09:45:25 | 無線

簡単なワイヤーアンテナです。構造的には5m程度の釣り竿を使用したセンターローディングのワイヤーアンテナです。巻き数を工夫することで40mバンド用にもつくりかえ可能のようですがまずは原本に立ち返る意味でもQRP Guysという名の英国のキットメーカーのWebからマニュアルを取り寄せました。

https://qrpguys.com/wp-content/uploads/2018/04/80-60m_vertical_assy_042518.pdf

で今も検索可能ですが現物の販売は終了しているようです。

 

まず、パーツをよく理解し、すべてのコンポーネントを確認します。 欠品の場合はご連絡ください。発送させていただきます。 パーツを購入するには、qrpguys.parts@gmail.comにメールを送る必要があります。

 

パーツリスト

1 – 80 / 60m垂直ベースPCB

1 –アンテナエンドサポートPCB

1 –Ø1” PVCパイプ、長さ2.25”

1 – 25 ’#26AWGマグネットワイヤー

7 –#4はんだラグ

1 –小さなワニ口クリップ

1〜4インチ長さ #20絶縁より線

1 –Ø5 / 32” x 3”熱収縮チューブ

4 –#4外歯SSロックワッシャー

4 – 4-40 x .50” LSSなべ頭プラスネジ

4 –#4SS平ワッシャー

6 – 4-40SSナット

1 –BNCメスPCBマウント

2 – 8-32 x 3/4” LSSフィリップスなべ頭ねじ

4 – 8-32SSナット

2 – 8-32SS蝶ナット

2-#8SS内歯ロックワッシャー

最初にローディングコイルを組み立てます。完了すると、下の図のようになります。

このページを印刷し、必要に応じてプリンタを拡大縮小して、示されている2.25インチ(57mm)の寸法を実現します。 長方形を切り取り、長さの中心にあるØ1インチのPVCパイプコイルフォームにテープで固定します。 コイルの形状が2.25インチの長さでない場合は、サンディングで長さに切り詰めてください。そうしないと、ベース基板の切りこみ枠に収まらない可能性があります。


以下に示すように、4つのØ1/ 8 "穴を開けます。

ローディングコイルを巻く

 

コイルを巻くときは他の人にワイヤーの繰り出しを手伝ってもらい、途中のねじれや、巻き取り中にワイヤーを解きほぐしたり、巻き数を見失ったりしないようにすることをお勧めします。

 

AWG#26のマグネットワイヤーを約25フィート(7.62m)をほどいて、まっすぐにします。 マグネットワイヤーの一端を#4リング端子の1つにはんだメッキしておいて更にはんだ付けします。 Thermaleze®ワイヤーを供給しているので、研磨する必要はありません。ただワイヤーにはんだメッキするためのはんだ付けをするだけです。 以下に示す中央の穴にハードウェアを図に示すように順番に取り付けます。 3つの並んだ穴から巻き始めます。 2つのリング端子を図の方向に取り付けます。

図のように、5回巻き、タップ取り出し用に1.5インチ(38mm)の長さのループを作ります。

巻き続け、最初から“28回巻き上げ”た後、さらに1.5インチ(38mm)のループを作ります。

合計65回を巻き続けます。 ワイヤーをエンドリング端子スリーブに通し、図のように折り返します。 ワイヤーを切断しないでください。 この時点で、必要に応じて、ターンを簡単に加算または減算できます。

巻き数を注意深く数えながら、合計65回の巻き数を確認します。デジタル写真を撮り、それを拡大して数えることも手助けになることがあります。この時点で、巻線をきつく巻いて調整することができますが、終点スタッドまでの巻線全体を中央に配置することもできます。この間、曲がったワイヤをリング端子のスリーブから解放しないでください。リング端子からのワイヤの露出端を錫メッキし、スリーブの外側にはんだ付けします。ワイヤーをこすって傷つける危険を冒さないでください。Thermaleze®ワイヤーははんだで加熱してはんだメッキするだけです。これで、余分なマグネットワイヤーを切断できます。透明のニスまたは透明なアクリルのコートで巻線を安定さることもります。

 

ワイヤー端部の接続と同じ手順で、タップ接続用の#4ハードウェアを取り付けます。 #4リング端子を図のように角度を付けて締め、メインコイル巻線に触れないように曲げておきます。ねじって作ったタップをはんだメッキし、#4リング端子にはんだ付けします。ワイヤーをこすって傷つける危険を冒さないでください。Thermaleze®ワイヤーははんだで加熱してはんだメッキするだけです。

リング端子をはんだ付けして熱を加えると、4-40ハードウェアが緩む可能性があることがわかりました。 4つの4-40ナットに戻り、はんだ付け後に接続を締めます。 再締め付け中にリング端子スリーブが回転してマグネットワイヤが断線しないように、リング端子スリーブを固定しておきます。

 

以下に示すように、ワニ口クリップ、#20より線、#4リング端子、および熱収縮チューブを準備します。

クリップアセンブリを4-40ナットでコイル上部のエンドポストに取り付け、固定します

ローディングコイルは、ベースPCBの内に保管できるように設計されており、それに取り付けられたエレメントワイヤを巻き付けて保管します。 マグネットワイヤの擦り傷や損傷を防ぐために、以下に示すように1〜2層の電気絶縁テープを巻いておきます。

これが完成したコイルです。

 

ベース基板の組み立て

 

[ ]     PCBの前面にBNCコネクタJ1をベース基板と同じ高さになるように差し込み、2接続部の2つの位置決めピンと2つの電気接続部をはんだ付けします。

[ ]     下の図に示すように、アンテナエレメントとラジアルワイヤ用のハードウェアポストJ2,3をPCBの前面に取り付けます。 ポストネジは、裏側の固定ナットの外側と同じ高さにする必要があります。

