伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

えひめ防災フォーラム2014を聞きに行きましたが、原発話は無し

2014-08-13 05:31:14 | 南海トラフ地震で長期広域停電問題

 防災関係者は、本当に災害対応の二正面作戦が可能だ、と思っているんでしょうか?

もちろん南海トラフ巨大地震と伊方原発のメルトダウンの二つの災害に対して、です。

 

 愛大の研究者たちが正面に出て4年間継続してきたこのフォーラム、今年が最後だということでした。

ツイキャスで内容は紹介していますのでご覧ください。

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89493550

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89496138

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89504741

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89510029

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89513870

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89517475

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89521331

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89529660

http://twitcasting.tv/togura04/movie/89538231

 原発の話は一言も出てきませんでした。

 冒頭の問いについて、あり得ない、と思うのでしたらそのことを明言すればいいのに、出席した圏内20市町の首長のうち、明言した首長が1人もいない、という現状があり、原発については語らないという文化的コードの制約が厳しいことを示していると思うわけでした。

「(南海トラフ巨大地震によって)徳島の火力発電所群が津波を被り、島の送電網が中央構造線活断層による余震でズタズタにされる時、ブラックアウト(大規模停電)中の私たちの最大の慰めは「あの時、伊方原発の再稼働をさせなかったことだね」…と後になって振り返ることができるようにしましょう、かならず。 

 

 また、原子力規制委員会へは7/1に(事前)パブコメとしての申し入れに書きましたが、…以下再掲。

5.また特に、関西大河田恵昭氏が論文で評価しているように、南海トラフ巨大地震の場合には、四国電力の火力発電所が津波で被災することで需給ギャップがある状態(計画停電となる状態)が8ヶ月も続く想定であることから、原発と複数の巨大地震の複合災害が起こる想定をして、外部電源喪失由来のメルトダウンシナリオを起こすリスクを評価するべきです。

http://www.kansai-u.ac.jp/Fc_ss/common/pdf/bulletin004_15.pdf

河田氏はこの人です。よくテレビに出ていますね。

p.s. この表は21ページの表より、各火力発電所毎の出力と推定復旧期間(日)を現しています。四国電力の火力は津波で全滅、5ヶ月は1箇所も復旧しないとされています。

 

  この数字を熟読すると、今の防災フォーラムの議論のレベルが、いかに問題の規模とマッチしていないか、を示しているもののように思います。 南海トラフ巨大地震の後は、私達サバイバーは1年間以上、電気のない(あるいは電気に不自由する計画停電の)暮らしをしていく必要がある、ということです。 オール電化住宅にお住まいの皆さま(あ、太陽光発電を付けている家は別かも)、覚悟は宜しいでしょうか?

四国の発電所と送電網の図はこちら。

P.S.2

 県のHPより、南海トラフ巨大地震の特に津波対応で、各事業者が計画を作らなければならないようです。ご確認ください。

南海トラフ地震防災対策計画の作成について
http://www.pref.ehime.jp/bosai/nankaitorahutokusoho/taisakukeikaku26.html

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