ベルト・バックル修理 革漉き・裁断 伊東金属製作所

革ベルトやバックルの修理、革漉き、革の型抜きその他、幅広く紹介して行きます。

プラダ ショルダーベルト改造

2022-03-07 07:50:38 | 

プラダのショルダーベルトです。
ベルトが長く使い勝手が悪いようで、尚且つ調整することもないので、長さ固定の一本ものに改造して欲しいというご依頼です。


プラダのロゴ入りバックルを取り外してしまうなんてもったいないですが、使いにくいのでは仕方ないですね。


このように調整できるようになっているので、この部分を取り除きます。
確かにこれだと長すぎて剣先が引っかかって使いにくいかもしれないですね。


使わない方のナスカンを取り外します。


切断、折り返し部分を薄くして手縫いで縫製します。


完成です。
既存のナスカンと同じように、はずしたナスカンを取り付けしました。

ウエストベルト以外でも作業できるものは引き受けてます。
PCまたはLINEでのやり取りになります。
よろしくお願いいたします。

伊東金属製作所
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土日祝日の受信は翌営業日の朝に返信してます。

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イタリア製バッグ くるみバックル修理

2019-12-26 08:48:51 | 

バッグ正面についている、モチーフのくるみバックルの修理依頼です。
実物を見てみないと、直せるかどうかわかりませんでしたので、現物を送っていただきました。


バックルは簡単にはずれました。
これなら修理できそうです。

デザインによっては、バックルをはずすのにかなり解体しなければならないような場合も多いので、そういった際にはお引き受けできません。
これは、普段ご依頼があっても、バッグの修理はあまりお引き受けすることができない理由になりますが、
バッグの修理は、破損個所にたどり着くまでにかなり解体しないと作業できない部分が多く、修理や革の交換よりも、解体と組み立てに時間が掛かります。
失敗もできませんし、針穴もすべて開いている穴を追いかけて縫製しなければなりません。
できないことは無いですが、新品のバッグを作るよりもはるかに難易度が高く、時間も掛かります。
知っている工房のバッグ修理を見ても、1個直すのに職人さんが数日掛かりきりです。
そのため手間賃もその日数分掛かりますから、バッグ修理の相場が数万になるのは致し方ないとしても、私自身、何より、一つの修理にそれだけの時間を費やすことができません。
土日祝日、年末年始も割と休まず作業しているので、一つの修理に数日も時間を使ってしまったら、他のお客様の仕事ができなくなりますし、解体したままで作業中断する訳にも行きませんから、飛込、緊急の作業依頼も受けられなくなります。
こういった理由で、あまりお引き受けはしないないのですが、今回はお客様もネジ式で簡単にはずれそうとおっしゃっていたので、お送りいただきました。

修理ですが、シルバーの革を探したとしても、色合い、艶感が同じようなシルバーの革を探すのはほとんど不可能だと判断しました。
新しくシルバーの革を使えば、そこだけ違和感が出てしまいます。
現状、使い込まれてバックルはほぼ箔が剥がれ、黒くなっています。
お客様からも黒革で良いとのご判断をいただきまして、黒革のできるだけ表情の似たシボ感のある革で修理することになりました。


ピン先も破れていたので、ピンの革巻きも直しました。


色は黒でも、革の質感が非常に似たものを使っているので、結構違和感なく仕上がったと思います。
お客様も満足されていました。

あまりブログに作業価格は記載しないのですが、今回は特殊な修理でしたので参考修理代を記載します。
この修理で4000円(消費税、送料別)でいただいています。
同じケースがあまりあるとは思いませんので、参考価格です。

バッグの修理はあまり引き受けていないのですが、くるみバックルの修理となると、一般のバッグ修理屋さんでも中々できる所が少ないだろうとお引き受けしました。
それはバッグ修理屋さんからくるみバックルだけの修理依頼というのが、時々来るからです。
くるみバックルの修理でしたら、お引き受けできるかもしれませんが、付随するバッグの解体、組み立てに関しては、稼働の関係でお断りする場合もあります。