チューナーの使用法

これは、アンテナの展開を図で表したものです。

アンテナの定格は20Wで、トライバンド垂直アンテナのような垂直サポートとして、人気のある17フィート(5.18m)の伸縮式グラスファイバー釣り竿と一緒に使用するように設計されています。これらのポールは、eBayで約$10USで購入できます。ローディングコイルはグラスファイバーポールをすり抜けるように設計されており、センターローディングコイルとして使用されます。ユーザーは、組み立てを完了するために2本の7.5フィート(2.3m)のAWG#20-22ワイヤーを用意する必要があります。各ワイヤーの一端に#4リング端子をはんだ付けして準備します。熱収縮チューブの3/4インチ(20mm)の長さの部分を熱収縮させて、ワイヤーとリング端子の間の補強として使用し、付属の4―40ナットでローディングコイルのエンドポストに取り付けます。以下に示すように、アンテナエンドサポートを上部エレメントワイヤとローディングコイルに取り付けます。アンテナのエンドサポートは、グラスファイバーポールの最小の上部セクションを滑り、2番目のセクションの上端に引っ掛かります。 2番目のセクションの上部にワイヤーをテープで固定することもできます。少し壊れやすいので、一番上のセクションは使わないようにしています。

以下に示すように、7.5フィート(2.3m)の下部エレメントワイヤの絶縁物を剥がし、はんだメッキして、ベース基板に通します。

ベース基板は、2本の輪ゴムでグラスファイバー釣り竿の最下部に固定されます。 4本の10フィート(約3m)ラジアルをベース基板に接続し、BNC付きの同軸ケーブルで無線機に接続します。

バンドの選択

 

上部エレメントにつながるワニ口クリップは、80mバンドの上の周波数お場合、コイルの最初の5ターンをバイパスして左側のコイルタップスタッドにクリップし、60mバンドでは28ターンをバイパスして右側のコイルスタッドにクリップします。 80m帯の下の周波数ではクリップを使用せず全部のコイルを使用します。

 

以下の図は、4本の10フィート(約3m)のラジアルを使用してMFJ-259Bでテストした結果を表しています。 変更には、巻き数またはタップ位置の変更が必要になる場合があります。 実験する場合は、AWG#26ワイヤーを使用するようにしてください。 線径を変更すると、巻数にも大きな影響を与えます。

 

80mバンド、クリップせず   80mバンド5回巻きトップ      60mバンド28回巻きトップ

 

3.575 - 1.2:1 SWR       3.940 -  1:1 SWR              5.370 – 1.2:1 SWR

 

3.55から3.595 -          3.91-3.966 –                    5.320 – 5.440 -

           ≧2.0SWR               ≦2.0 SWR                         2:1 SWR

 

可能な改良点:

 

上記のデータを確認すると、コイルの最初の5巻きの途中に余分なタップを設けると、80m帯域のどこにでも優れたSWRが得られる場所があることに気付いたと思います。 タップは左右対称位置である必要はなく、最初の5ターンタップの近くのどこにでも配置してよく、80メートルバンドのお気に入りの「スイートスポット」に複数のタップを簡単に収容できます。 したがって、40〜50kHzのウィンドウが問題になることはありません。 以下の写真は、1つの可能な安価な代替案を示しています。 唯一のコストは、いくつかの追加のハードウェアです。 繰り返し使用することでコイルワイヤーにストレスをかけたくなかったので、タップされたコイルのツイストループだけに直にワニ口クリップを使用することは避けました。 それでもローディングコイルをベース基板に保管する場合は、追加のタップと端子をPCB基板の切込みと干渉しないように配置してください。

 

保管する場合は、ラジアルワイヤーを外すだけです。 エレメントワイヤーとローディングコイルは取り付けたままにしておきます。 ベース基板の切込み内にローディングコイルを差し込みます。 上部エレメントワイヤーを片側に、下部エレメントワイヤーを反対側に巻き付けます。 ベース基板をグラスファイバーマストに取り付けるために使用した輪ゴムでアセンブリを固定します。

右側には、グラスファイバー製の釣り竿を保持するための簡単なデバイスを以下に示します。または、ホームデポから19.95ドルのHusky®ワークライト三脚を選択することもできます。 特定のグラスファイバーポールの下部の直径が大きく、Ø1” pvcに挿入できない場合は、次のサイズのØ11/ 4” pvcパイプと使用してください。

左側は、風で底部をさらわれないための支線塔「ジャッカイト」ポール用のシンプルな装置です。

これは、ピクニックテーブルやアパートのバルコニーの手すりに使用できる、私が作成したもう1つのクランプのバリエーションです。 垂直に調整することも、オーバーハングや屋根の軒を避けられるように角度を調整することもできます。 私は同じPVCコンポーネント、アルミニウムアングルの小片、およびガレージセールのcクランプを使用しました。

80 / 60m垂直アンテナ、10フィート(約3m)ラジアル、PVCホルダーの上、17フィート(約5.2m)伸縮式グラスファイバー釣り竿、折りたたまれて26インチ(66cm)になります。

同じポールとHusky®軽量三脚に10フィートのラジアルを取り付けて使用した80/60mバーチカルアンテナ

回路概要

以上

訳者注: 運用バンドなどを変更するにはエレメントの長さに対してローディングコイルの設計が必要ですが現在では絶版になっているアンテナハンドブック(1991CQ出版)p390-393に詳しく書かれており、多バンドへの変更時には使えるみたいな印象です。

 

2022Jan



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