JAF PLUSのクーポン券

色々な時に割引などができるクーポン券、皆さんは、常時持っていたり、必要に応じて活用していますか？

自分は、常時使っている店があまり無いこともありますが、残念ながらこういったものの活用が上手くできないため、ほとんど利用したことがありません。この店では、この割引が出来るということを覚えていないので、使うタイミングを逸してしまうというのが、正直なところ。ホットペッパーやら食べログやら、こういったことを賢く利用できる人を尊敬してしまいます。
最近ですと、ドトールのスタンプカードをやっていた位でしょうか。あっ、そういえば引き換え期間が終わってしまう前に使わないと・・・。

そんな自分でも唯一活用しているのが、JAF会員に配布されるJAF Mateなる機関誌に付属してくるJAF PLUSクーポン券。JAF会員には、色々便利な割引が数多くあるようですが（まぁ、全く把握していないのですが・・・）、中でもマクドナルドの「プレミアムローストコーヒーＳプレゼント券」というコーヒー無料券が有り難く、毎月それだけは、切り取って財布に入れていました。
ただ、毎回お店に行く時には、お金を払わずにコーヒーだけをもらうことに、なんとも言えない申し訳ない感が生じてしまい、結局、何かしら買ってしまうという、まさに企業側の狙いそのままな行動をしてしまいます。結果的には、あまり得をしてはいないかもしれませんが、何となくのお得感をそのクーポンで楽しんでおりました。

そして、先月。
新しいJAF Mateが送られて来て、いつものようにハサミを片手にクーポンを持ったところで、いつもと内容が違うことに気がつきました。

「優待内容が変わりました」という文言とともに、利用条件が追加されていたのです。

・商品のお買い上げでプレミアムローストコーヒーＳをおひとつ無料でお楽しみいただけます。
・１会計につき１枚限り有効。

無料は、無料なのですが、コーヒー自体が無料となっていたものから、マクドナルドの商品を買った場合にコーヒーが無料という内容に変わっていたのです。

実際、自分のような人にとっては、今までと変わらないように見えるのですが、これは大きな違いです。

何せ積極的にマクドナルドに足を運ぶことがないのですから、このクーポンを使う機会自体が無くなってしまったのです。

今までのクーポンが、足を向けることのない人の機会も作るための戦略とすると、これからは、行く人に対してプラスのバリューを与える戦略ということになるのでしょう。ここ最近、改悪を積み重ねた結果、どのユーザーニーズも掴めなくなり客足も業績も減少の一途をたどる企業の対策としては、大丈夫かと心配になってしまいます。

マクドナルドは、月次のセールスレポートを公表しているのですが、

http://www.mcd-holdings.co.jp/financial/monthly/

2013年4月(100円マックの値上げ)から前年比の客数の減少が止まらないまま、客単価が上がっている状況となっています。
客単価を上げるための戦略は成功しているように見えますが、やはり価格が高くなったのだなぁと思うばかり。

マクドナルドの店舗イメージは、「安い」「早い」「ジャンキー(？)」なことにある。

企業側がどう思っているか知りませんが、消費者側としては、値段が安くてお得というイメージが一番であり、それによるアドバンテージは、他の追随を許さないものであったと思います。学生でも学校帰りに買える、100円でも何かお腹を満たすものが買える、なんとなく長居をしても許される、これらが客を引き付けていたと思っています。

セブンカフェが登場し、コーヒーだけ買うのであれば、申し訳ない気持ちで行く必要もないと感じるようになり、価格的にもサイゼリヤやファミレスのドリンクバーの方が安くて快適と感じるようになり、モスバーガーやフレッシュネスとは、そもそも土俵が違うので戦いようがない。
4月の消費税増税の折に100円マックを復活させるなど、企業的には、頑張っているのですが、「マックは高くなった」というイメージが付いてしまったことで、なかなかその払拭は大変なことのように思われます。

今後、行く機会を持てるような戦略に期待しつつ・・・見守りたいと思います。