第150回直木賞受賞者の姫野カオルコさんは、あるメディアの質問に答えて
「外出時は人間観察。電車では読書しません。人と接することが少ないのは、小説を書くのに良くないですから。ジムに行っても、電車に乗っても、あの人は何をしているんだろうと。電車では、多くの男性が鼻(糞)をほじってシートにこすりつけているのがイヤです」と、さすがに細かい場面をきちんと観察、とらえている。
僕も昔、学生たちに電車で「暇なこと」はない。前に座った人たちを観察し、何の仕事をしているのか、独身か家族もちか、持ち家かか借家かなどなどを推量するのは、只で無限だ。そういうのを「無量の(無料の)の楽しみと言う」、と言ってきた。
もちろん、専門にも関連して、座席向かいの人間風景と共に窓外の風景にも注意すべし、と言ってきた。唱歌(汽車)にあるように「遠くに見える村の屋根、近くに見える町の軒」にも注目すべし、と言ってきている。どうでしょうか。
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