防衛相 午後は地上からも放水
北澤防衛大臣は、記者会見で、福島第一原子力発電所の3号機の冷却に当たるため、自衛隊のヘリコプターで水の投下を行ったことについて、現在の状況を踏まえ、冷却作業を行うためには17日が限度だと判断したことを明らかにしました。また、北澤大臣は、午後からは地上からも放水を行って冷却作業を続けていく方針を示しました。
この中で、北澤防衛大臣は「きょう午前9時48分から、福島第一原子力発電所の3号機の冷却のため、自衛隊のヘリコプター部隊で、4回、水の投下を実施した。判断基準は、放射線の量を測定したところ、1時間当たり高度1000フィートで4.13ミリシーベルト、高度300フィートで87.7ミリシーベルトだったことが確認されたからだ。きのう実施する予定だったが、放射線の濃度が高いために撤退した。しかし、きょう、地上からの放水を決断できないなかで、政府の災害対策本部が、冷却作業を行うにはきょうが限度だと判断した」と述べました。そのうえで、北澤大臣は「今後は、警察が地上から放水車両で放水し、その後、自衛隊が放水する予定だ。また、自衛隊で、アメリカ軍のポンプ車を輸送中だ」と述べ、午後からは地上からも放水を行って冷却作業を続けていく方針を示しました。さらに、北澤大臣は「3号機に水がかかっていることは確認した。使用済み核燃料の冷却効果は期待できるが、今後、出てくるデータを見て、今回の水の投下の成果を判断したい」と述べました。