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アッラアアア

宝島 7

2019-02-02 | 宝島 ワンダーランド
トランが不気味な一言を言った。
翌日の晩にはみんな殺されてしまう、という。

相田がよく聞くと、トランは、みんなが殺されてしまう近い将来が見えると言った。
殺されるのは4人。
2人組の男女がやってきて、背後からナイフで一突き。
時間は7か9を指した針が時計に見えるが正確にはわからない、ということだった。


相田がこれまで見てきた様に、トランが見た未来は、百発百中で現実のものとなっている。

驚きの気持ちと共に、とにかくおばあさんにそのことを伝えると、おばあさんはお父さんを呼んで、4人での話し合いが始まった。

相田が事の経緯を説明すると、しばらくして
お父さんが重い口を開いて言った。
トランが見る未来は、ほぼ確実に現実となる。
つまり俺たち4人は、明日の晩には死んでいる、ということだ。

しかも、トランの言葉から察するに、誰かに殺されて。トランの未来予知がこれから現実になるのはかなり確実だが、俺たち4人はなんとかして生き延びる必要がある。つまり死を回避する必要があるということだ。

そんなことできるの?と相田は思ったが、今はとりあえずお父さんの言葉に耳を傾けることにした。

トランが予知した未来と異なる現実が起きた時が、これまで一度だけある。

それはこの子の母親、エリーゼが死んだ時だ。
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