遊女~asobime~色街道中探訪記

遊廓、赤線、青線があった場所、古い温泉街や町並み、看板建築、古い旅館や旧遊廓などの建物内も画像付きで紹介しています。

遊廓跡を歩く・三戸町(青森県)①

2020-09-17 06:44:00 | 日記
探訪日2018年10月28日
※数年前の画像です。



昭和5年発行の『全部遊廓案内』によると 青森県三戸郡三戸町字留崎にあり、貸座敷数三軒、娼妓役役十八人位居て、影店制。遊興は時間制ではなく廻し制度。本部屋酒肴附き四圓、三圓、二圓五十銭の等級がある。短時間遊びなら一圓位でも揚げるらしい。

昭和12年頃には旭楼、福田楼、西花楼、山口楼、よか楼、松月楼、福徳楼、みどり楼、時和楼などがあった様です。

↓桐萩遊廓入口付近。


↓かつて旭楼があった付近。



↓西花楼がこの辺りだった様な…


↓かつてこの辺りは2度の大火(昭和31年・昭和32年)に見舞われ、古い建物はあまり残っていない様です。普通の住宅街に見えます…


↓少し奥へ進むと店舗跡の様な建物が右側に数軒残っています。




↓ドアの装飾が洒落た作り

↓妖しげなスナック廃墟も…

↓昭和33年の売春防止法施行後も昭和40年代頃まで多くの飲食店で賑わっていたらしい。色褪せた看板が少し寂しげ…





探訪日2018年10月28日

左側にも遊廓跡と思われる建物が残っていました。次回へ続く…







レトロな薬舗跡『村田薬局』④

2020-09-17 04:07:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の古い画像になります。

前回の①~③の続きから
『旧村田薬舗』は明治前期~大正期までの蔵が5棟あるそうで、全長115mの長いお屋敷。みそ蔵や危険物倉庫、伊万里焼の便器など見所がたくさん。

↓店舗裏の住居スペースにも古い目薬の看板『軍隊目薬』初めて見ました。

↓屋敷内の中間から。奥から見るともっと長いです。店主「100m走できますよ!」

↓映画セットの様なトイレ※現在は使われていません。

↓伊万里焼の便器。



↓左側は「みそ蔵」。お屋敷内に蔵があるのが増田町の特徴

↓味噌蔵内部、番傘も見えます。

↓敷地の中間を流れる用水路(内堰)。綺麗に整備されています。



↓敷地内には離れの蔵。右側の危険物倉庫内は非公開。

↓2階建ての離れにも見えます。


↓倉庫内部をちょっとだけ覗かせていただきました。

↓店舗裏の住居スペースを通りました。お邪魔しました(^_^;)


増田町の内蔵は1日では全部回れない程たくさんあるので下調べをしてからピンポイントで見学するのがお勧めですが、どの蔵も魅力的で見応えがあり、時間があれば再訪して全て見学してみたいです。

探訪日 2017年5月4日



レトロな薬舗跡『村田薬局』③

2020-09-16 00:02:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の古い画像になります。

前回と前々回からの続き、旧村田薬局の地下倉庫になります。
↓店舗の少し裏手にある地下へ

↓石の階段

↓建築年代…明治30年代
3面は院内銀山の切り石で、1面を玉石にする事で湿気を取り付ける働きがあるそうです。

↓温度管理が必要な薬品や引火性の薬品を保管している様です。一部結晶化しているモノも見えます。
↓当時の薬品が入っているので触れないで下さいとの注意書がありました。

昔の塗料や気付け薬…でしょうか?ラベルが剥がれて見えないモノも。

↓階段を登って出る時に目の前の薬品棚の上に『毒物』と書かれている棚を発見したのですが、店主に聞きそびれてしまいました…

まだまだ続く『旧村田薬舗』明治前期~大正期までの蔵が5棟あるそうで、全長115mの長いお屋敷。みそ蔵や危険物倉庫、伊万里焼の便器など見所がたくさんです。

また次回へ続きます(笑)

