評価:★★★★★【5点】
個人の思惑、誰がいちばん得したのでしょうか(笑)
昨日まで、鑑賞予定になかった本作。
某映画サイトの評価がそこそこ良かったのと、今週の上映作品に
もうひとつ食指の動くモノがなかったことから
本作と『シャーク・ナイト』で迷ってたんですが、上映時間の都合で
こちらにして、まさかまさかの拾いモノ!大正解でした!!!(笑)
こんなに面白い脚本は久しぶりな気がします。
って実話だから!と言いつつ、ある程度の脚色はあることでしょうし。
当時のニュース映像は、上の画で思い出しました(笑)
このニュースの裏ではこんなことがあったんですね。
ひとつの事件に対し、そこに関わる個人それぞれの思惑がしっかりあって
しかもそれが、すべて納得できる内容に驚くばかりです。
◇
【あらすじ】
1988年10月、米国アラスカ州バロー。
ある日、3頭のクジラが分厚い氷に取り囲まれ、
外洋へ出られなくなってしまったというニュースが報じられる。
それを見た環境保護団体グリーンピースのレイチェルは、
すぐさまクジラ救出のため現地へと向かう。
そしてマスコミを巧みに利用して、世間の関心を高めていく。
すると、自社のイメージアップを狙う石油採掘会社が協力に乗り出し、
最初はレイチェルを門前払いした
州知事さえも全面協力の姿勢をアピールし始める。
いまや救出作戦は、
全米中が固唾をのんで見守る一大プロジェクトとなり、
ついにはアメリカ大統領までもが動き出す事態へと発展していくが…。
<allcinema>
◇
【別映画のネタバレしてます。要注意】
たまたまその場に居合わせたテレビリポーターが
氷上のはるか向こうで氷の隙間から潮が吹き上がるのを発見したことから
この物語は始まっている。
最初は単に、氷に閉じ込められたクジラ3頭がいるという
そんなチョットしたローカルニュースネタに撮影してただけなのに
局の方で放送用に数分の空き時間ができ
そこに今回のクジラネタを使ったことから
これが反響を呼び、まさかまさかの一大ニュースに発展していく。
テレビリポーターの元恋人のグリーンピースで自然環境保護活動を行う
レイチェル・クレイマー(ドリュー・バリモア)が
地元先住民のイヌピアト族が食用としてクジラ捕獲する考えがあると知り
州知事に救助要請をするところからは事実とはいえ
こんなに映画のような物語りがほんとうに有ったことにびっくり(笑)
救助に当たり、最初こそ、それぞれ権力者の思惑が露骨に描かれ
個々の得する部分などに対し、それが世の中ってやつか。。。
何をするにも政治が絡んでくるし、いつの時代も同じなんだなとかね(苦笑)
石油採掘会社VSグリーンピースからアメリカ大統領選挙戦、
はたまた、冷戦時代のソ連まで巻き込む一大プロジェクトとなる様は
もはや、南アフリカの上空難民『第9地区』をも凌駕する事態となる(おい)
この作品、なにがそんなに良いのかといえば
ずばり、ストーリー展開に破綻してる部分が皆無だったと思わせるところ。
初めは、クジラの救出に見向きもしなかった石油採掘会社社長。
しかし、その妻が控え目ながら言葉巧みに夫に行動を起こさせる。
この良妻賢母のレクチャーのような話術には参考になる部分が(笑)
このシーンには、思わず唸ってしまいました(笑)
地元民も自主的に不眠不休で自分に出来ることをする。
もちろんそこには地元先住民のイヌピアト族も参加してるんです。
本作で最も感情が高ぶって涙腺が決壊したところといえば
当時世界一といわれたソ連の砕氷船の影が見えたところですな。
難攻不落な巨大氷壁を破壊する最後の望みとなる砕氷船の姿が現れ
警笛を鳴らすところ、まるで『未知との遭遇』の誰もが知る、あの名シーンの
ファースト・コンタクトのようだった^^
中盤まで、みんながそれぞれ持っていた思惑。
最終的に、クジラを生かして海に帰したいという思いが
ひとつになっていくところは、この世も捨てたもんじゃないなと^^
【今週のツッコミ】
・バンバンって海面から見えなくなっただけで
死体を確認したわけじゃないですよね。
みんな、あの長老のひとことに納得し過ぎじゃないのかな。
状況だけで判断してはイケません。
実は・・・仙崎大輔の後輩・吉岡のように!ってことも(こらこら)^^;
・ホワイトハウスからの要請で州兵が石油採掘会社所有のホバーバージを
ヘリ2機で運搬するところ、ヘリの進行角度にびっくりした!
あれって、力自慢の大男二人が大型バスを限界パワーでひっぱるイメージですね。
・ホワイトハウスの大統領の側近(?)があんなに美人でいいのでしょうか。
実際、あの大佐と側近は、今回の事案で知り合い結婚したとか。
これで、マジ全員が自分の願い通りになったんじゃない(笑)
・アラスカ州でメキシコ料理が美味いらしい!
どのメニューも日本円で1500~2000円って、チト高くないか?
ソーセージ付きブリトーも破格の値段っぽくて食べられないわ。
・『幸せへのキセキ』でお馴染みの意地悪検査官が今回も意地悪キャスターで御出演。
でも、最後は前作同様、憎めないキャラで終わったので、これは彼の自前キャラか(笑)
・氷点下45度の氷上では厚底ブーツも意味を持たないらしい。
しかしながら、普通の段ボールを20ドルも出して買う価値ないぞ!