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アルマーニ バッグ修理

2017-02-02 09:01:10 | 

アルマーニのバッグ修理です。
時々バッグの修理が来ますが、出来るものはやるようにしています。
ちょっと難しい場合には、知り合いの袋物職人さんに相談したりもありますが。
今回は肩掛けベルトの金具部分の交換です。

これはナスカンと言って、大昔は真鍮製のナスカンを弊社でも作っていたのですが、
コストダウンで今では殆どダイキャスト製のものしか見かけなくなりました。
ダイキャストのナスカンだと、使っているうちに摩耗して、こうなるんですよね。


バッグ本体についているDカンもダイキャストですね。
こちらもかなり摩耗しています。
線径を測ると約5ミリなので、これが入るナスカンを探しに行きます。
ちなみにベルト幅は40ミリでしたので、探すのは40ミリのナスカンですね。


持ち手も糸がほつれていましたが、今回は見積もりに入っていないので、
このままにしました。

修理すると、この部分だけでも数千円はいただくようになってしまうので、
今回のバッグは使用者様本人からの依頼ではなく、販売店経由の修理依頼ですので、
見積もり通りの作業をします。

直接だったら、連絡して相談できるのですが、付いている伝票を見ると、
かなりあちこち経由してるようなので、そのままにしました。
見積もり出してから、依頼が来るまでも長かったですしね。
連絡が簡単には行きそうもありません。


ナスカン買ってきました。
色合わせで苦労しました。
使いこんでいるので、元のメッキのアンティックゴールドだと、
色が濃すぎて、全体と調和しないのです。
いまの状態になじむようなメッキのナスカンを探してきました。
買って来たのは、真鍮古美と言うメッキのナスカンです。


新しいのでちょっと写真だと光っちゃって、色が薄く見えますが、
ほどほどに近いと思います。


はずしたナスカンと、交換して取り付けたナスカンです。
同じものは手に入らないので、2個交換を前提を受け付けました。
2個交換の理由は、もうひとつあって、一個が摩耗して壊れたのだから、
もう一個も近いうちに壊れる可能性があるからです。
これでどちらもしばらくは使えると思います。
それよりも付いていたDカンの摩耗のほうが気になります。
普通、ここは鉄線のDカン使うんですけどね。
ダイキャストだとすり減っちゃうので。


修理依頼、見積もり依頼は、メールかLINEで、
画像を添えてお願いいたします。

ここのところ、お電話での問い合わせが多いのですが、
お電話ですと状態がわからないので、必ず画像を添付でご連絡ください。
急いで確認したいお気持ちはわかりますが、
電話では詳細確認できないため受け付けできません。



伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2




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痛バッグ

2016-12-06 10:05:25 | 
ちょっと今日は脱線ネタですw
「痛バ」というのをご存知でしょうか?
そう、痛いバッグです。
痛車なんかと同じたぐいですね。

先日、娘がバッグ買ってくれというので、
まあ、袋物業界に携わっているものとしては、
珍しいおねだりに、いいよ?と軽く答えたのですが、
何やらこれが欲しいと。


アマゾンで購入しました。
2000円くらいです。安っ!
梱包を開けると、もろに塩ビ臭が・・・
まさに2000円です。

日ごろからどうしても、良いものばかりを求めているような仕事なので、
正直、こんなん欲しいの?
と、人の好みは千差万別なんだなあと、痛感しました。

娘は、バッグというか、リュックですよね。
これを見て、クリアーのところにラメが入っていて可愛い!と、
大満足です。

ほんと、人それぞれw


こんな感じのリュックなのです。
品質は、2000円にしては、まあ、お値段以上?なのかな。
割と良くできてます。
私はこの塩ビ臭でダメですけど。


で、早速、痛バの製作に取り掛かります。
缶バッジを大量に、取り付けるんですね。
ちなみにこのキャラは、氷帝の跡部様♪
テニスの王子様ですね。
テニスの王子様のミュージカル、略して「テニミュ」にも跡部様出てきます。
2.5次元の跡部様は、かなりのイケメンです。

ただ、この写真見て気になることが・・・
おまえ、手前から付けてないかい?
最後、奥まで手が入るのか?


