伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

しかし4月6日の川内原発仮処分の福岡高裁宮崎支部決定は一審に続いて政治におもねる半権司法でした

2016-04-06 18:44:11 | 伊方裁判闘争

「私たちは屈しない」

 川内テントのふくちゃんのツイキャスで宮崎の様子を聞いていました。

不当判決!川内原発仮処分抗告決定 ここの21分当たりからです。

不当判決を受けて宮崎山形屋前緊急集会

弁護団記者会見

残念無念なことに、事実関係の認定は概ね原告側(債権者)の言い分を取り入れていましたが、法論理の体系が、92年の伊方最高裁判例にも劣るもので、立法府の決めたことを審査しない、そして社会通念という中で、大体安全なら良いのだ、という適当な判断をしてしまった裁判所の決定だ、と弁護団は大いに批判をしていました。

 仮処分という、短期決着のための仕組みの中で、裁判所自体の論理構成がおろそかになる嫌いがあった、あるいはそう見せたかったのでしょう。

 先の大津地裁決定に続いてこの回でも、避難計画に実効性がないという主張に対して、いろいろ足りない論点があることは認めながらも、原子力防災会議で一端実効性があると結論づけていることでもって問題ではない、としています。大津地裁と同様な事実関係に基づいて、こうも正反対の結論を強弁してしまっているために、言葉も荒くなっている、と弁護団の人が語っていました。

 全体として、国会での論戦のレベルと同じ力学が働いて、悪貨が良貨を駆逐する現象が起こるのではないか、とこの国の司法の将来が心配です。
 

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