養蚕は、多回育といい年間に4蚕期以上飼育できます。
基本的に多回育とは、春蚕・夏蚕・初秋蚕・晩秋蚕・晩々秋蚕のことを言います。
(ちなみに、鹿児島県では温暖な気候で年間最高11回飼育していたそうです。それもあったのか、全国でも3番目の養蚕県だったそうです。)
呉服業界では、ちょいと糸をかじった方は一番いい生糸は春蚕だと言います。
果たしてそうなのでしょうか。
一年で季節的にいい飼育期間は、春蚕と晩秋蚕になります。
春蚕飼育期間は、桑葉も柔らかく、飼育期間も長く、繭も大きく、解じょ(糸の解れ)もいい繭が収穫出来ます。
晩秋蚕は、蚕の成長気候的には年間通して一番いい季節です。気温が高いので成長が早く、春蚕に比べると
飼育期間は短くなり大きさも小ぶりになります。
しかし、私自身が座繰りから手織り紬を作る過程でその違いは感じません。
今も養蚕されている地域には、出荷した繭の検定があります。その検定基準は平成5年に改正されたものですが、おおまかに3項目に分けられます。
①繭の選定(不良繭の割合)
②解じょ率(生糸のほぐれ具合)
③生糸歩合(繭の生糸割合)
上記の3項目から、繭に格付けがつき 5A~E まで9段階に分けられます。
この検定基準に、生糸から絹糸に加工したものや織物になったときの関係があるのでしょうか。
返って、晩秋蚕のほうが蚕が吐き出す糸が細繊維になり、生糸として撚糸・精練して絹糸になった場合は優れていると私は思います。
書く出すと長くなるので、この辺で。頭の中になるものだけで書いてますので、記憶違いがあればすいません。
私の中で一番いい糸は春蚕・晩秋蚕関係なく乾繭していない生繭です。
なにはともあれ、蚕が命をかけて吐き出した糸。大事に使いたいものです。
また後日、資料を調べて改めて書きたいと思います。
※ ちなみに、いぶすき紬は生繭で紬を作っています。
上原達也
草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから
基本的に多回育とは、春蚕・夏蚕・初秋蚕・晩秋蚕・晩々秋蚕のことを言います。
(ちなみに、鹿児島県では温暖な気候で年間最高11回飼育していたそうです。それもあったのか、全国でも3番目の養蚕県だったそうです。)
呉服業界では、ちょいと糸をかじった方は一番いい生糸は春蚕だと言います。
果たしてそうなのでしょうか。
一年で季節的にいい飼育期間は、春蚕と晩秋蚕になります。
春蚕飼育期間は、桑葉も柔らかく、飼育期間も長く、繭も大きく、解じょ(糸の解れ)もいい繭が収穫出来ます。
晩秋蚕は、蚕の成長気候的には年間通して一番いい季節です。気温が高いので成長が早く、春蚕に比べると
飼育期間は短くなり大きさも小ぶりになります。
しかし、私自身が座繰りから手織り紬を作る過程でその違いは感じません。
今も養蚕されている地域には、出荷した繭の検定があります。その検定基準は平成5年に改正されたものですが、おおまかに3項目に分けられます。
①繭の選定(不良繭の割合)
②解じょ率(生糸のほぐれ具合)
③生糸歩合(繭の生糸割合)
上記の3項目から、繭に格付けがつき 5A~E まで9段階に分けられます。
この検定基準に、生糸から絹糸に加工したものや織物になったときの関係があるのでしょうか。
返って、晩秋蚕のほうが蚕が吐き出す糸が細繊維になり、生糸として撚糸・精練して絹糸になった場合は優れていると私は思います。
書く出すと長くなるので、この辺で。頭の中になるものだけで書いてますので、記憶違いがあればすいません。
私の中で一番いい糸は春蚕・晩秋蚕関係なく乾繭していない生繭です。
なにはともあれ、蚕が命をかけて吐き出した糸。大事に使いたいものです。
また後日、資料を調べて改めて書きたいと思います。
※ ちなみに、いぶすき紬は生繭で紬を作っています。
上原達也
草木染織 いぶすき紬のHPはこちらから