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EOS R1の噂

2024年01月22日 | 機材について
EOS R1のスペックについて噂が出始めました。
キヤノン「EOS R1」はメカシャッターレスになる?

ストロボ同調速度 1/1250秒、240コマ/秒の連写という信じがたい高速機になるという内容です。まだ疑わしいところもあり、このまま本当に出てくるかわかりませんが、これが実現できれば、キヤノンのカメラ群は一気にメカシャッターレス化するのかもしれません。

メカシャッターレスの障害になるのが、ローリングシャッター歪みと呼ばれる現象です。今のほとんどのシャッターでは露出の終了を、読み出し動作でおこなっています。そのため露出の終了は読み出し時間分、センサ内の場所によって違います。被写体が読み出し時間内に移動してしまうと形が歪んでしまいます。
初期の電子シャッターはこの読み出しが遅く1/15秒程度だったので、走る電車などで派手に変形が起きていました。この歪みは実はメカシャッターでも発生します。ただメカシャッターは場所による露光終了の差が4msecと小さく、実用上はほとんど問題になっていませんでした。
したがってまずはメカシャッター並みに読み出し時間を高速化できれば、メカシャッターレスが実現できるわけです。

ニコンのZ9やZ8センサでは積層センサを使って読み出し時間を短くしています。センサに入射した光は電荷に変換されコンデンサに蓄えられます。その値をADコンバータでデジタル値に変換します。ここまでは十分高速でおこなえるようです。この後、画像処理エンジンに送って、画像処理して、SDカードなどに記録されます。この一連の流れで、最も遅いところがボトルネックになるわけですが、AD変換した後でセンサ内のメモリに一時的に記憶して、画処理エンジンの処理速度に合わせて送るようにしたのが、ニコンのZ9の積層センサです。ただ積層センサは専用のメモリを必要とすることもあり、コストがかなりかかるようです。(ちなみにα9Ⅲは各センサに一時記憶用のコンデンサを持っていて、そこに画面全体で一気に記憶するという構造のようです。)
またセンサの画素数が増えると、同じ速度で処理していても増えた分だけ時間がかかってしまいます。
なのでハイエンドの高速機でメカシャッターレスが実現したとしても、高画素機や普及価格帯でどうするかが問題なのですが、ここまで高速化できれば、EOS R5の後継機が6000万画素程度になったとしても、十分メカシャッターよりも高速なスキャンが可能ですし、高価な積層センサを使わなくてもメカシャッター並みのスキャンが可能になります。
そのためにはいずれにしろ高速読み出しに対応したセンサをそれぞれ開発しなくてはいけませんが、センサメーカーでもあるキヤノンであればそれほど大きな障害にはならないのではないでしょうか?

ニコンのZ9は一眼レフのD6と比べ1000$安いのですが、キヤノンR1もメカシャッターレスになって、1DX Ⅲより安価になるのでしょうか?いずれにしても大きなカメラは買うつもりはないのですが、下位機種にどう展開されていくか興味はつきません。メカシャッターレスでどういったデザインになるかも期待しながら発表を待ちたいと思います。

余談ですが、CP+にはニコンZ6Ⅲが発表されるとの噂です。こちらもメカシャッターレス機で高速化される可能性もわずかですがあると思っています。その場合は普及期のメカシャッターレスもニコンが先行することになりますが、どうなることでしょう。

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