これは佐賀新聞1月8日の記事。
川内原発で建設予定の免震重要棟が、「ああ、あれなしね」といとも簡単に建設キャンセルされて、にわかに伊方原発のダメダメ審査が九電の対応を引き出したのではないか、という疑惑が巻き上がっています。
1月12日: @togura04
http://www.nsr.go.jp/data/000034414.pdf 第12回 これは、昔の免震事務棟2階についての評価。旧は、EL14.6m
http://www.nsr.go.jp/data/000034415.pdf 第12回
資料2-3-2 伊方発電所3号炉
緊急時対策所の居住性に係る被ばく評価について
平成25年8月22日
四国電力株式会社
で被ばく想定数値の詳細を書いています。
http://www.nsr.go.jp/data/000034466.pdf 第17回
伊方発電所3号炉 緊急時対策所の改善について
平成25年9月10日
四国電力株式会社
被ばく低減のための措置
http://www.nsr.go.jp/data/000035971.pdf 第140回
伊方発電所3号炉 緊急時対策所の追加設置について
資料1-2-1
基準地震動及び基準津波に関する部分については、 基準地震動等確定後、本方針に従って設計・評価を行う。
平成26年9月25日
四国電力株式会社
ここで新規の代替、緊急時対策所が出てきます。
なぜ地表面への沈着が少なくなるのか、わけが分かりませんが、④が下がっているのが聞いて(効いて)いるようです。面積が小さくなった、近くなったから地面に落ちる沈着量が減ったから?
http://www.nsr.go.jp/data/000035972.pdf より
排気筒の高さは、EL4+50+23=約77mとなります。
新緊急時対策所の高さはEL32mです。原子炉の中でいうと、
http://www.nsr.go.jp/data/000034356.pdf より 第6回
この階のレベルです。加圧器がこの階に乗っかっていて、圧力容器のふたを開けて燃料交換をする高さということでしょう。
http://www.nsr.go.jp/data/000034411.pdf より
おまけです、使用済み燃料プールの高さはEL32.3mから、マイナス12m+α
とはいえ、ここ ↓ にあるように、既設の免震総合事務所は活用していくことができるので、直下型地震の第一撃は受けて免震構造が壊れたとしてもそれで上の建物の機能が残っていれば活用できるという点は、全く免震棟がない九電とは事情は異なると言えるか、と思います。
それにしても、新緊急時対策所のなんと手狭な場所に設置されてること。余裕が全くありそうにありません。屋外に所狭しと並べられた各種水タンクの隙間に設置されており、水の放射線遮蔽効果を期待しているのか?でも水攻めにあって役立たずになりそうです。
そして、更にその高台の上には重油などの燃料タンク7日分が設置されています。こちらが地震で壊れ、どっと油が上の崖から落ちてきて引火すれば火攻め。
伊方3号機の後ろの細い平地部には法面に沿って、非常用電源車やらポンプなどがずらっと備蓄されています。ここに上の斜面から油が落ちてくればすごいすごい火攻め。
一方、この屋外石油タンクと物資の集積所の高さはEL74mで、さきほどの伊方原発3号機のドームの上についている77mの排気筒からは同一の高さなので、放出された放射性プリュームをもろ被ることになります。スゴイスゴイ。
西側から敷地断面を観た図がこちら。右端の淡水タンクは絵には入れてますが実際にはそこにはなくて原子炉の手前西側に外れており、その代わりにわずかな平地のすぐ右は斜面が迫り、その斜面の上の平地にはドームの高さあたりに石油タンクが置いてあることになります。
原子力規制委員会のお偉いさんたちって、想像力がゼロですね。これはテロの標的以外の何者でもありません。
2月11日に伊方原発の北東側道路からの写真
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