飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

岡嶋二人の名前を久しぶりに見たもので

2021-11-15 01:05:53 | 日常のたしなみ
徳山諄一さんが亡くなったことをWEB記事で知りました。

岡嶋二人。
「おかしな二人」をもじったペンネームの通り、日本ではあまり見られなかった二人合作の作家でした。その作品作りについては、共作の井上夢人さんの「おかしな二人」にありますが、才能が旨くマッチした珍しいケースであったのかと思います(読んだ時には知らなきゃ良かったと思うことも多かったですが・・・)。20年以上前に解散されていますので、今、その名前が出ることは殆どありませんが、岡嶋二人の名前を久しぶりに見ることになりましたので、記事にしたいと思います。

自分が一番好きな作家は誰かと聞かれれば、学生時分に一番の衝撃を与えてくれた岡嶋二人と答えているくらいに今でも好きな作家です。プロットの巧妙さと会話劇の楽しさは、今でも十分楽しめる内容になっていると思います。未だにほぼすべての著作を持っているのは、岡嶋二人だけですからね。
競馬好きなことについては、レガシーワールドの記事でも書いていますが、最初の頃の競馬推理ものや当時のハイテク機器を利用した内容の面白さは、やはり随一と思っています。江戸川乱歩賞受賞作の「焦茶色のパステル」、日本推理作家協会賞の「チョコレートゲーム」、吉川英治文学新人賞の「99%の誘拐」、最後の作品にして最高傑作の呼び声も高い「クラインの壺」など、お勧めするまでも無く認知度の高い作品は多いです。それほど誰にでも印象深い作品なのかとも思います。
自分としても上記作品がおすすめではありますが、後は、「そして扉は閉ざされた」「あした天気にしておくれ」が入る感じかと思います。個人的には、「殺人!ザ・東京ドーム」が犯人の悲しさに同情を禁じえないのですが・・・。
軽快な読みやすい文章で軽く見られてしまう印象は否めないですが、今読んでも読むのが止められない疾走感は健在ですので、未読の方は、是非一度ご覧になって下さいませ。

(これが自分のおすすめリスト)
99%の誘拐
そして扉は閉ざされた
チョコレートゲーム
クラインの壺 (新書のためこの並びにないですが・・・)
あした天気にしておくれ
焦茶色のパステル
解決まではあと6人 (5W1H殺人事件)
開けっぱなしの密室
七日間の身代金
コンピュータの熱い罠
殺人!ザ・東京ドーム



もう、30年前の本になるのですね・・・


さて、もう一度読んでみましょうかね。

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