被災車両に火災の危険性 - JAFが注意喚起
社団法人日本自動車連盟(JAF)は3月28日、津波による冠水被害を受けた車両が引き起こす火災について注意喚起を行った。
この注意喚起は、2004年8月の台風16号によって香川県高松市で発生した高潮の後、海水に浸かった車が次々と自然発火する事態が発生したことを踏まえてのもの。
JAFではこの事態について「海水に含まれた塩分が電気配線などをショートさせ、その熱で発火した」としており、被災車両は海水が引いた後も配線などの腐食が急速に進むため注意が必要だとしている。
被災車の取り扱いについてJAFは、「エンジンをかけない」「バッテリーの端子(マイナス側)を外す」「外した端子がバッテリーと接触しないようガムテープなどで処置をする」「ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)はむやみに触らない」といった注意点を示している。
なおJAFは、被災地域での地震や津波によるトラブルについては無料(部品や油脂、燃料代は要実費負担)で救援を行うとしている。
JAF