西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

町並み保全は、三つの「つながり」の総合だ!

2008-10-13 | 地域居住学
私たちは、三つの「つながり」即ち人々との「つながり」、まわりの環境との「つながり」そして歴史との「つながり」の中に客観的に置かれているのだが、それらを主体的に捉えるには、具体的なプロジェクト、事象を通じるしかないだろう。

それらをいやおうなしに考えさせられるのは、例えば「町並み保全」を目指す取り組みを通じてではなかろうか。

町並み保全をはかるには、第一には、自分の家族の意見をまとめなければならない上に、町並みを構成している近所の人々との「つながり」がきちんととられていなければなるまい。第二には、物理的な町並みそのものとの「つながり」が深まっていなければなるまい。そして第三には、町並みが形成されてきた歴史認識が、町との歴史的「つながり」が、人々の間で深まっている必要がある。

第一の人々との「つながり」が多分一番難しいのであろう。しかし、その範囲や具体的人々は、見えている範囲である。第二の環境との「つながり」も見えている。協力して調べることもそう難しくはないだろう。しかし、第三の歴史的把握は、事実、一番難しい。意識的に調べようとしない限り分からないものだからだ。

これから、何かを進めるとき、この三つの「つながり」とどう取り組むのか、それらがどう前進し、深化したのか、をチェックしつつ行こうと思う。

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