幕張で開催されている[アジア海洋映画祭イン幕張]に足を運んできました。これは海というキーワードにちなんだアジア各地の映画を3日間にわたり上映していくというものです。正直一日に3本以上見るのはオールナイト以来初めてで、さすがに疲れも半端じゃなかった訳ですが、充実した映画祭でした。とりあえず見たものをご紹介していきます。
あの夏の日の浪声
(2002年 台湾/60分)
仕事を辞めた女性が見た夢の中から回想する、かつての高校時代。彼女の友人との関係や葛藤が台湾の海の映像とともにノスタルジックに描かれた作品です。最後は哀しい結末を迎えるのですが、短いながらも深く余韻のある作品でした。特に主人公の友人の存在感が大きかったように思います(クラスに一人はいるタイプ)。ロケは台湾全土を使って行われたようです。余談ですがこの映画の監督さんは終日映画館に入り浸ってました。
タルームプック/迫り来る嵐
(2002年 タイ/145分)
1962年に実際にタイのタルームプックという村に起きた津波による大災害を背景に、そこに生きる人々の恋愛や宗教上の葛藤を描いた作品です。この作品の完成度は半端じゃなく、特撮はハリウッドを越えるほどのもので圧倒されっぱなしでした。日本で配給されなかったのは去年の大災害があったからではないでしょうか。描く人物や展開が勧善懲悪でハリウッド的だったのがちょっと残念。もう少し独自の色が見たかった気がしました。
海鮮
(2001年 中国/85分)
ある意味一番衝撃を受けた作品。冬場のリゾート地で自殺をはかる売春婦と、それに気づいた地元の警察官。警察官は自殺を阻止しようとするが.. 主人公である娼婦の視点でロードムービー的に展開していくのですが、最後は思わぬ結末に...。
善悪を越えたところでの人間生き様が非常にリアルで、この映画は日本人には撮れないだろうな...と感じました。日本だったらどこかに救いの要素や思想を入れてしまうじゃないかと。内容が内容なだけに中国国内では上映されていないようだし、今後見る機会があるか解りませんが、一度は目にする価値ありだと思います。
バッファロー・ボーイ
(2004年 ベトナム・フランス・ベルギー/102分)
1940年代のフランス領下のベトナムが舞台。主人公の少年の住む地域はある時期になると水没してしまう地域で、一家の財産である水牛を安全な場所に移動する旅に出発、さまざまな困難を乗り越え成長していく...という話です。
現地でのオールロケで、自然の持つ強さ、人間のたくましさに圧倒されました。何しろ雨期には大地は全て水の中、ほとんどボートでの移動で、大雨になれば家は流されるわ、あんな環境の中で生きて行くとは...。見た中で一番映画として強い作品でした。
国によって描き方がまったく違うので飽きることなく一日を過ごす事ができました。しかし...やっぱり1日何本も見ると、1本の感動が薄まってしまうので..1日2本が限度かなと思った次第です。
あの夏の日の浪声
(2002年 台湾/60分)
仕事を辞めた女性が見た夢の中から回想する、かつての高校時代。彼女の友人との関係や葛藤が台湾の海の映像とともにノスタルジックに描かれた作品です。最後は哀しい結末を迎えるのですが、短いながらも深く余韻のある作品でした。特に主人公の友人の存在感が大きかったように思います(クラスに一人はいるタイプ)。ロケは台湾全土を使って行われたようです。余談ですがこの映画の監督さんは終日映画館に入り浸ってました。
タルームプック/迫り来る嵐
(2002年 タイ/145分)
1962年に実際にタイのタルームプックという村に起きた津波による大災害を背景に、そこに生きる人々の恋愛や宗教上の葛藤を描いた作品です。この作品の完成度は半端じゃなく、特撮はハリウッドを越えるほどのもので圧倒されっぱなしでした。日本で配給されなかったのは去年の大災害があったからではないでしょうか。描く人物や展開が勧善懲悪でハリウッド的だったのがちょっと残念。もう少し独自の色が見たかった気がしました。
海鮮
(2001年 中国/85分)
ある意味一番衝撃を受けた作品。冬場のリゾート地で自殺をはかる売春婦と、それに気づいた地元の警察官。警察官は自殺を阻止しようとするが.. 主人公である娼婦の視点でロードムービー的に展開していくのですが、最後は思わぬ結末に...。
善悪を越えたところでの人間生き様が非常にリアルで、この映画は日本人には撮れないだろうな...と感じました。日本だったらどこかに救いの要素や思想を入れてしまうじゃないかと。内容が内容なだけに中国国内では上映されていないようだし、今後見る機会があるか解りませんが、一度は目にする価値ありだと思います。
バッファロー・ボーイ
(2004年 ベトナム・フランス・ベルギー/102分)
1940年代のフランス領下のベトナムが舞台。主人公の少年の住む地域はある時期になると水没してしまう地域で、一家の財産である水牛を安全な場所に移動する旅に出発、さまざまな困難を乗り越え成長していく...という話です。
現地でのオールロケで、自然の持つ強さ、人間のたくましさに圧倒されました。何しろ雨期には大地は全て水の中、ほとんどボートでの移動で、大雨になれば家は流されるわ、あんな環境の中で生きて行くとは...。見た中で一番映画として強い作品でした。
国によって描き方がまったく違うので飽きることなく一日を過ごす事ができました。しかし...やっぱり1日何本も見ると、1本の感動が薄まってしまうので..1日2本が限度かなと思った次第です。
私も一度だけ経験があるのですが、さすがに疲れましたね。。
最近は私の場合は映画をみる時はほとんどがハシゴなのですが、メリット、デメリットがあるように思います。
どちらか1本だけつまらないときは非常に救われるのですが(笑)、どちらもおもしろい時は感動が薄まってしまうのも事実です。
どちらもつまらない時は疲れだけが残ります(笑)
両方つまらない..てのは一番よくないパターンですねこりゃ。映画は当分いいやと思ってしまったり。
早速遊びに越させていただきました。
確かに1日3本はきついんですよね・・・・
でもこれからしばらくは、映画祭が多くなるシーズンですので大変?かもしれません
4827さんのサイト、今後アジア情報が掲載されていくようなので、とても楽しみです!