獣医と飼い主さんとの生存期間の認識の違い

獣医と飼い主さんとの生存期間の認識の違いがときに起こります。
本日もそのようなことがありました。

先日の細胞診断検査の記事でもお伝えした犬の検査結果が返ってきました。
細胞診断検査ですので確定診断ではないのですが、
結果腺癌を疑うということでした。

外観との鑑別でも鼻腔の腺癌の可能性が高そうです。
外科、放射線療法の選択肢もありますが、
かなり広範囲に浸潤しているため効果は高くなさそうです。

このままですと、生存期間の中央値は４カ月くらいですとお伝えしたところ、
飼い主さんはびっくりしていました。
私が初めて見たところでは２か月くらいの生存期間かと思っていましたが、
緩和治療により元気食欲がでてきましたので、すこし元気でいられる期間がのびるかなと思っていました。

飼い主さんには４カ月でも短いと感じていたらしいです。

獣医が動物の生存期間をこのくらいかなと思っていても、
飼い主さんはもっと長い生存期間を考えていることが多いです。
そのような認識の違いが起きないよう、専門家としてしっかりお伝えしていこうと思います。
飼い主さんとの考えと相違しないよう話をしていこうと思います。


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