6月8日、昼から夜までズーっと国立劇場にいました。
昼食は弁当を買って、2階の無料休憩室で開演前に掻き込みました。国立劇場の民俗芸能公演として東北の芸能をとりあげていることを2月に知って、2回目の鑑賞です。
前回は2月2日、[宮城]でした。1回目は[岩手]だったのでしょうか。民俗芸能には小さな関心があったのですが、東日本大震災によって打撃を受けた民俗芸能の復興支援として行われることから、細やかな支援活動ではありますが鑑賞することとしました。
今回は、1時の部と4時の部の2回公演の両方を見ることにしました。
【1時の部】
檜枝岐・ 檜枝岐歌舞伎の寿式三番叟 1:00~1:11
南相馬・ 村上の田植踊 1:16~1:37
南会津・ 栗生沢の三つ獅子 1:42~2:16
郡山 ・ 豊景神社の太々神楽 2:36~3:35
【4時の部】
棚倉 ・ 八槻都々古別神社の七座の神楽 4:00~4:56
八槻都々古別神社の御田植 5:16~6:21
いわき・ 菅波のじゃんがら念仏踊 6:31~6:56
休憩をはさんでの公演ですが、座りっぱなしはかなりきついです。
演じている地元の方たちも大変。三つ獅子の頭は演者の頭の上に乗せるのですが、かなりの重さがあるので、演者は頸を守るために頸と顎にヘッドギアのような補強具をつけています。
この公演の解説をされたのは、懸田弘訓さん。福島県文化財保護審議会委員の方。
▽ 「復興への思い」 http://fukushima-net.com/sites/content/798
福島県には民俗芸能が多彩に伝承されている。60年前の戦争までは約1200カ所で継承されていたが、近年は減少して800カ所になっている。それが東日本大震災の津波により道具や衣装を流失した団体が60ほど、放射能汚染により人が県外などに避難したために存続が危ぶまれる団体も多くあるという。
こうした公演をみることで復興支援に役立てるならば、来年の公演も見にこようと思う。
福島の神楽は、関東の影響を受けているというが、出雲系神楽のようです。太々神楽や八槻都々古別神社の神楽には出雲とのつながりがみえるようだ。このあたりは詳しく調べてみたい。