日本の年度は、学校も役所も4月から3月。
会社も3月決算が多かったが、今はずいぶん変わってきました。
小生の会社では「精米工場」があります。
今年は数回に分けて工事を行い、設備の入れ替えをしました。
月曜日から金曜日は祭日があっても週5日体制で動いています。
土日が工場休みなので、工事は土日になります。
まずは、色彩選別機を性能の良い「ガラス選別機」に交換しました。
精米能力より勝る能力の機種を導入したので余裕で選別してくれている。
次に、精米工場の本丸とも言える「精米機」を入れ替えました。
従来は研削+摩擦の精米機で25馬力でした。
今度は、摩擦式で10馬力のものを2台並列で運用する形に。
通常白米ですと、玄米で時間あたり600㎏精米出来る能力があります。
2台で白米仕上がり時間あたり1トンくらいで運転しています。
この機械は、お米の上昇温度が上がりにくい構造で性能が良いです。
玄米から白米にするとおよそ90%の歩留まりですが、それもなかなか良い数字です。
合わせて、精米機から排出された白米を次工程に運ぶ機械を最新の「空気搬送」のものに変更。
(撮影のため、カバーを外してあります)
普通は「昇降機」というもので搬送します。
ベルトにバケットが取り付けてあり、モーターで回転させて上に運び、上からシュートで落とすというもの。
空気搬送は吸引式で、ステンレスのパイプの中をお米が移動して行きます。
割れとか水分が飛ぶということはありません。
昇降機に比べて高価なものですが、これからの精米工場はこうなるでしょう。
そして、今回の仕上げ工事は。
石抜機の入れ替えです。
精米工場では、色彩選別機とシフター、石抜機は異物混入を防ぐために必須の機械です。
従来の石抜機は機械の中にお米が残る構造でした。
以前はそれを改造して残ったお米を排出する装置を自前でこしらえて使っていました。
今回入れ替えた機械は機械内部にお米が残らない構造になっています。
多品種少量生産の工場なので、お米が各機械に残らない、お米を変えて運転する「入れ替え時間」の短縮が生産性を向上させます。
今期は工場にも設備投資しました。
精米品質向上、生産性向上。
しっかり稼いでもらうことにします。
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市川 稔
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