評価★★★★【4点】(Netflix)
部分モノクロ、アスペクト比4:3を駆使した映像美。
◆
マリリン・モンローの架空の伝記で、彼女の人生における
一連の実際の出来事と混ざり合ったもの。
幼少期、最初の夫バッキー・グレイザーとの10代の結婚、
写真家オットー・オースとの出会い、20世紀フォックスでのキャリア、
母親、里親のチャールズ・チャップリン・ジュニア
(キャス)、エドワード・G・ロビンソン・ジュニア(エディ・G)、
野球選手ジョー・ディマジオや劇作家アーサー・ミラーとの
結婚など、幼少期を垣間見ることができる。
<Wiki 2001年版より>
◆
「ジョイス・キャロル・オーツによるベストセラー
2000年の伝記フィクション小説で、アメリカの女優
マリリンモンローの人生をフィクション化した」という前提がある。
この“フィクション化した”とはどういうことなのか。
生誕から終焉までの流れは、概ね映画のまま巷で語られているが
どの部分がフィクションとして描かれているのかを思えば
これはおそらく、幼少期からの心の傷、トラウマが生涯付きまとい、
公私に於いて不安定なマリリン・モンローをさらに脚色させ
醍醐味を味わわせようという意図があったんか(知らんけど)
まあ、それにしてもマリリン・モンローはなぜこうも
民衆に受け入れられたのでしょう。
容姿端麗に加え、まるで悲劇のような生い立ちと
ガラス細工のような内面を持つ危うさをが魅力だったのかも。
時代を超えてこれだけ語り継がれる女優は後にも先にもモンローだけ。
そして映画としてモンローを演じたアナ・デ・アルマスの
本人が乗り移ったかのような迫真の演技は見れば
本作が彼女の代表作の一本になることは間違いないだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・アーサー・ミラーに度肝を抜くひと言「彼女は字が読めなかった?」
読書家だがシロウトのマリリン・モンローに概念を覆される。
こういうさりげないところに天才的素質を感じてしまう。
・本人そっくりに見えるためのメイクに数時間要したそうで
瞼に白いハイライトを入れ、眼を細目にして微笑み浮かべれば
明日から貴方もマリリン・モンロー。
・アナ・デ・アルマスの初見映画は『ノックノック』で
そのときに嘗てのマリリン・モンローに似てるな~だった。
監督もその時の演技に注目していたよう。
・余儀なく中絶させられる膣内からの映像などドキッとする。
・できればアーサー・ミラーと生涯過ごしてほしかった。
あの砂浜でのアクシデントさえなければ。。。
・J・F・ケネディとの強制ベッドシーンでモンローの
ご尊顔がアップとなりナニを咥える映像が庶民に映し出される
アレはモンローのなかで公私混同という脳内処理のバグですね。
・泣いている父からの手紙こそモンローを支えるアイテムだった。
あのボックスを開けるまでは。あれで力尽きたという感じ。
-----------------------------------------------------------------------------------
監督:アンドリュー・ドミニク
脚本:アンドリュー・ドミニク
音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス
出演:アナ・デ・アルマス、エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル
『ブロンド』(2022年作品)
部分モノクロ、アスペクト比4:3を駆使した映像美。
◆
マリリン・モンローの架空の伝記で、彼女の人生における
一連の実際の出来事と混ざり合ったもの。
幼少期、最初の夫バッキー・グレイザーとの10代の結婚、
写真家オットー・オースとの出会い、20世紀フォックスでのキャリア、
母親、里親のチャールズ・チャップリン・ジュニア
(キャス)、エドワード・G・ロビンソン・ジュニア(エディ・G)、
野球選手ジョー・ディマジオや劇作家アーサー・ミラーとの
結婚など、幼少期を垣間見ることができる。
<Wiki 2001年版より>
◆
「ジョイス・キャロル・オーツによるベストセラー
2000年の伝記フィクション小説で、アメリカの女優
マリリンモンローの人生をフィクション化した」という前提がある。
この“フィクション化した”とはどういうことなのか。
生誕から終焉までの流れは、概ね映画のまま巷で語られているが
どの部分がフィクションとして描かれているのかを思えば
これはおそらく、幼少期からの心の傷、トラウマが生涯付きまとい、
公私に於いて不安定なマリリン・モンローをさらに脚色させ
醍醐味を味わわせようという意図があったんか(知らんけど)
まあ、それにしてもマリリン・モンローはなぜこうも
民衆に受け入れられたのでしょう。
容姿端麗に加え、まるで悲劇のような生い立ちと
ガラス細工のような内面を持つ危うさをが魅力だったのかも。
時代を超えてこれだけ語り継がれる女優は後にも先にもモンローだけ。
そして映画としてモンローを演じたアナ・デ・アルマスの
本人が乗り移ったかのような迫真の演技は見れば
本作が彼女の代表作の一本になることは間違いないだろう。
◆
【今週のツッコミ】
・アーサー・ミラーに度肝を抜くひと言「彼女は字が読めなかった?」
読書家だがシロウトのマリリン・モンローに概念を覆される。
こういうさりげないところに天才的素質を感じてしまう。
・本人そっくりに見えるためのメイクに数時間要したそうで
瞼に白いハイライトを入れ、眼を細目にして微笑み浮かべれば
明日から貴方もマリリン・モンロー。
・アナ・デ・アルマスの初見映画は『ノックノック』で
そのときに嘗てのマリリン・モンローに似てるな~だった。
監督もその時の演技に注目していたよう。
・余儀なく中絶させられる膣内からの映像などドキッとする。
・できればアーサー・ミラーと生涯過ごしてほしかった。
あの砂浜でのアクシデントさえなければ。。。
・J・F・ケネディとの強制ベッドシーンでモンローの
ご尊顔がアップとなりナニを咥える映像が庶民に映し出される
アレはモンローのなかで公私混同という脳内処理のバグですね。
・泣いている父からの手紙こそモンローを支えるアイテムだった。
あのボックスを開けるまでは。あれで力尽きたという感じ。
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監督:アンドリュー・ドミニク
脚本:アンドリュー・ドミニク
音楽:ニック・ケイヴ、ウォーレン・エリス
出演:アナ・デ・アルマス、エイドリアン・ブロディ、ボビー・カナヴェイル
『ブロンド』(2022年作品)
ヘアー&メイクに日々3時間かけたらしくて
マリリンに成り切ってました。
ホワイトハウスでのJ.F.K.とのシーンは
中々強烈でしたわ。
マリリンは世界中の人に愛されたのに
ノーマジーンは寂しいラストでしたね。
ディマジオが葬儀を執り行ったようで、
唯一ノーマジーンを気にかけていた人かと
思いました
世界のミューズを妻にする気持ちってどうなんでしょうね。
ワタシだったら完全に舞い上がってしまって四六時中笑いが止まらないかもしれません。
にしても、アナの熱演は序盤からすごかったです。
チョットした仕草まで完全コピーしたそうですね。
JFKとのからみは動揺しました。
あんな風な扱いを受けていたことへの怒りが。。。(笑)