ハニカム薔薇ノ神殿

西南戦争の現地記者の歴史漫画を描いてます。歴史、美術史、ゲーム、特撮、同人誌の話他

オリジナル歴史創作漫画「雲よ、伝へて!」キャラ紹介

2020年05月16日 | オリジナル歴史漫画
コミティアも関西コミティアも中止になったので急遽、Web連載に切り替えると決めました。
しかしいくら読み切り形式にしたとはいえ
唐突にシリーズ4作めから始めると、
「こりゃ作品中でいちいちフルネームで呼ばれないといかんのかい?」
という気はするので

明日からの公開に先駆けまして、キャラクターと制作に至った過程など
あらためましてご紹介させていただきたいです。


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「雲よ、伝へて! 明治報道奮戦記」

これまず、熊本地震の時にTwitterで、「熊本城はさすが、加藤清正築城の時から〜」
というバズりツイートに
「いや、待って、前なんかで全焼したんでなかったっけ?」
とツッコミを入れる地元民、熊本出身の私。
そう、確か「西南戦争の時に西郷らが焼いた」とか?(だから西郷嫌いな肥後人多い)

でも、これがとんでも無かった。
「官軍がやった」
という人もいる始末で、一体どうなってんだと。
調べているうちに、これはおもしろすぎるだろう…ってなりまして。
私の母校はモロに西南戦争の合戦地。官舎があった場所でもあります。
超超ローカルではあるけど、
熊本地震で落ち込んでる中学時代の友人と自分が面白いならそれでいいや
で始めたのです。(趣味でなくてこんなのやれますかいな)

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<登場人物紹介>

作品は、レギュラーとゲストで構成しています。

まず明治十年、物語は横浜から。
ネオロマの聖地であり新聞誕生の地である横浜。

主人公は、「横浜新事日報」という架空の新聞社のど新人。
飛高 伝 Hidaka Den
です。下段右。眼鏡チビ、でもすばしっこい。
(受け身でしか動かないキャラ」で描く実験をしたらあまりにムリだったので
きちんと自分で考えて行動するキャラにしたら暴走した…)
薩摩軍に従軍、「御用係」をしています。
て、体裁よく言ってますがそれ「雇われ人夫」じゃ…

左は、横浜新事日報社の編集長、
真殿智明 Madono Tomoaki
幕末には板垣の迅衝隊の下っ端にいた土佐藩士。

西南戦争で薩摩側のジャーナルというのは尽く官軍によって葬られてきたのですが、漫画なら描けるかもしれない、というフィクション。
この作品では以上、横浜の新聞社の連中のみが架空の人物になります。
もう令和の今、官軍、薩摩「どっち側か」につかなければいけないというわけではないので
左翼でも右翼でも無い立場として考えていくため、あえてこうしました。
(その位、考え方というのは「枠」に入れられ、チョイスさせられるのです)

さて、以下は彼らを取り巻く「明治十年」の史実キャラ

まずは主人公のライバル?にしては超えられない壁…ラスボス?

福地桜痴 Fukuchi Ouchi

明治十年、本当は筆名は禁止されていて「福地源一郎」なんですが
有名なのは桜痴の方だし、わかりやすい+漫画キャラ向きなので、桜痴にしました。

元エリート官僚で通訳。長崎出身、東京日々新聞主筆。
彼が現地で取材した西南戦争の記録は、徳富蘇峰が絶賛していて
「近世日本国民史 西南の役」の巻で長々と引用しています。
明治の頃は福沢諭吉と並んで「ダブル福」という2大有名ジャーナリストでした。



「吾曹曰く」とは、「私に言わせれば」。
福地はこの書き出しが有名だったので「わがそー先生」と呼ばれてたです。


次はそんな福地があまり気に入らない
こちらも、西南戦争時に熊本に派遣されていた新聞記者
といっても見習いバイトですが。

犬養木堂 Inukai Mokudo



後に首相となり暗殺される犬養毅、
当時は岡山から上京した慶應のド貧乏学生、苦学生です。
郵便報知新聞でバイトしていたら、戦地熊本で現地取材したら
学費を出してやると言われたので来ました。
主人公にとってはいいアニキ的存在。


高田 露 Takada Akira



つゆと書いて「あきら」と読む。
作者からは「あっきーな」と呼ばれてますがw
熊本協同体、参謀。
真殿から伝のことを頼むと言われたようですが
本人も戦に参戦!つーわけでどうなんの?世話しろや;
小説に描かれると華麗かつフリーダムの権化のような人。
史実では後に衆議院議員になる;




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<準レギュラーとゲスト>
 
薩摩藩の人らは準レギュラーかな

毎回、エピソードを彩ってくれるのが歴史人物たちです。
史実エピ入れてますが、「取材する」という形は取ってないかもなあ。
そこはせっかくの現地派遣、戦場ジャーナリストなので

辺見十郎太 Henmi Jurota



桐野利秋 kirino Tokiaki






「其の一」のゲストは西郷隆盛。

「其の二」は岸田吟香


谷干城、樺山資紀も出てます。

「其の三」は
熊本協同隊(元植木学校生)
宮崎八郎、高瀬浪子、中江兆民
乃木希典



このような感じで進めています。


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出番が増えるかも…?

では明日からこのブログで連載の
「雲よ、伝へて! 明治報道奮戦記 其の四」
しばしお付き合いの方よろしくお願いします。





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