犬小屋の中へ

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ジャック・タチ フィルムフェスティバル

2009-08-09 11:44:09 | 映画
世間では大変なニュースが続きますね。碧いうさぎもクロになってしまいましたか、、

さて先日、打ち合わせ帰りに新宿・k's cinemaにて公開されているジャック・タチフィルム・フェスティバルに足を運んできました。こちら没後20周年でカンヌで特集上映が組まれたほど有名な監督らしいですが、名前を聞いた程度で詳しい事は知らずにいました。TSUTAYA等でもレンタルしていないので、今回はじめて観賞。

観たのは三本立て。タチ本人はパントマイム出身らしく、こちら三本とも郵便局員のフランソワ役としても出演。

フランス版チャップリン、といった具合でところどころ台詞はあるものの、無声でも十分楽しめる内容。ギャグとしてはチャップリンの方が伏線の貼り方や動きを含め丁寧でおもしろいですが、自転車が無人で走り出すシーンなど続編でも同じようなカットがあったりで楽しめます。

特にアメリカ人の郵便局員の映画をみて、その先進国ぶりのスピードに悔しがり、やみくもにスピードを出してへまをやらかすシーンには笑えました。

一見バカをやっているようでいて、現代人に対する「頑張ることに頑張る..的な行為の虚しさ」を表現したかったのかも?

またこのフィルムが公開されたのは1949年(後に今回上映されたカラー版も1964年に上映)、その当時のフランスの牧歌的な町の雰囲気が色濃く感じられるのは貴重だと思います。この空気感は今では作り出せないでしょう。

今回観た三本立ては代表作ではなく、もう上映が終わってしまった「ぼくの伯父さん」シリーズの方が有名らしいです。タイミングがずれてしまい残念でしたが、こちらの三本以外にも最後の名作らしい「プレイタイム」も八月十四日まで上映されているので興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

さてマラソンを始めて一週間ほど経ち、その後カイロプラティクスに行ったところ「体を疲れさせるだけだから止めた方がいい」と言われ中断することに。
何でもその整体師の方曰く、現在の状態は「非常に悪い状態」だとかで。。確かに一行に良い状態が戻らない感覚が続いています。
その先生は運動するという事に対して妙に否定的だったのが印象的でした。「運動なんてできればしない方がいいです。スポーツ選手ってみんな短命でしょ?」とも。。これはそれぞれの職業に応じて考え方の違いがあるのかもしれないですね。これがジムだったら、とにかく毎日走って体力をつけましょう!ってなるかもしれないですし。
しかし運動してる時は何か前向きな気分になるので、それが削がれてしまうのはちょっと気持ちが下がりますね「とにかく寝る事でしか体力は回復できない」との話も言われていたのでなおの事でした。

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
オススメ! (D坂)
2009-08-30 20:10:50
こんにちは!
ジャック・タチの『ぼくのおじさん』はオススメです。確か音楽も自分でやっていたと思います(違ったらスミマセン)。

フランスのエスプリが効いた、いい意味でスタイリッシュでオシャレな感じです。当時の近未来的なセットや小道具も面白いです。私にもああいうおじさんがいたらなぁ(笑)。NHKの衛星放送などで、変な時間に放送したりするかもしれませんので、要チェックです!

しかし、タチのあと、こういうコメディがフランスで出てこない感じ・・・ピンク・パンサーやTAXiシリーズみたいに”警察がマヌケだぜ!”的なお笑いになったような、私がフレンチ・コメディを見ていないだけかもしれませんが・・・。
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こんばんは (matsumo)
2009-08-31 23:46:17
「ぼくのおじさん」面白いらしいですね。シリーズ化されていて、本当はこちらを見たかったのですがちょうど期間が終わっていまして。。
NHKBSあたりでこっそり放送されそうな雰囲気がありますね。
そういえばフランスでこのシリーズのようなお洒落感のあるコメディがない気がしますね。ジュネ監督のアメリや、その前作のデリカ・テッセンあたりはニヤリとできるような、そんな雰囲気もある気もするのですが。
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