早朝の京浜東北線。
電車に備え付けの液晶テレビからは、いつものニュースや天気予報ではなく、ちょっと変わったドラマのようなものが映っていました。当然、音声はないのですが、旦那さんと奥さんが映る画面のテロップには、
「どのような方法で自殺しようとしているのか? を聞いてみる」
や
「もしそのようなことを考えた時には、まずは自分に相談するようにして欲しい」
といった(ニュアンスの)内容が表示されておりました。よくよく見ていくと、自殺防止に向けて相談できる協力者となれるようにするためには? といった内容だったようですが、いきなり飛び込んだ電車でそのような内容を見てしまったため、寝ぼけ眼も一気に覚めていきました。
そこでようやく気がついたのですが、その映像だけではなく、製品広告や中吊りの週刊誌広告といったいつも見慣れたものの代わりに、車両全ての広告が自殺予防や鬱、電話して下さい的な内容で占められていたのでした。
・・・正直、朝からこれは、きついです。
当然のことながら、異様に重苦しい車内。埼玉からの通勤者は、これと30分以上も向き合うことになるわけです。
いつも元気な高校生も、ひそひそと声をひそめて、「なんだよこれ」「この電車のせいで病みそうだな」という的確な意見も聞かれたりして、誰もが朝から一気に気分が落ち込むこととなったようでした。
気になって調べてみると、JR東日本で実施している「JR東日本 生きる支援の強化月間」の一環だそうで、
JR東日本では、2010年から政府が3月を「自殺対策強化月間」と定めて各種の普及啓発を行うのにあわせて、「JR東日本 生きる支援の強化月間」とし、自殺に追い込まれようとしている人が生きることを選択できるように「生きる支援」のキャンペーンを行っています。2012年3月についても、昨年に引き続き「JR東日本 生きる支援の強化月間」の取組みを行います。
その支援活動として、
「生きる支援トレイン」の運行
京浜東北線に、「JR東日本 生きる支援の強化月間」のPR車内広告の専用列車「生きる支援トレイン」(1編成)を運行します。「生きる支援トレイン」では、自殺予防に取り組む諸団体の相談窓口等をお知らせしたり、政府の自殺予防に関する広報映像を流すなどして、社会全体で自殺を予防していくきっかけづくりとします。
・ 運行期間 … 3月1日(木)~15日(木)
・ 運行区間 … 大船~大宮間
ということで、その1編成に乗り合わせたようです。
こうして記事にするほどのインパクトが与えられているという意味では、広告としては、成功なのかもしれませんが、車両全てをこのような記事で固めるというのは、やりすぎではないかと思います。全車両商品広告というのは、良く乗り合わせることもありますが、そんなに気になるものでもありません。ただ、今回のものは、内容が内容だけに、乗り合わせた人のテンションを確実に下げるような広告をこれでもかと掲載するというのは、あまり良い方向にはならないと思います。もしやるのであれば、長時間乗車する可能性がある路線ではなく、山手線などの少しの時間だけ乗り合わせることの多い電車にするなどの配慮が欲しい所です。
外観からは見分けはつきませんので、京浜東北線に乗るときには、ご注意下さい。
GKB47問題といい、認知度を上げたいという気持ちは分かるものの、どうもその方向性を間違っているように思えた出来事でした。
話し変わりますが 僕のぶろぐ
『http://tpenguin.blog100.fc2.com/』に
逆立ちした狛犬を UPしたので よかったら見てちょ♪m(_ _)m
おおっ!
狛犬情報有難うございます。
伊奈波神社は、初めて聞いた気がすると思ったら、金華山の近くに有る神社ですね。
また行きたい場所が増えました。
自分の憶えている記憶ですと、これ系で有名な神社としては、日光東照宮の「飛び越えの獅子」がありますね。
他には、岩木山神社に左右の上り下りのセットの狛犬を見た記憶が残っています。
通常の鎮座しているものと違って、こういった姿は、何だか可愛いですよね。