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天平の甍 唐招提寺

2024年10月21日 | 関西の旅・社寺・庭園・城
唐招提寺は、薬師寺から徒歩だと0.6kmほど離れたところに位置します。以前来たときには徒歩で両寺を往復したのですが、年齢を重ねた今はそんな元気はありません。車で向かいます。
唐招提寺は、南都六宗の一つである律宗の総本山です。多くの苦難の末、来日をはたされた鑑真大和上は、東大寺で5年を過ごした後、新田部親王の旧宅地(現在の奈良市五条町)を下賜されて、天平宝字3年(759)に戒律を学ぶ人たちのための修行の道場を開きました。井上靖の長編歴史小説「天平の甍」で天平年間、唐の高僧 鑒真和上が二十年の歳月をかけて渡日に成功するまでの留学層の苦難の道が紹介されています。


金堂
金堂は、8世紀後半の創建時の姿を残す代表的な建築物です。
堂内は撮影禁止ですので、写真でのご紹介はできませんが
中央に本尊・盧舎那仏坐像、右に薬師如来立像
左に千手観音立像(いずれも国宝)が並んでおられます。









講堂
平城宮の東朝集殿を移築・改造したもので、
外観は平屋の入母屋造で、現在の姿は鎌倉時代の
改造によるところが大きいといわれます。
天平時代、平城宮の面影をとどめる唯一の建築物です。
内部は、本尊弥勒如来坐像(重文、鎌倉時代)と、
持国天、増長天立像(重文、奈良時代)の他、多くの
仏像が安置されています。



皷楼
名称は「鼓楼」ですが、現在は鑑真和上将来の仏舎利を奉安しているため、
「舎利殿(しゃりでん)」とも呼ばれています。



鐘楼


薬草園




戒壇
僧となるための授戒が行われる場所











開山堂
鑑真大和上の「御身代わり像」が参拝できます。
毎年6月6日の開山忌舎利会の際、
前後3日間だけ御影堂内が公開され
鑑真和上像を参拝できます



御廟へ向かう道


鑑真和上御廟(鑑真和上の墓所)


苔がとっても綺麗です。



















「唐律招提」と名付けられ鑑真和上の私寺として始まった当初は、講堂や新田部親王の旧宅を改造した経蔵、宝蔵などがあるだけでした。金堂は8世紀後半、鑑真和上の弟子の一人であった如宝の尽力により、完成したといわれます。
唐招提寺は、奈良県奈良市五条町にある律宗の総本山の寺院。山号はなし。本尊は盧舎那仏。開基は唐出身の僧鑑真である。鑑真が晩年を過ごした寺であり、奈良時代建立の金堂、講堂を始め、多くの文化財を有する。1998年に古都奈良の文化財の一部として、ユネスコより世界遺産に登録されている。 (ウィキペディア)

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