探訪日 2017年5月4日





レトロな薬舗跡『村田薬局』②

2020-09-02 00:50:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。

前回の紹介した村田薬舗の続きから

↓2階部分へ…
薬品棚が見えます。

↓ロッキンチェアーがお洒落な雰囲気

薬品棚と古い看板が下にあります。

↓古い薬瓶と調剤用の乳鉢が並んでいます。


↓百味箪笥の引き出しには個々に薬品名が書かれてある事から、当時は調剤用の漢方薬が多数揃えてあった様です。

↓「ホモスルファミン」抗菌薬の瓶、「YATEMIN」TANABE(タナベ製薬)の紙に包まれた瓶←何の薬品かは不明…

↓上段にあるのは当時、進駐軍から配られた包帯らしいです。オレンジの缶「アベシデリンD」は喉の薬。
下段には「エメロンシャンプー」の缶が…確か販促用で、蓋の裏に女優さんの写真と2袋10円と書かれてあり、昔はよく銭湯に置いてあったらしいです←母談(笑)

↓「Ol.Zinc.Oxyd」酸化亜鉛?止血、鎮痛薬でしょうか

↓上段に黄色い缶の治療乳「ガラクトサン」が見えます。「エアーウィック」等の消臭剤も並んでいます。

↓百味箪笥の後ろの方にもまだ古い薬箱や薬瓶があるのが見えます。
実はこの時、ウキウキMAX状態になってしまい、薬品瓶やラベル等をちゃんと撮影するのを忘れしまいました…後から後悔




次回は明治期に作られた地下薬品室を紹介します。

探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。







レトロな薬舗跡『村田薬局』

2020-08-09 05:44:00 | 日記
探訪日 2017年5月4日
※数年前の画像になります。

前に紹介した秋田県横手市増田町の中七日町通りの続きです。明治~昭和初期に建てられた商家、家屋、内蔵が建ち並び、国の重要伝統的建造物群保存地区になっています。
その中でも個人的に一番興味があった白壁の建物の『旧村田薬局』
この日はG.W中(2017年)で観光客も多く、見学出来る商家の家主さん自ら呼び込みをしていました。
『古い地下の薬品庫もあるょ~』の言葉に吸い寄せられる様に中へ…(笑)

旧村田薬局 建築年代…明治30年代
江戸時代中頃、伊勢国より増田に移住し薬舗を開業、明治後期に現在の場所に。11代目まで続いた増田町最古の薬舗で、2003年まで現役で営業。

↓店舗入口にあるショーケース内には古い年代の薬が所狭しと並んでいます。

↓邑田の神薬、瓶タイプの目薬など…戦後のお薬。その昔、実際に販売されていた『コ○イン水』『ヒ○ポン錠』『セド○ン錠』等は無い様です…←私と同じ事を思った見学者が熱心に店主と話し込んでいました(^_^;)

↓PILOTインキの横にあるガラス製の古い吸引器。

薬の調合に使われていた器具
↓斜めにデザインされた薬品棚はレトロで美しい…サトちゃんのソフビ人形も見えます。

↓理科室の実験器具の様ですが、薬局備品です。
↓自家製剤「浄明散」(通販)の貼り紙。下段には氷嚢、ガーゼ、テープ、月中仙など未開封の箱も見えます。

↓カウンターの裏には当時の看板が飾られていました。
薬品棚と古い看板。看板下には特約店、村田薬館と書いてあります。

↓カウンター裏にも古いアンプルが飾られていました。シールには上『戦前~戦後昭和30年の注射液』下『内服用アンプル戦後~昭和30年~50年』と書いてあります。

↓店舗部分の奥へ進むとガラス張りの調剤ブース。後ろの薬棚が気になりますが、外側からの見学…

↓木枠のガラスケースに入ったアンティークの天秤、分銅と巨大なメスシリンダーも見えます。

↓ブース内ガラス越しの撮影。『大学目薬』と『ほしとり目薬』の箱もありました。中の薬瓶は入っているのでしょうか…


気になる2階、百味箪笥と薬品展示場は次回へ続く…

探訪日 2017年5月4日