西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

空間のRedundancy(余裕性)確保を

2009-07-09 | 住まい・建築と庭
今回、自宅の内部補修を大々的に行っている。関連ブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/686397d2895a2ccad6f36f7c86cb59a2

で、一階は、前室一室を除いて、玄関の間、トイレ、台所、LDK(以上板の間)、座敷(6畳和室)を「床改修」することになった。

これらを一気にすることは不可能、家具を全部移動させる位の余裕空間がないからだ。そこで「段取り」を考えて、部分的に家具などを「空いている」空間に順々に移動させながら行うのが合理的である。

その場合、住宅の中でも「空いている」空間が、何処にどの程度あるかが重要だ。

そういう余裕空間を、Redundant Spaceという。

今度の我が家補修担当の若い「棟梁」のN.君は宮大工修業をしてきたらしいが、お寺を造る時は、そのお寺の建つ敷地と同じ位の空地が横に必要だったという。原寸の施工図が必要だからだ。この空地もRedundant Spaceに違いない。

昔から20年毎の「式年遷宮」を行っている伊勢神宮も「二つの伊勢神宮」を建てられる敷地を隣り合わせで持っている。

小学校の校舎建て替えの時は、空いている運動場に新校舎を建てて、旧校舎をつぶして新運動場にすれば良い。

阪神・淡路大震災の時も、潰れた建物群の近くに同じ位の面積の公園が配置されていれば、そちらを利用して再建し、建物つぶれ空間を整備して公園にすれば良い、という考え方があったが、今後の都市計画でもそういうことを考えていくべきだろう。

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