9月24日は西南戦争終結の城山戦です。
「雲よ、伝へて!」其の九で
城山戦を描きました。
物語が新聞記者、ジャーナリズムの話なので
まとめるの大変で
ちょっとだけになってしまいましたが
この城山戦
西郷らを追い詰めたのは
官軍の三浦梧楼です。
三浦梧楼については
5月に出た
これにてすこし。
あああ解像度がまた;低いか〜
そうなのです。
先に山鹿で桐野さんと対戦しているのです。
三浦梧楼は長州、明倫館出身です。
しかもこの後、自由民権運動にもちょっと関わり
後に朝鮮王妃殺害に関与ということで
興味深い人物だなあと思います。
謎が尽きない。
三浦梧楼は後年
「西郷の美点は情にあつい、慈悲深い
全く己というものを眼中に置かないところにある」
と語ったそうです。
薩摩ファンには申し訳ないけど
私なんかは、「西郷って中身はごくせんのヤンクミ」と思えてきます。
城山戦前にはこんな逸話がありました。
評論新聞の記者に草案を書かせ
野村忍介が、全員官軍に降伏を申し出て切腹でもなんでもして
西郷だけは助けてもらうように訴えよう、と。
しかしこの案は桐野が止めます。
(野村忍介とは城下戦からずっと合わないなあ…)
この城山戦は、ちょっと前まで
別府晋介は西郷を介錯できたのか?なんて議論もありました。
桐野がやったのではないか?みたいな。
が、最近になってやっぱり晋介の説。
うん、やっぱり桐野さんに降参は似合わない。
多くの歴史創作で桐野はやっぱり
銃弾の中に消えていく。
「其の九」でそれぞれの、西郷の「士の卒、卒の士」
を考えて描きましたが
サムライとして死ぬか
サムライ自体やめて別の生き方を選ぶか
どれもその人の選ぶ道で、不正解は無いのでしょう。
城山戦は本当に構成が難しくて
ページ数との格闘だったんで
いずれ別で出したいです。