見知らぬあなたへ

妄想史観、路上観察学、民俗妄想学、囚われの俳句エトセトラ 要するに浅はかな好奇高齢者の迷言。

少年の日に還る

2021-12-25 18:32:14 | 日記 里山散策 俳句 路上観察 散文
蜘蛛の巣近くで音楽を奏でる。笛を吹くバイオリンを奏でる。
蜘蛛の巣のどこかの部分が共鳴し振動する。 すると、獲物が巣に掛かったぞと、蜘蛛は右へ左へ上へ下へと動き回る。 まるでワルツやブルースを踊っているように····· 小学生の頃、ひとまわり年長の長兄の本棚にあった『博物誌』という本に「其のように書かれていた」記憶がある。 少年の私はワクワクしながらその本を読んでいたのだ。
もう一度読みたくて本を探したが、引っ越しの折りに間違えて処分してしまったのだろうか、見あたらない。
ネット検索の結果、直近の県立図書館でヒットした🙋


平凡社からのB6判サイズ。
読みやすい。
早速借りだして、蜘蛛と題するページを探すのだけど見当たらない😥

だけど読みすすむうちに、ありましたあ~!
蜘蛛ではなく文題は『こがねぐも』だったのです~🕷️




串田孫一さんの文体は素敵です。
機知に富みユーモアがある。 博物誌ほか12冊程の串田さん関連本を借りてしまった。




少しササクレだっていた私の心がふうわりしてきたように思う。
半世紀以上まえの少年の日々にもういちど還ろうと思うのだが·····。