市川稔の米(マイ)情報

コストというスパイス

研究会で検証しました。

超繁盛店をベンチマーク(こんな言葉を使う)し、なぜ売れるのか、なぜお客様の支持を得ているのか?

小生が得た考えは、

チェーンストア理論の逆をやればよいというものです。

1970年代後半から80年代にかけて小生はチェーンストア理論を猛烈に勉強しました。
なぜアメリカの生活が豊かなのか?
そこには人と時間の生産性の問題が多くありました。
人時生産性と言います。
また、大量にモノを扱うことで価格を劇的に安くする。
マスマーチャンダイジング理論というものもあります。
カミッサーリーという言葉を使いますが、店舗に商品やモノを供給するセンターのことです。
ロジスティクスというのは戦争によって生まれた理論ですが、前線の兵士に食料、武器、弾薬を補給する役割のことを指します。
この理論をチェーンストアは応用したわけです。

日本にはそういう考えはありませんでした。

支店経営とでも言いましょうか。

現在日本はアメリカ型チェーンストアが一般的になったのです。

個人商店はどんどん衰退して行きました。
個人商店は儲からないと子供が跡を継ぎません。
これは明白で、その時点で終わりを迎えます。

しかし、小生は楽しくてしかたありません。

なにが?

それは、チェーンストアがうまくいかない。
崩壊するチェーンが続出するだろうと思っているからです。
現にうまくいっていないところが多くなってきました。

毎年毎年、生産性を上げ続けることができるのでしょうか?

アメリカ型チェーンストアはマニュアルが命です。

人種が違う、もちろん習慣も違う、発想のしかたも違う、仕事に対する考え方も違う、そういう人種のルツボの国アメリカだから必要なのです。

日本の良さは現場がカイゼン(改善)を行なえるところに最大の力があるのです。

心から言っていない「いらっしゃいませ」「またお越しください」など聞いてもなにも感じませんね。

商品も同じです。

フードビジネスは顕著です。

いじくりまわして商品開発していますが、最初から「コスト」という「スパイス」をかけているのだからよい商品ができるわけがありません。

独創的な味付けや商品なら別ですが。そんな簡単なものではありません。
たまたま担当になった人間が出来るのでしょうか?

お客様の支持を得ることが最大の目標です。

ここに焦点を絞ればよい。

コメの仕入れでも、一般的に家庭で食べているコメと同等かそれより美味しいランクでないと。

国内生産量の7割が上位5品種の銘柄米です。

おもしろいのは残りの3割、言い換えれば残りの安いコメを取り合って戦っている。笑ってしまうね。

おいしい

を最高のスパイスにしないと。

チェーンストアもそこに気がついたところから回復する。

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コメント一覧

杉村 敏夫
同感です
http://www.subaru25.com
市川さんにまったく同感です。私も期せずして同じことを考えています。

チェーン・オペレーションは成熟しきった社会では成功しません。発展途上国ならともかく・・・。

あの小売業で売上高世界第二位、フランスのカルフールが鳴り物入りで日本に上陸しましたが、数年足らずでひっそりと撤退しました。青果物の納入業者でも、そんなノウハウをもっているところではありませんでした。世界第一位のウォルマートだって西友に食指を伸ばしていますが、本格的にチェーン展開に乗り出せないでしょう。ダイエーはもう例に出すまでもないです。藤田田さんも、結局のところ日本の米文化を潰せませんでした。

日本の既存の小売業は意外としっかりしたところがあります。再認識したい。本格的な高齢化社会では、ますます消費者の支持が高まる可能性はあると思います。ただ努力は必要ですが・・・。
市川 稔
信用
そうだね、信用はなにより大切です。

スパイスというより根っこの部分かな。

特に中小零細は個人的な信用というものが大切でしょう。

大喜の弟子
信用というスパイスも大事と思いますが?
いかがでしょうか。
大喜の弟子
信用というスパイスも大事と思いますが?
いかがでしょうか。
日立
マニュアル
ディズニーの成功例に接客のマニュアルといった評論家がいたが、実際は違うようですね。
経験から積み上げたルールはあるが、基本はお客様が安全に楽しくであるようです。
だから時にはマニュアルには無い判断をすることもあるとのことでした。
その判断能力を磨かなくてはいけないですね。
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