まずはそれが見えた
無常観とも言える
がしかし その…
宿命の全てを
ありのままを ありのままに受け入れ
希望は一切見ず 諦観の極地に居
物質への喜びもなく 精神的な満足も知らず
何をも求めず
憎悪もない代わりにしかし愛する喜びも知らず
それでいて
大人寂びた美しさを持つ少女
流れにただ身を任せ 死へ歩み続け
そして死して尚成仏できず中有を彷徨うその魂
これはなんだ…
と いくども いくども 読み返す
引っかかる
しかしそれがナンナノカ言葉にならず
もどかしい
次の語りはこれでゆこうと思う
思うのだがしかし
読む毎に
あまりに獏としたものに繋がり気持ち悪い
これは珍しいことで
たいがいは言葉にならずとも感覚的に「こっちだな」というものがあり
そっちに向かって歩めば良い
言葉は後からついてくる
いくつかの論文を取り寄せ目を通しさえしてみる
こんなことは滅多にしない(するべきなのだろうけれど)
様々な人が様々な言葉を尽くしている
いやはや論じるということの凄味を数年ぶりに感ずる
しばし熟成
【語り 配信中】
珠玉の短編 声と音 想像力が織り成す豊かな物語を是非
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