驚懼疑惑(きょうくぎわく)
この言葉は
剣道の四戒といわれ
抱いてはならぬ
四つの心のことで、
剣道修錬の大切な指標となる言葉の1つです。
驚く(おどろく)こと
意表をつかれ居着くことになり遅れをとる
懼れる(おそれる)こと
身体が固まり力みが生じ動きが遅くなる
疑う(うたがう)こと
冷静な判断ができなくなり正確な技に繋がらない
惑う(まどう)こと
迅速な判断と捨て身で打ち切る技が出ない
こんなところでしょうか?
驚懼疑惑(きょうくぎわく)
を心に出すなと言われても
やはり
高段の先生におもいっきりかかるには
この、四戒がむき出しになります。
いけないと思っても
でてしまうものはでてしまう…。
それは
先生に、いいところを見せたい!
先生に少しでも有効打突を打ちたい!
とおもうからです。
そこでどうしたものか?と
最近おもったのですが
少しでも
四戒の、感情を、出さない意識をしつつも
やはり
変わらず先生に必死でかかっていく
ことが、大切だなぁと思えました。
大きな声と気迫でかかる。
いつもご指導をくださる教士先生からは
「道場内で一番必死に、稽古しないといけませんよ!必死です必死!」といつも言われます。
そこの中にしか見えてこないものが
あるなぁという手応えのようなものを
最近は感じています。
これはきつくても高段の先生にかからないと
わからないことです。
自分の至らないところは
どうせ
自分ではわからないのだから
全力で、先生にいいも悪いもさらけだす。
あとは先生が悪いところを
削ってくださる。
その繰り返しの先になにか
見えてくるものがあるのだなぁと
思いました。
うまく、形を繕った綺麗にタイミングよく
当てる剣道を、すると
見た目は、かっこいい、かもしれませんが
でも
それでは
ずっと繕った剣道をしないといけない。
それだと、気迫のオーラのようなもが
醸されないのかな?と
そう、考えた今日の稽古でした。
そう考えながら
私自身の力み(りきみ)も
なかなか取れないなぁと
思っていると
ふと
「力みをとるには力んで稽古して力めないくらい力を出しきってそこから打つ剣道が一番美しいんだよ」
と先生の言葉を思い返してました。
やはり
辛い稽古を通らないと
見えないことがありますね
まだまだ稽古不足という
話のおちです。
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稲沢市にある稲沢武道館の剣道教室は
今日も淡々と
稽古を継続していきます。
何十年もずっと淡々と稽古を繰り返してきました。
先輩先生方の努力の結晶として
道場があります。
長い年月のなかで
生徒が多くて盛況な時もあっただろうし
これからもきっとあると思う。
逆に剣道人口が少なくて
衰退するときもきっとあると思う。
盛況なとき衰退するとき
繰り返すと思います。
それでも、
淡々とこの道場で
剣道稽古を継続していく。
それが剣道という武道の伝統の継承になると思います。
試合に勝っても負けても
審査に受かっても不合格でも
弱くても上手くいかなくても
または
人生においていろんな困難があったとしても
それでも今日も明日も
出来る限り剣道の稽古をしていく
そもそも
実際に
道場にきて稽古をする!
ということに剣道の意義があると思います。
人生の生活のなかで
いつ稽古ができなくなる状況が
くるかもわからない
だからこそ
一回一回稽古ができる喜びを感謝しつつ
全力で稽古をする
と
武道館の七段先生に私は教わりました。
素晴らしい教えですね。
子供たちが頑張っています。
今日は面の打ち込み稽古をたくさんしましたが
1本1本しっかりと有効打突を意識して
打ち込むように稽古しました。