伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

高浜3号機を止めた大津地裁の仮処分決定について

2016-04-01 07:56:34 | 伊方裁判闘争

いろいろYoutubeの資料を見ている中で、海渡弁護士の講演録がありましたので、画像をキャプチャーしたものを紹介しておきます。

https://www.youtube.com/watch?v=kaN2Q1VPyuE 

20160324 UPLAN【東電株代訴訟】海渡雄一が読み解く事実経過表から見える福島原発事故~大津地裁高浜原発差し止め決定は原発ドミノ倒しの 始まりだ。川内を止めて、再び原発ゼロを実現しよう!


裁判闘争で原発を止める運動の中で、さまざまな成果が上がってきました。

 これは最初に大飯原発差し止めを定めた14年5月福井地裁の本訴の判決(樋口前裁判長)。

 とくに焦点となったのが、地震の基準地震動を決める問題。

 ここからは高浜原発の福井地裁仮処分決定(樋口前裁判長)15年4月

川内原発鹿児島地裁の仮処分決定(15年4月)では負けましたが、問題になったカルデラ破局噴火の問題は勝ったようなもの、実は伊方原発にも阿蘇山として当てはまる問題です。

 ここからは16年3月9日の大津地裁決定。

 個別論点では、ここも伊方原発と共通の問題ですが、基準地震動が、過去の実績地震からの平均像を元に策定されているのに、既往最大値を超えて最大限となるよう設定していない問題を裁判所が判断していると評価しています。

 大津地裁決定では避難計画の問題に初めて触れましたがその部分が示唆に富んでいます。

 

 講演の最後の結論部分がこちら。

次の仮処分決定が開かれるのは、4月6日の川内原発に関する福岡高裁宮崎支部です。


追記:

もう一つ、井戸弁護士(かつて志賀原発判決を出した元裁判長で、今回の仮処分決定を引き出した弁護士)によるびわこ集会での基調報告の動画より、紹介しておきます。

 2016/3/13原発のない社会へ 2016びわこ集会1 (59:11) 
http://www.ustream.tv/recorded/84464592

「これからの3つの課題を紹介します。

①まず福島の事故の被災者に心を寄せて支援しましょう。…唯一の支援である住宅支援を打ち切られる自主避難のお母さんたち、…小児甲状腺がんの家族会が出来ました、…被ばく問題はほとんどのメディアが取り上げません…。

 ②原発の再稼働に徹底して反対しましょう。運動はこれからも紆余曲折があると思います。しかし仮に再稼働を許しても、デモ、集会、パブリックコメント、裁判あらゆるツールを使って徹底的に反対することが大切です。市民の声が大きければ、原子力規制委員会もそれなりに規制を厳しくせざるを得ない。電力会社も安全対策に力を入れざるを得ません。そうすればペイしない原発が出てきます。ペイしなければ電力会社は断念します。こうして関西電力は美浜1号機、2号機まだ2つですけども断念して廃炉を決めたのです。

 ③電力の自由化を活かしましょう。電力自由化は原発の電気は要らないと云う市民の意思を表明する絶好のチャンスです。関西電力は原発から足を洗わない限り市民から支持されず企業として成り立っていかない、ということを思い知らせましょう。民主主義社会で最高の権力を持っているのは有権者であり、資本主義社会で最高の力を持っているのは消費者です。消費者の意思が最終的には全てを決めるはずです。」

 

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