パンクロック(洋楽)は以前から好きでしたが、最近は歌詞を読みながら聴くようになり、もっと好きになりました。
洋楽の歌詞(英語)は、論説文や小説などとは異なり主語の省略が多く、「It」や「This」に対応する言葉が無い場合もあるので、意味が取り辛いですけれども。
最初に読んだ歌詞は、blink-182(メンバーは今は良いオッサンです)の "What's my edge Again?"でした。
Wikipedia[1]からの入れ知恵(ピーターパン症候群がテーマ)があったものの、
歌詞を眺めて徐々に訳していくと、おバカなエピソードの背後に人間性に深く切り込んだものを感じ、感銘を受けました。
ピーターパン症候群の想定対象は若者ですが、この歌詞が発するメッセージは、私のようなオッサンでも考えさせられるものです。
最近は、仕事や将棋で自分の未熟さを痛感した後に、この曲をヘビーローテーションして聴いています。
さて、81道場で何局か指して見たところ、お相手の四間飛車が「4五歩ポン」する場面に何度か遭遇したたので、これを取り上げます。
下図がその一例です。正式名称かは不明ですが、急戦での駒組中に居飛車の仕掛けより先に、四間飛車側が角道を開ける指方をこう呼びます。
▲3三角成、△同銀は必然として、その後の居飛車側の指方で知っているものを列挙すると・・・
①▲8八角と打ち直して、角銀交換による飛車先突破を目指す。
②▲3七銀~▲4六歩から4筋の歩を手持ちし、▲4三歩のたたきを含みに指す(飛車で取ると、▲3二角で飛桂両取り)。
③▲6六歩から金銀を押し上げて、模様を取る。
ちなみに、局面ペディアに①③を組み合わせた指方[2]が載っていたので、末尾にリンクを載せておきます。
今回は①を検討します。▲3三角成、△同銀の後、直ぐに▲8八角と打つとどうなるのでしょうか?
放っておくと(例えば△5四歩とすると)、▲3五歩、△同歩、▲24歩、△同歩、▲3三角成、△同桂、▲2四飛となり、2筋突破は確定しますが、
△6四角が痛いですね。その後▲3四歩と打っても、△4三飛でも△4四角でも自信ありません。
それでは、▲6八金直、△6四歩の交換を入れてからはどうか?(ちなみに△5四歩には▲3一角があります)
居飛車が次に2筋突破を狙うと分かっているなら、△6五歩と指すのでしょうか。
以下、▲3五歩、△同歩、▲24歩、△同歩、▲3三角成、△同桂、▲2四飛の後に△4六歩があって・・・
▲同銀、△6四歩、▲同歩、△6五歩の継ぎ歩が痛いですね。
実戦では仕掛けずに、駒組を進めて6五の歩を咎めにいくかもですが、それはそれで自分だけ角を手放されて悔しい。
以上より、直ぐに角打ちはダメということになりますね。次回は、▲3七銀を入れた局面を検討します。
【参考文献】
[1] Wikipedia(英語版), "What's my age again?" , https://en.wikipedia.org/wiki/What%27s_My_Age_Again%3F#, 閲覧日2024年5月17日
[2] 山田道美将棋著作集、大修館書店、第一巻、pp.178、1980年
[3] 局面ペディア、http://kyokumen.jp/positions/ln1g3nl/1ks1grs2/1pppp1bpp/p5p2/5p1P1/P1P1P1P2/1P1PSP2P/1BK1GS1R1/LN1G3NL%20b%20-、閲覧日2024年5月17日