入間漁業協同組合(埼玉県飯能市阿須343-1)

飯能市から下流、入間市、狭山市と川越市の一部約36キロメートルの入間川と各支流を所管。渓流から清流の釣りまで楽しめます。

初代加治橋と釣り人。古を想う

2024年11月18日 | 入間川

組合員の方から「古い写真が家にあったので」と当事務所に届けられたのが、上の白黒写真。さて、この場所はどこ?じっくり観察すると、後方の木橋の向こうに、見覚えのある鉄橋。そう、川は入間川で、木橋は当組合事務所のすぐ北側に架かる加治橋、釣り人のいる付近は成木川との合流点です。

地元の郷土史家がまとめた史料などによると、写真の橋梁は昭和3年11月に開通した初代加治橋です。住民期待のもと、交通難所の入間川に架けられた同橋ですが、自然の猛威に抗えず、18年10月の洪水で橋脚が一部流失。36年には豪雨により橋の中央付近が「くの字型」に折れ、通行止めになるという被害を受けます。

住民生活に欠かせない重要な橋梁です。測量などを経て38年に災害復旧工事が県によって開始され、翌39年に念願の鉄筋コンクリート造の永久橋、全長115メートルの2代目加治橋が完成し、これで入間川が出水しても住民生活は安心と安堵。さらに、新生加治橋は地域経済の発展に資する橋梁と地域は沸き返りました。

が、長きにわたり生活を支え、人々に愛された2代目ですが、老朽化が進んだことから架け替えが急務となり、平成13年に全長109メートルの現在の3代目が竣工しました。寄せられた古写真は、大きく損壊した昭和36年間際の撮影かと思われます。



ほぼ同一地点からの現在の風景です。当時、入間川の河川敷は広く、水量は今よりもずっと豊かであったことが分かります。古写真に写るランニング姿の釣り人は中学生。餌釣りでウグイでも釣っているのでしょうか。現代の写真にも釣り人が写り込んでいますが、釣法はフライフィッシングです。

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秋深まり、色づく河畔林。景色を愛で魚と戯れる

2024年11月15日 | 成木川

当組合がある飯能市内の河畔も深まる秋とともに色づいてきました。写真は前ケ貫地区と落合地区を結ぶ清川橋から見た成木川です。落合地区側の右岸はクヌギやコナラなどの雑木が根を張り、増水による川岸の浸食も防いでくれています。新緑の時期とともに秋の景観は、一段と魅力的です。

さて、この辺りに生息しているのはオイカワ、カワムツなどの小魚。冬季を除いてフライフィッシングでこうした小魚を釣っている光景が見られますが、秋の釣りはとりわけ風情がありますね。

風に吹かれて梢を離れた赤や黄色の葉が流下する中、小魚が起こす水面の波紋めがけてスッと毛バリを投射する。釣れるサイズは小さいですが、繊細さが楽しいのです。

最近は、ルアーでカワムツと遊ぶ釣り人も増えてきました。成木川の中下流はカワムツがたくさん生息していますよ。景色を愛で、魚と戯れる。管内は自然豊かです。

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10日の名栗湖カヌートラウトフィッシング

2024年11月11日 | 名栗湖



10日、名栗湖のカヌーによるトラウトフィッシングの釣果です。水温が徐々に低下し、トラウト類の活性も高まってきたようです。写真のニジマスのサイズは25~35センチほどと小ぶりですが、整ったプロポーションです。

釣り場は、流木止めから上流の湖面(ダムの法面は立ち入り禁止)で、NPO法人名栗カヌー工房が貸し出すカヌーを使ってのルアー、フライフィッシング及び餌釣りが楽しめます(ボートの持込みとワームは禁止)。

日釣り券は1200円。釣り時間は午前9時~午後4時(桟橋帰着)。釣期はヤマメ・イワナが3月1日~9月末日まで。ニジマスは通年釣り可能です(いずれも名栗カヌー工房のカヌー使用以外不可)。

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「小鮒釣りし、かの川」。子どもたちの遊び場だった地域の河川

2024年11月10日 | 入間川

10日、きょうの成木川です。画面右側から飯能市浄化センターの温排水が流入し、後方に灌漑用の落合堰、さらにその上手に昨年架け替えられた清川橋が見えます。すぐ北隣を本流の入間川が並行していて、水量が豊かな入間川と比べると成木川は一回り小さく、入間川を兄とすればさしずめ弟といったところでしょうか。水位は落ち着き、オイカワがヒラを打っているのが確認できる、穏やかな水況です。


落合堰は、遡ってきた魚が留まるポイント。コイがのんびりと遊泳している姿が河川沿いの遊歩道から見えます。ウグイ、オイカワなども生息していますが、奥の落ち込みでは上流から落ちてきたと思われるヤマメが稀に釣れることがあります。


さて、こちらは昭和30年代後半頃の落合堰。上記写真は上流に向かって左側から撮影したもので、露頭している岩石などの位置や大きさは今と比べても大きな差異はありませんが、堰については近代的な構築物に更新されています。

この頃の落合堰下については夏になると、水泳や魚とりなど地域の子どもたちの遊び場となり、夏休みには終日、歓声が響いていたとのことです。写真の子どもは水中メガネとモリを持っているので、きっと魚をついていたのでしょうね。川と子どもは、切っても切れない関係なのです。

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きょうは立冬。土手のサクラ並木が北風に揺れる冬はじめ

2024年11月07日 | 入間川

組合事務所北側の7日正午頃の入間川(加治橋から下流遠望)です。快晴ですが、冷たい北風が土手のサクラの梢を盛んに揺るがしています。下流のテトラに釣り人が見えますが、コイ釣りでしょうか。水は透き通り、河床までくっきり。暦上は、きょうから冬です。

入間川上流部のアユルアーの人気ポイントである千歳橋付近でのクマの目撃情報を受け、先に飯能市がホームページ等で注意を呼びかけましたが、11月に入って当組合事務所がある市林業センターに近い駿河台大学付近でも5、6日の2日間、クマの目撃があり、市がやはり注意喚起しました。

一部にニホンカモシカではないかとの指摘もありますが、たとえ、見間違いであっても、用心に越したことはありません。釣り人の皆さんも、気を付けましょう。


名栗湖のワカサギ釣りでの釣果です。5日はボート9艇(9人)が出船し、6~8センチを0~23匹でした。

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