市川稔の米(マイ)情報

プレミアムビール

消費の2極化などと云われます。

価格訴求のものと、高級化、ブランド化した2極です。

日本のビール業界というのは、極めて変則というか、大手4社+沖縄のビール会社。

それに、規制緩和で出来た、いわゆる地ビール達です。

地ビールは、ブームになりましたが、採算的、経営的には厳しい現実でした。
(その場で飲ませる。ビン詰めにしなければコストは安いのだが・・・。)

そもそも、ビールの定義とはなんぞや?

ビールの本場、ドイツなどは、日本が戦国時代の頃に、ビールの定義を法律で詳しく決めています。

日本のビールはビールであって「ビール」ではない。

そこへ、ビール税より安い、ビールでない、ビールもどきの非ビールを出して、価格競争が更に激化しました。

そして、第3のビールと呼ばれるものまで出てくるのでややこしい。

ビール市場は、家庭内消費と業務店消費に分かれます。

お父さんの晩酌は、ほぼ発泡酒になってしまいました。

最近は女性の飲酒も増えていますので、お父さんばかりとは云えませんが・・・

一方、業務店では「ビール」が圧倒的に多いですね。

スーパーやDSで、非ビール35缶を100円そこそこで買っている人も、飲食店に行けば、生ビール(350ml~500ml位)一杯、450円から550円位のものを「グビッと」飲っちゃいます。

おもしろいものですね。

ところが最近は。家庭消費でも「プレミアムビール」が売れるようになってきました。

たとえば、

エビスビール黒


モルツ スーパープレミアム(これはうまい)


キリン 豊潤小瓶(これもうまい)

そして、アサヒが酵母ナンバー入りの商品を出しました。
これもなかなかいける(ようするにみんなウマイ)


競争とは厳しいものです。


米の生産、流通、消費構造とは異なりますが、消費者心理という点では似ていますね。


アルコールは酔うためのもの=アルコール度数での価格

アルコールは美味しい食事、楽しい時間を過ごすためのもの。


米は胃袋を満たすもの=食糧という発想。安いほどよい。

食は楽しむもの。
米は毎日食べるもの。しかし少し。だから美味しい米が食べたい。


家庭用でも、業務用でも2極化が進行しています。




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コメント一覧

懐中電灯
中途半端は無くなる?
中途半端は無くなるのではないでしょうか?スーパードライが出る前は、サントリー・モルツ、サッポロの黒ビール、などとラガーを避けて飲んでいましたね。いつの間にかお店もスーパー・ドライを勧めるし、味わうより、喉越しで飲むようになって、それなら発泡酒、それなら第三のビールでも同じか。食前酒ならビール、風呂上りなら第三のビールが習慣になりつつあります。
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