西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

ノーベル化学賞とチッソの液晶テレビ

2010-10-07 | 時論、雑感
昨日発表されたノーベル化学賞は、日本では二人に与えられた。根岸英一・米パデュー大学特別教授(75)と鈴木 章・北大名誉教授(80)であり、業績は「有機合成におけるパラジウム触媒クロスカップリング」である。

実際の社会的応用では、新しい医薬品の開発、少ない電力で鮮明な画像をつくる液晶テレビ画面への応用等がある、と言う。

この後者、液晶テレビへの応用をしたのは、(株)チッソである。水俣で水俣病を起こした原因の有機水銀を垂れ流したあのチッソである。今回、このことを知った時、感慨を覚えた。

とにかくチッソは、本来の会社の利益追求をしながらも、「社会的貢献」も追求していたと言えるだろう。液晶テレビ関連では殆ど「独占」状況で、現在、莫大な利益を上げていると想像する。(社会貢献と利益追求が一致する時が会社として「幸福な」時である。中々そういかないのが現実だ。)

二つのことをチッソに期待する。

第一に、液晶テレビ画面を製造する過程で、間違っても公害を起こさないでほしい。
第二に、莫大な利益の一部を有効に使って、水俣病患者の生活再建を十分に行ってほしい。

そのことによって、科学研究、企業活動、そして市民生活が良好な循環にあることが説得的に実証されるであろう。


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