続いては正月3日、新春のあいテレビ収録番組より。
(正月録画番組のバックチェックですな、今頃。)
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局アナ)
原発に関しては安全性をめぐる議論が続く中で伊方原発は今月中旬に3機すべてが停止する見込みです。再稼働の是非については、県としてどのように判断しますか。
中村知事)
これは当初からずっと言い続けて来ているんですが、地元の知事としての判断のものさしとしては、3つの基準が必要であると申し上げてきました。一つはエネルギー政策、原子力政策を司る責任者たる国の方針、この明確化が必要です。二つ目は電力事業者、愛媛県でいえば四国電力さんの姿勢の問題。これが必要です。
それから、この二つを引っ張り出すことで県民の皆さんに投げかけて、もちろん賛否はいろいろあると思いますけれども、そこを安全委員会や地元の議会や、それから県民の代表で構成される県議会で議論がされる。その地元の意見。
この三つを鳥瞰図的に見つめながら最終的に判断させていただく、こういう風に申し上げました。
記者)
知事が求めている国の方針というのは、具体的にはどういったものをお考えなんでしょうか。
中村知事)
これはね、詳細なデータ等々我々が持っているわけではないので、専門家、それからデータに基づいて国が判断し再稼働要請というのが、いずれ来るのかもしれない。その来たときの検証と、覚悟ですね、本当にそこまで責任もってやったのか、とそこの明確な意思表示というものをどう担保するか、このあたりがポイントになると思います。
局アナ)
伊方原発の沖合には、中央構造線が走っています、世界最大級の活断層と言われていますが、伊方原発の場合は、津波対策だけではなくて、地震の揺れへの対策が必要ではないかと言われていましたが、四国電力の取組みについてはどのように評価されますか。
中村知事)
はい、さきほど四国電力の姿勢というものを問題にしましたけれども、国の基準というのは最低条件で、どの分野でも、愛媛県が気づいたプラスアルファを求めていくということで、今四国電力に対して県の方から7つの要求を突きつけています。たとえばその一つは原子力本部の高松から松山への移転、あるいは電源対策についても国が求めたもの以上のアディショナルな追加対応を。一番もうひとつポイントになっているのがやっぱり、愛媛しかやっていない連絡報告態勢ですね。伊方原発でなにか起こると、本社にいくんではなくてすみやかに愛媛県にくる。で、プレス発表も愛媛県が行うという、このことをやることによって情報を隠させないという体質に転換させていくと、こういったものを突きつけているんですが、この中に揺れの問題も出てくるんですね。
福島原発と伊方原発、全く同じことが起こるわけではないですね。例えば伊方原発というのはプレートからの距離、前面海域の水深、あるいは地形の問題から考えると津波の心配はほとんどないんですね。ああいう太平洋にむきだしの場所と違いますから。
揺れ対策というのはまあおっしゃるようにありますんで、ちょっと専門的になりますが、伊方原発というのは570ガルという基準地震動で作られていますけれどもダメだ、と。県独自で、国は今の段階でも何も言ってきていないんですよ。けれどももうすでにこの段階で、約2倍の揺れを想定した補強工事を実施してくれ、ということを突きつけました。これについてはまあやります、というお答えをいただいたんで、まあ7つの要求すべてに前向きには対応してくれているというのが現段階の四国電力の姿勢だと思います。(注:この赤字部分は真っ赤なウソ、後日記します。)
記者)
その揺れの想定なんですが、果たして2倍のまあ1000ガル程度で耐えられるのかどうかというのは議論があるところだと思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
中村知事)
そうですね、安全対策にゴールはありませんから、新しい知見が出てきたらその都度その都度対応していったらいいと思いますが、ただ、この前もある大学の先生が、当初段階で1000ガルは必要だ、1000ガルは必要だ、ってさかんにおっしゃっていたんで、僕はその人の知見にもとづいて1000ガルを要求したんです。で、それをやる、と言ったら、翌週その先生は、やっぱり2000ガル必要だってがらっと変わるんです。学者さんってもうちょっと責任もった発言してもらいたいと思いましたね。(注:名前こそぼかしてますが高知大の岡村教授のことを当てこすっています)
記者)
活断層の調査っていうのをもっと徹底的にやるべきじゃないかという話もありますけれども。
中村知事)
これは国の方でやっていると思います。われわれはともかくトータルの情報から何ガル必要だ、いう風な対策でやっていきますから、それに従いながら安全対策に終わりはないゴールは無い、という観点で常にウォッチをしていきたいと思います。
局アナ)
さて、このあとコマーシャルを挟みましては次のテーマについて伺っていきます…
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