ここで各レッスンの行われているテストコースの全体像をつかんでおこうと思います。正式名は『ブリヂストンプルービンググラウンド(Bridgestone Proving Ground)』。栃木県那須塩原市に1977年完成。さらに1989年には大規模な拡張工事が行われ、全長3.9kmバンク角50度の高速周回路や全長2.3kmの耐久周回路、ドライ=ウェット切り替え可能なコース、特殊試験路、直径110mの円形スキッドパッドを備えるに至っている。
さてレッスンは移動して次の段階です。
◆人形制動体験&ランフラットタイヤのパンク体験
冒頭の写真、なにも清水講師が認知症になってしまった訳ではない。ぬいぐるみには約10kgの重りを入れ幼児を想定する。走行するクルマの車内で抱いていたら急ブレーキでどのような事が起こるかを説明しているのだ。
実際にこのぬいぐるみを抱いてクルマに乗り込む。シートベルトをして、緊張しながら急ブレーキを待つ。時速20kmくらい、急ブレーキ、身構えていたつもりが身体が前にのめり、シートベルトが肩にくい込む。離しはしなかったがぬいぐるみは前に持っていかれそうになる。これが時速50kmでの正面衝突だとしたらまったく自信はない。チャイルドシートの必要性を強く認識する。
続いてランフラットタイヤ(RFT)のパンク体験。このドライビングレッスンが始まったのが2003年、ランフラットタイヤが初めて標準装着となったのはBMW5シリーズの2003年モデルからだと記憶しているので、当時ジャーナリストと同じくらいのタイミングで体験講習があったことになります。BMWは7シリーズを除いてすべてのモデルに標準装備となりましたが他メーカーでは現在も未装備のままです。
颯爽と登場したのはBMW530iの左ハンドル車。いきなり右後輪にドリルで穴を・・・。ドライバー席に乗り込むとディスプレーには空気圧異常の表示が点滅しパンクを警告している。右後輪に意識を集中して走り出すがまったく違和感がない。清水講師の意図的にパンクさせて500km以上走らせたがなんともなかったとの言葉に納得する。
テント内ではランフラットタイヤの構造説明。サイドウォールの補強が一般タイヤとの違いらしいが乗りごごちなど解決すべき問題の改善度はめざましい。これからの主流となっていくのは間違いない。
颯爽と登場したBMW530i。
左ハンドルだ。苦手だ。
BMWの中でも初めてRFT
を導入したのはこの530です。
タイヤの重量は10%増とのこと
それに合わせてサスペンションを
改良したり、空気圧センサーを
付けたりと色々あって、既存の
クルマに即RFTを装着できる
わけではなさそう。
高速道路でパンクしても
普通に走れるということは
安全性でおおきなマージン
を得ることになる。
構造のはっきり分かる
切断されたタイヤ。
重量は10%増、
価格は20~25%増。
ほとんど使われないスペア
タイヤを置かなくて良いことは
省資源とトランクのスペース
拡大に貢献する。
次は午前中最後のレッスンです。クルマもFitになって親しみやすい感じです。
◆ABSブレーキ急制動体験
これは直線路でFitをフルアクセル、同乗するインストラクターからブレーキの合図でフルブレーキ。
といういたって単純なレッスンです。がしかし、先に学んだドライビングポジションができていないと、制動距離は長くなってしまいます。インストラクターのフルブレーキは見事です。受講者に比べだんぜん短い。
チャンスは3回。普段、自分のクルマをフル加速してフルブレーキなんて場所もないしなかなかできることではないので、ABSの反力もなんのその、これでもかと言うほど踏みつけて完全に停止するまで止めなかったら合格点がでた。
ABSの能力はとても深い。踏み切る力が強ければ強いほど、ダダダーと断続の速度が速まり、あるべき性能を如何なく発揮する。やっぱり基本はドライビングポジション。シート背面にしっかりお尻をつけ、足を伸ばしてブレーキを踏み込んだ姿勢で膝が伸びきらない。こうしないと足にしっかり力は入りません。さらにインストラクターからダメ押し。正面衝突時、フルブレーキングで足をピンと伸ばしていると、腰骨の粉砕骨折は避けられないとのお言葉です。納得^^;
待ち時間にはパンク修理剤
の説明がありました。
これはまだ試作品とのことで
補修液剤と一体型になっており
作業性も良いとのこと。
すでに市販されている
パンク修理剤との違いを聞くと