案の定、最後は私がやりました。
つくづく、ものづくりに向いてない、不器用な娘でした。。。orz
萌えキャラの絵はうまいんですけどね。


話がいつもと違うネタでしたが、
弊社はベルトやバッグなど、革製品の修理や、金具の修理を生業としております。
何か、お役にたてそうなことがあったら、よろしくお願いします。

有限会社伊東金属製作所
〒120-0015
東京都足立区足立2-34-2
TEL:03-3886-6271
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フルオーダー トートバッグ&ショルダーバッグ

2016-10-03 15:32:49 | 



知り合いの職人さんに作っていただきました。
フルオーダーのトートバッグと、ショルダーバッグです。
いろいろ自分で使ってみないと、新しいビジネスのアイデアも出ないですし、
ネットであれやこれや物色してみても、
本当に良いものって、普段から革に携わっている私でもわかりません。
コーチのすごく安いショルダーが売っていたり、
正規だともっと高いのに、ネットの世界は謎が多いです。
人から聞いた話だと、安売りする用の作りの製品と、
正規店用の製品とは別物だという、噂なのか都市伝説なのか、
混沌としていてほんとわかりません。
そんな中で、間違いないものを選びたい・・・

あ、作ってもらえばいいんだ。
革は支給すればどんな革なのかわかってるし、
腕も確かな職人さんに依頼すれば、間違いないものが出来上がるに違いない。。
そんな思いから、フルオーダーのバッグを発注することになりました。


トートの持ち手は、私が肩にかけてもたっぷりサイズで採寸してもらい、
イメージを口頭で伝えれると、さすがですね!!
ささっと、イラスト書いてくれました。
ネイビーのモノカラーで発注しようと思っていたましたが、
ネイビーなら、割とどの色とでも合いますよとの事だったので、
イエローとのコンビです。




こだわりの内装は、どちらのバッグも仕切りが無いこと!
私はなんでもぽんぽん入れるので、仕切りがあったり、内ポケットがあると、
入れたまま忘れてしまいます。


ショルダーは、長財布と、スマホケースが入るくらいの大きさで、
ちょっと出かけるときに使えそうです。
ちなみに長財布は、これも知り合いの小物屋さんの逸品です。
スマホケースは、私の自作品。
イタリアトスカーナ産のベジタブルタンニンレザーで作った品です。


ショルダーのベルトのバックルは、あえてきれいに見えるダイキャストを選ばずに、
線物という、鉄線を曲げて作られる、しっかりしたバックルを指定しました。
このバックルを調達した金具問屋さんも、お得意さんですし、
この線物のバックルを作っている工場さんも、存じ上げてます。
たまに買いに行ったりもするところです。
ダイキャストだと、折れちゃいますし、よくそのような修理も来ます。
良いもので、かつ実用的なもの。
それが今回のコンセプトです。

すべて型紙から作成していただいた、一点ものですので、
決して安くはないですが、ただ、直販価格ですし、
革も弊社から支給ですから、これだけのものを店頭で購入したら・・・
量産品でもおそらく倍くらいの価格になるんじゃないでしょうか。
フルオーダーという点を考慮したら、3倍、4倍、5倍・・・
想像付きません。

今回は試作モデルで、それを私が使い倒してノウハウを蓄積するという目的で作ったバッグですので、
いまのところ市販する予定はありません。
いわゆる初号機というやつです!
しかし将来的には、いろいろな製品を手掛けていきたいと思っています。
今のところは、修理専門ですが。

今日はちょっと手が空いたので、いろいろブログを書いてみました。


弊社ではベルトのバックル修理や帯の作り替え、
トレンチコートの革巻きバックル修理、
袋物の修理や改造、シルバー製品の修理もしていますし、
持込や郵送での革漉き作業、クリッカーでの革の裁断などを少量からでも承っております。
なにかご用がございましたら、よろしくお願いします。
弊社サービス内容はHPをご覧ください

有限会社伊東金属製作所
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