十和田自然農園

鹿角またぎ自分史 …75年生の足跡~エンディング録です

十和田の初鹿猟は?

2013年12月04日 22時40分42秒 | 日記・エッセイ・コラム

 今日は絶好の猟日和です。 晴れてる割に、枯草や稲わらを燃やす不届き者も居らず、空気がとても綺麗でした。

 国道103号線を、「箒畑」から「高崩」へ向かう直線道路を走りながら、右・左の山並みをチェックすると…不釣り合いな緑がドンドン山を浸食しているのがはっきり分かります。 カラマツも汚い茶色がまだ落ちずに少し残っていて、一目瞭然、カラマツと分かる!

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 「高崩」の手前で、バイパスの左に旧国道が残っているが…その光景を見て思わずハッとして、車を停めた。
 昔、バイクを飛ばしていた当時のブナ林 がそのまま残っていたのである。

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  「ブナ」がへばり付いている尾根の裏側は、断崖絶壁になっていて、この崖沿いを旧道が通っていました。
                                  
                              
 Dscf2357 《 20代…この崖下をバイクで走ると、怖かったですよ~ 》

 小学5年の修学旅行は、バスで「十和田湖  」へ行きました。 

 
当時は「大湯温泉」を過ぎると…周りはうっそうとした原生林の山また山、崖ぎりぎりのでこぼこ道をバスはガタゴト揺れ、こんな崖の側をぐにゃぐにゃ曲りながら走っていたのです。  

 ようやく「
十和田湖」に着いた時には意識がもうろう状態、それでも、この日初めて1本150円のバナナを食べたら、元気が戻った思い出がありました。 

 十和田の山は、昔
も今もこういう自然林であるのが当たり前であり、正しい原生林の姿です。 この岩盤だらけの急斜面でも…種から生き続けられる植物のみ、住み着く権利があるのです!
 これだけ厳しい環境で必死に生き、【
国土を守り、四季を育み】日本の歴史を支えてきた…「ブナ&ナラを伐採する とんでもない暴挙ですよ。

 
ブナ林が無かったら、日本民族は存在しなかった!と言っても過言ではないでしょう。
 これ以上、国土破壊 〔洪水・土砂崩れ〕・犠牲者を出さないための取組みを、早急にしないと…日本民族の将来は危ういのです!

 それにしても、ここ鹿角は
『十和田八幡平国立公園』のど真ん中に位置していて「高崩」や「大楽前」は十和田湖まで数キロの距離であり…自然林の美しさを観光の売りにしているはずなのに、どうして人工林(杉林&カラマツ林)をわざわざ作らなければならないのか全く理解できませんね!

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 《右斜面の建物は「大楽前発電所」です。この辺りが鹿角で初めて、日本鹿が交通事故に遭った国道103号線沿いの「
大楽前」です。》

 高崩~
大楽前、白沢の「農園」裏山には1本も杉は無かったのですが、20年経ったら・・・この通り、知らぬ間に植えられてしまい。 

 国立公園十和田湖無視!、温泉・滝・紅葉無視!、観光客 無視!、と全くひどいものです。

 杉林の山が、
【十和田の大自然?】・・・冗談じゃないですよ

 さて、肝心の日本鹿 …斜面広葉樹の葉が落ちたので「」なら国道から見えるようになりましたが、日本鹿 を見つけるのは至難の業ですね!
 やはり、「農園」の裏山、「笹森山」から流れる「
面無沢(つらないざわ」を上り探索するしかないようです。

 しかし、大湯川に流れ込む「
面無沢」を探すも見つからず…すでに午後3時を過ぎたので、農園で集めた薪も運ぶため本日は 断念せざるを得ません!

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  《農園の橋から200m上流には、こんな橋がありました・・・初めて発見!  》


 翌日、5日は朝から曇り空で午後は雨の予報です。 昨日と違うところは、あちこちモウモウと煙だらけの空気になっています。 農免道路(花輪~大湯)の途中で、 『
佐多六とシロ』の里に立ち寄りました。

                                            佐多六の故郷…霞む「草木」地区と「諸助山?」
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 《 佐多六とシロの里も、東の四角岳を杉の大木に囲まれてしまい…可哀そう


 今日は、「農園」の橋を渡り川沿いに上流を探索したところ…養魚場の上に、アッと言うくらい素晴らしい道路を見つけました。過去に何か施設があったと思われる敷地もあり、その近くの雪には…日本鹿 or カモシカ の足跡がありました。

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 この道路を真っ直ぐ進むと、目指す「
面無沢」がありました。知人の話では…沢の上流で二股に分かれ、右の沢の尾根にはナラの木が群生しており、ドングリが集まる場所があり、そこにいつも熊が居るとのことです。


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 しかし、残念ながら沢は杉だらけでした。 沢の入口は20年~25年ぐらいの杉ですが、中ほどは推定50年ぐらいの大木の杉です。 杉林内の植物は「
やまどりシダ」のみ、あとの地面は全て「死の世界」です。


 さすがに上流の岩盤には杉を植えることができなかったようで…主にナラの木が岩盤にしがみ付いて生きていました。

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 居ました。100kg超かな? 沢の入り口に人の歩いたような落ち葉のへこみがあったけど…もしかしたら、こいつかも知れません!


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 沢は全て岩盤になってきました。 それでも太いナラの木は生きています。


 そして、ナラの落ち葉が積もる斜面が見えてきた手前に…大きな滝のような岩盤が行く手を阻んで現われました。 急に暗くなり、雨 も強くなったので雷が怖くて、ここで退却することにしました。

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 写真を撮りながら、ここまで2時間の沢上りでした。

 今日は、これでおしまい・・・


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