即座に可燃性ガスは使いたくない
とのこと。
いくらなら買うかアンケートを
取っていました。
これで午前中のレッスンは終了です。一旦講堂に戻ってお昼をいただき、午後からはさらにエキサイティングに^^; (つづく)
さてレッスンは移動して次の段階です。
◆人形制動体験&ランフラットタイヤのパンク体験
冒頭の写真、なにも清水講師が認知症になってしまった訳ではない。ぬいぐるみには約10kgの重りを入れ幼児を想定する。走行するクルマの車内で抱いていたら急ブレーキでどのような事が起こるかを説明しているのだ。
実際にこのぬいぐるみを抱いてクルマに乗り込む。シートベルトをして、緊張しながら急ブレーキを待つ。時速20kmくらい、急ブレーキ、身構えていたつもりが身体が前にのめり、シートベルトが肩にくい込む。離しはしなかったがぬいぐるみは前に持っていかれそうになる。これが時速50kmでの正面衝突だとしたらまったく自信はない。チャイルドシートの必要性を強く認識する。
続いてランフラットタイヤ(RFT)のパンク体験。このドライビングレッスンが始まったのが2003年、ランフラットタイヤが初めて標準装着となったのはBMW5シリーズの2003年モデルからだと記憶しているので、当時ジャーナリストと同じくらいのタイミングで体験講習があったことになります。BMWは7シリーズを除いてすべてのモデルに標準装備となりましたが他メーカーでは現在も未装備のままです。
颯爽と登場したのはBMW530iの左ハンドル車。いきなり右後輪にドリルで穴を・・・。ドライバー席に乗り込むとディスプレーには空気圧異常の表示が点滅しパンクを警告している。右後輪に意識を集中して走り出すがまったく違和感がない。清水講師の意図的にパンクさせて500km以上走らせたがなんともなかったとの言葉に納得する。
テント内ではランフラットタイヤの構造説明。サイドウォールの補強が一般タイヤとの違いらしいが乗りごごちなど解決すべき問題の改善度はめざましい。これからの主流となっていくのは間違いない。
颯爽と登場したBMW530i。
左ハンドルだ。苦手だ。
BMWの中でも初めてRFT
を導入したのはこの530です。
タイヤの重量は10%増とのこと
それに合わせてサスペンションを
改良したり、空気圧センサーを
付けたりと色々あって、既存の
クルマに即RFTを装着できる
わけではなさそう。
高速道路でパンクしても
普通に走れるということは
安全性でおおきなマージン
を得ることになる。
構造のはっきり分かる
切断されたタイヤ。
重量は10%増、
価格は20~25%増。
ほとんど使われないスペア
タイヤを置かなくて良いことは
省資源とトランクのスペース
拡大に貢献する。
次は午前中最後のレッスンです。クルマもFitになって親しみやすい感じです。
◆ABSブレーキ急制動体験
これは直線路でFitをフルアクセル、同乗するインストラクターからブレーキの合図でフルブレーキ。
といういたって単純なレッスンです。がしかし、先に学んだドライビングポジションができていないと、制動距離は長くなってしまいます。インストラクターのフルブレーキは見事です。受講者に比べだんぜん短い。
チャンスは3回。普段、自分のクルマをフル加速してフルブレーキなんて場所もないしなかなかできることではないので、ABSの反力もなんのその、これでもかと言うほど踏みつけて完全に停止するまで止めなかったら合格点がでた。
ABSの能力はとても深い。踏み切る力が強ければ強いほど、ダダダーと断続の速度が速まり、あるべき性能を如何なく発揮する。やっぱり基本はドライビングポジション。シート背面にしっかりお尻をつけ、足を伸ばしてブレーキを踏み込んだ姿勢で膝が伸びきらない。こうしないと足にしっかり力は入りません。さらにインストラクターからダメ押し。正面衝突時、フルブレーキングで足をピンと伸ばしていると、腰骨の粉砕骨折は避けられないとのお言葉です。納得^^;
待ち時間にはパンク修理剤
の説明がありました。
これはまだ試作品とのことで
補修液剤と一体型になっており
作業性も良いとのこと。
すでに市販されている
パンク修理剤との違いを聞くと
即座に可燃性ガスは使いたくない
とのこと。
いくらなら買うかアンケートを
取っていました。
これで午前中のレッスンは終了です。一旦講堂に戻ってお昼をいただき、午後からはさらにエキサイティングに^^; (つづく)