埼玉県漁業協同組合連合会(松本泉会長)による令和6年度漁協事務担当職員研修会が26日、当組合事務所が入る飯能市林業センターで開かれました。
漁協の事務については担当する職員の作業が多く、横の連携を密にしながら当たっていくことが円滑な事務の推進になるとして、単協職員を一堂に会しての基礎知識の確認と事務手続きなどを学ぶ研修会が企画されています。
当日は、県内9つある単協のうち、秩父、入間、埼玉西部、埼玉東部、埼玉南部の5漁協事務職員と県漁連担当合計8人のほか、講師役の県農林部生産振興課職員2人の合わせて10人が出席しました。
研修会では、▽役員選挙・選任に関する基礎知識▽役員選挙・選任に必要な事務手続きや、常例検査でよくある指摘事項(役員選挙で選挙期日について正組合員に通知されていない、役員選挙で選挙管理者及び選挙立会人が選任されていない、投票を行わなかったときにその旨を公告していない等)などについて、確認しあいました。
このほか、組合事業への理解を深め、河川への関心を高めてもらうなどの単協の活動も研修会では紹介。中で、埼玉南部漁協は漁場管理の推進、産卵保護の意識醸成のため、広く一般に参加を呼び掛けての柳瀬川でのアユの産卵床づくりを、埼玉東部漁協については大相模調節地(レイク)で生物調査を実施したという報告が行われました。
研修会冒頭、松本会長は次のように挨拶しました。
「秩父漁協の話になりますが、今年漁業権免許の更新となり、遊漁料を20%ほど値上げさせて頂きました。9月末が決算年度ですが、やはり値上げした分、遊漁券の枚数が少し減少しました。ただ、金額にすると前年比で350万円ほど増収となり、金額で申し上げると17%増、ほぼトントンの形で遊漁券を一般の釣り人の皆さん方に購入して頂きました。また、秩父漁協だけですが、18歳以下の方については全魚種無料とさせて頂きました。私自身、現場も見ましたが、無料化が効果を上げ、昨年と比べて子どもさんの釣りをする姿が目に付きました。来年、再来年と漁協の運営をさらに向上させていくめに、いろいろな活動、方策を練って、さらに放流量も少しでも多くしたいです。各単協にも運営についていろいろとお願いをしたいと思っています」。