犬小屋の中へ

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EUフィルムデーズ2008

2008-05-24 00:51:46 | 映画
先日打ち合わせの帰りにうまく時間があったので、EUフィルムデーズ2008に足を運んできました。
こちらの上映は毎年行われていて、ヨーロッパ各国の映画が見られます。まるでサッカーの欧州選手権のようです。ベルギーやチェコ、デンマークといった普段あまり上映されない国の映画もまとめてみる事ができます。何しろ1コイン(500円)で見れるのは魅力的です
今回みたのはポーランド映画。前回もポーランド特集の時にたまたま足を運んだので、奇遇といえば奇遇ですが。ひょっとしたら前世は?...って違いますね。

<エキストラ(2006)>説明文サイトより抜粋
中国の撮影隊がポーランドにやってきた。悲惨な歴史を持つポーランドなら、映画に必要な暗い顔をした大勢のヨーロッパ人のエキストラが雇えると思ったからだ。一方、ポーランド人側にも、東洋人に対する偏見や思い込みがあった。撮影が進むうちに、両者は次第に共通の価値や関心を発見し、ステレオタイプの誤りに気付かされていく。異なる文化背景をもつ人々が理解と絆を深めていく姿を描いた、おかしくも感動的な作品。


展開的には。。説明文通りの期待をよせて観賞すると、いま一歩かな、という感じ。説明文でもあるように中国人の監督一行がやってくるのだが、こちらは日本人でも韓国人でも、特に内容的には支障はなかったかなと。せっかく題材にしているので、中国人の側のドラマや異文化の違いのギャップとか、考え方の違い等をモチーフとしてもう少し色濃く出して欲しかったなと感じました。その辺は合作だったらもう少し煮詰められたのかもしれないですね。
中国人監督の映画の結末は、結局はギャグオチとしてのアイテムになってましたし(見てる人は受けていました)、そこは題材が面白いだけになんかもったいなかった気がしました。

中国人の映画にエキストラとして参加するポーランド人それぞれのドラマはコメディタッチも交えつつ面白く描けていて、良かったです。こうした群像劇はそれぞれのドラマに入り込みにくいものも多いですが、多少中だるみ感もあったものの、それは感じなかったですね。家族を捨てて逃亡ののち、後戻りした男だけは本当に迷惑な野郎だと思いましたが
最後、撮影に参加したポーランド人達が中国に招かれて旅行する場面で、元夫婦同士の和解を暗示させるようなエンディングは良かったです。

海外の公式サイト

そういえばこの前「ロッキー・ホラー・ショー」をレンタルで見て、このテイスト何かに似ているな~と思ってたんですが、「オースティンパワーズ」にちょっと似た感じがありますね。あの見終わった後の「人生に全く役に立たない感じ」個人的に嫌いじゃないですが。

クリックするといい事した気分になるよ


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2 コメント

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500円 (まっちん)
2008-05-27 01:56:59
500円というのは、ものすごく魅力的です!
私もアメリカや香港映画以外はほとんど見たことがありません。
いろんな国の感性を見るというのは、とても貴重だと思います。

「人生に全く役に立たない感じ」というのは私も好きです。
こういった気持ちになれる時こそ「真の休暇」といえるのかもしれません。
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そうですね (matsumo)
2008-05-27 22:44:53
まっちんさん、こんばんは。そうですね、このフィルムセンターの上映は500円と、リーズナブルな上に掘り出し物の映画が多いので美味しい施設です。ただ座席数による人数制限があるので、早めに並んどかないとだめだったりするんですが。

たまにバカ映画を見るのはいいですよね。なんか感動作より、こちらの方が肥やしになっているような気もします。
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