ワイルド・スピード／ファイヤーブースト

評価★★★【３点】（12）



ワイルド・スピード MEGA MAX（2011）からの怨恨話。

◆

レティと息子の３人で穏やかな日々を送っていたドムに、
未だかつてない脅威が迫る。
12年前、彼と仲間たちが
ブラジルで倒した麻薬王レイエスの息子ダンテが、
ドムへの復讐を果たすために動き出したのだった。
ドムが愛するすべてを奪おうとするダンテの陰謀によって
散り散りになり、追い詰められていくファミリーたち。
ドムはそんな彼らを守るためにローマ、ブラジル、
ポルトガルへと飛び、命がけの戦いを繰り広げていく…。
<allcinema>

◆

もうここまでくると、いつの作品の話なのか思い出せない。
ダッジチャージャー2台で大きな金庫を街中で引きずるシーンで
あ～、あれね！ってな感じです。
序盤は当時の回想シーンが延々続き、そこに新たなシーンを追加。
今は亡きポール・ウォーカーの雄姿に感慨深い気持ちに。

ということで、今回は11年前にドクに殺された悪党の息子が
ドクたちファミリーに復讐するという話。
なんですが、せっかく色気あるジェイソン・モモアを
悪役に仕立てたのに、そのキャラクターが軟派なお調子者で
復讐するというよりドクらと絡めて燥いでるようにしか見えない。

色々なハイテク装置で遠隔操作される車やガジェットすべてが
アニメの世界という感じでリアリティに欠け失笑の連続ですよ。

そして、過去の作品で登場してきた大物俳優が総出演し
これがまるで同窓会であり、完結編にしてもいいくらいだった。
そんななか、劇中一向に現れない超大物がひとり！
やはり、数年前の俳優同士の確執は本当だったのね。
ヴィン・ディーゼルを“チキン野郎”と罵倒したD・ジョンソン氏。
（撮影を巡ってプロ意識に欠けるヴィンを叱責）パワハラっぽい。

映画はド派手なだけでストーリーはあってないようなモノ。
ゲストの大物俳優たちも、さぞ楽しんで撮影してたんでしょうね。
で、エンドロールが始まって、、、おまけ映像が出てきて
ミリタリー装置をフル装備した人物がメットを取ったら。
おぉ～！なんと、クレジットにないやつ出てきた。

これって次回作もあるってことですか？
どうやら本作から最終章三部作となり残り2作品が製作されるようで、
またスピンオフだったD・ジョンソン、J・ステイサムの続編も
シリーズとして今後も展開されるらしい。

◆

【今週のツッコミ】

・ジェイソン・ステイサムいつ居なくなったんだ。
　睡魔はあったけどワタシは寝てないと思ってた。

・シャーリーズ・セロンVSミシェル・ロドリゲスの肉弾戦。
　格闘スタイルはミシェルに一本！

・「トップガン マーヴェリック」でも新旧交代を匂わせ
　こちらもマッスルカーを時代遅れと発言があって車も変革期か。
　次回作のいずれかにトム・クルーズのゲスト参戦匂わす。

・シリーズで権力付けたヴィン・ディーゼルのパワハラ疑惑に
　物申す形となり、不仲になったD・ジョンソンかな。
　チョットここの所こんな話題が多すぎる。
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監督：ルイ・ルテリエ
脚本：ジャスティン・リン、ダン・マゾー
音楽：ブライアン・タイラー
出演：ヴィン・ディーゼル、ジェイソン・モモア、ミシェル・ロドリゲス

『ワイルド・スピード／ファイヤーブースト』