【将棋】山田定跡をひたすら称賛するブログ

居飛車急戦党が、日々の対局記録を綴ります。
活動場所はリアル(将棋道場)がメインです。
あと、本の感想が少々。

四間飛車4五歩ポンへの対策(その1)

2024-05-17 18:18:24 | 将棋

パンクロック(洋楽)は以前から好きでしたが、最近は歌詞を読みながら聴くようになり、もっと好きになりました。

洋楽の歌詞(英語)は、論説文や小説などとは異なり主語の省略が多く、「It」や「This」に対応する言葉が無い場合もあるので、意味が取り辛いですけれども。

最初に読んだ歌詞は、blink-182(メンバーは今は良いオッサンです)の "What's my edge Again?"でした。

Wikipedia[1]からの入れ知恵(ピーターパン症候群がテーマ)があったものの、

歌詞を眺めて徐々に訳していくと、おバカなエピソードの背後に人間性に深く切り込んだものを感じ、感銘を受けました。

ピーターパン症候群の想定対象は若者ですが、この歌詞が発するメッセージは、私のようなオッサンでも考えさせられるものです。

最近は、仕事や将棋で自分の未熟さを痛感した後に、この曲をヘビーローテーションして聴いています。

 

 

さて、81道場で何局か指して見たところ、お相手の四間飛車が「4五歩ポン」する場面に何度か遭遇したたので、これを取り上げます。

下図がその一例です。正式名称かは不明ですが、急戦での駒組中に居飛車の仕掛けより先に、四間飛車側が角道を開ける指方をこう呼びます。

▲3三角成、△同銀は必然として、その後の居飛車側の指方で知っているものを列挙すると・・・

①▲8八角と打ち直して、角銀交換による飛車先突破を目指す。

②▲3七銀~▲4六歩から4筋の歩を手持ちし、▲4三歩のたたきを含みに指す(飛車で取ると、▲3二角で飛桂両取り)。

③▲6六歩から金銀を押し上げて、模様を取る。

ちなみに、局面ペディアに①③を組み合わせた指方[2]が載っていたので、末尾にリンクを載せておきます。

 

今回は①を検討します。▲3三角成、△同銀の後、直ぐに▲8八角と打つとどうなるのでしょうか?

放っておくと(例えば△5四歩とすると)、▲3五歩、△同歩、▲24歩、△同歩、▲3三角成、△同桂、▲2四飛となり、2筋突破は確定しますが、

△6四角が痛いですね。その後▲3四歩と打っても、△4三飛でも△4四角でも自信ありません。

 

それでは、▲6八金直、△6四歩の交換を入れてからはどうか?(ちなみに△5四歩には▲3一角があります)

居飛車が次に2筋突破を狙うと分かっているなら、△6五歩と指すのでしょうか。

以下、▲3五歩、△同歩、▲24歩、△同歩、▲3三角成、△同桂、▲2四飛の後に△4六歩があって・・・

▲同銀、△6四歩、▲同歩、△6五歩の継ぎ歩が痛いですね。

実戦では仕掛けずに、駒組を進めて6五の歩を咎めにいくかもですが、それはそれで自分だけ角を手放されて悔しい。

以上より、直ぐに角打ちはダメということになりますね。次回は、▲3七銀を入れた局面を検討します。

 

【参考文献】

[1] Wikipedia(英語版), "What's my age again?" , https://en.wikipedia.org/wiki/What%27s_My_Age_Again%3F#, 閲覧日2024年5月17日

[2] 山田道美将棋著作集、大修館書店、第一巻、pp.178、1980年

[3] 局面ペディア、http://kyokumen.jp/positions/ln1g3nl/1ks1grs2/1pppp1bpp/p5p2/5p1P1/P1P1P1P2/1P1PSP2P/1BK1GS1R1/LN1G3NL%20b%20-、閲覧日2024年5月17日


オンライン対局主戦場のお引越し⇒81道場

2024-05-14 23:12:54 | 将棋

最近、仕事の忙しさにかまけて、ブログの更新が滞っていました。所謂「失踪」というヤツでしょうか。

今、仕事は悪い意味でヒマになったので、将棋の勉強をする余裕ができました。

原因は詳しくは言えませんが(身バレすると困るので)、もっと早めにマックス・ウェーバー[1]を読んでおけば良かったかなと。

 

「日本人は同質的だ」と時々言われますが、私の個人的見解としては、各人の考え方や価値観はむしろ多様だとみています。

実際は多様なのに、「みんな同じだ」と思い込みたいのが本音ではないでしょうか。誰も、仲間外れにされたくないですからね。

自身を振り返ってみると、技術的な問題にばかり気を取られてしまい、上記についての配慮が欠けていたと認めざるを得ません。

 

仕事の愚痴はここまでにして、本題に入ります。

先日、オンライン指導対局を申し込んだところ、対局環境として「81道場」を指定されました。

早速アカウントを作成し、テストを兼ねたレーティング対局をしたところ、感想戦を重視した面白い設計だと感心しました。

そういう訳で、オンライン対局の主戦場はこちらへ変えることにしました。リンクは下記です。

【81道場】http://81dojo.com/jp

 

「道場」の名が付いている通り、現実の将棋道場の利点をオンライン上で再現するという設計意図を感じます。

・秒読み有り(切れ負けは指し手が乱れ易く、感想戦に不向き)

・感想戦志向度を設定でき、対局開始時に自動で相手に通知される。(事前に分かれば、対局後に声をかける/かけないを決めやすい)

・感想戦でのボイスチャット機能やマーカー機能など、珍しいながらも便利な機能がある。

・二歩や打ち歩詰めなどの操作をすると、即、反則負け(リアルでも同様ですから)。

・オンライン指導用のサーバは、自由対局のそれとは別に用意されている(その方が集中できますね)。

 

ここ一年はリアル道場ばかりで指していて、オンライン対局はさっぱりでしたが、これなら自分も楽しく取り組めそうです。

それではまた。

 

【参考文献】

[1]マックス・ウェーバー著、大塚久雄訳、「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」、岩波文庫

[2]三枝匡、「V字回復の経営」、p.29、日経ビジネス人文庫