ってことで無視してた女性リポーターですが
最終的に泣きを見て、結局、段ボールを40ドルで購入(爆)
しかし、こういうことを思いつくあの孫は、今流行りのスキマ産業で
いずれ大儲けしそうな勢いを感じてしまった。
・その先住民の今回の準主役扱いのお爺ちゃんと賢い孫の様子は
どうみても『ベスト・キッド』的雰囲気なんですが。。。
・地域密着型電気店のオーナー?自社開発した小型解凍機で
クジラ救助に向かうも、現地で発電機が凍ってしまい大慌て(笑)
メディアの発電機を要請しヘリで運搬中、極寒でパイロットの瞼がくっ付き
前方視界不良!(爆)あわや墜落の危機か!と、そのとき
間一髪、助手席の男に瞼を舐められ視界が保たれ、無事任務完了。
あのシーン、もし自分だったらと思うとチョット気持ち悪かったです。
舐める方も、舐められる方もね(ウゲ~)^^;
・子クジラの尾びれに絡まった漁業網。
実際、あんなもんで身動き制限されるもんですかね~。
・今回の危険な任務にわざわざ州兵など出せないという知事。
その理由、クジラが死んだって家族に訃報を出さなくてもいいからな(笑)
・ソ連の砕氷船乗務員って海軍になるのね。
その彼らが、アメリカからの支援要請が来る来ないで賭けするところグッド!
・巨大氷壁に2度体当たりし破壊できなかったところで
船長が「無理だ!もうやめろ、船が壊れる!」
しか~し、副船長がソ連国家のプライド?海軍のプライド?で3度目を決行するところ
氷壁手前の地元住民、石油採掘会社社長の「イカれてる、、、」に2度目の涙腺決壊!
・クジラの鳴き声ほど神秘的なものはない!
CGも今や最先端のソフト使えば生き物だって簡単に再生できるのね。
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監督:ケン・クワピス
脚本:ジャック・アミエル/マイケル・ベグラー
撮影:ジョン・ベイリー
音楽:クリフ・エデルマン
出演:ドリュー・バリモア/ジョン・クラシンスキー/クリステン・ベル/
ダーモット・マローニー/ヴィネッサ・ショウ/ジョン・マイケル・ヒギンズ/
『だれもがクジラを愛してる。』
個人の思惑、誰がいちばん得したのでしょうか(笑)
昨日まで、鑑賞予定になかった本作。
某映画サイトの評価がそこそこ良かったのと、今週の上映作品に
もうひとつ食指の動くモノがなかったことから
本作と『シャーク・ナイト』で迷ってたんですが、上映時間の都合で
こちらにして、まさかまさかの拾いモノ!大正解でした!!!(笑)
こんなに面白い脚本は久しぶりな気がします。
って実話だから!と言いつつ、ある程度の脚色はあることでしょうし。
当時のニュース映像は、上の画で思い出しました(笑)
このニュースの裏ではこんなことがあったんですね。
ひとつの事件に対し、そこに関わる個人それぞれの思惑がしっかりあって
しかもそれが、すべて納得できる内容に驚くばかりです。
◇
【あらすじ】
1988年10月、米国アラスカ州バロー。
ある日、3頭のクジラが分厚い氷に取り囲まれ、
外洋へ出られなくなってしまったというニュースが報じられる。
それを見た環境保護団体グリーンピースのレイチェルは、
すぐさまクジラ救出のため現地へと向かう。
そしてマスコミを巧みに利用して、世間の関心を高めていく。
すると、自社のイメージアップを狙う石油採掘会社が協力に乗り出し、
最初はレイチェルを門前払いした
州知事さえも全面協力の姿勢をアピールし始める。
いまや救出作戦は、
全米中が固唾をのんで見守る一大プロジェクトとなり、
ついにはアメリカ大統領までもが動き出す事態へと発展していくが…。
<allcinema>
◇
【別映画のネタバレしてます。要注意】
たまたまその場に居合わせたテレビリポーターが
氷上のはるか向こうで氷の隙間から潮が吹き上がるのを発見したことから
この物語は始まっている。
最初は単に、氷に閉じ込められたクジラ3頭がいるという
そんなチョットしたローカルニュースネタに撮影してただけなのに
局の方で放送用に数分の空き時間ができ
そこに今回のクジラネタを使ったことから
これが反響を呼び、まさかまさかの一大ニュースに発展していく。
テレビリポーターの元恋人のグリーンピースで自然環境保護活動を行う
レイチェル・クレイマー(ドリュー・バリモア)が
地元先住民のイヌピアト族が食用としてクジラ捕獲する考えがあると知り
州知事に救助要請をするところからは事実とはいえ
こんなに映画のような物語りがほんとうに有ったことにびっくり(笑)
救助に当たり、最初こそ、それぞれ権力者の思惑が露骨に描かれ
個々の得する部分などに対し、それが世の中ってやつか。。。
何をするにも政治が絡んでくるし、いつの時代も同じなんだなとかね(苦笑)
石油採掘会社VSグリーンピースからアメリカ大統領選挙戦、
はたまた、冷戦時代のソ連まで巻き込む一大プロジェクトとなる様は
もはや、南アフリカの上空難民『第9地区』をも凌駕する事態となる(おい)
この作品、なにがそんなに良いのかといえば
ずばり、ストーリー展開に破綻してる部分が皆無だったと思わせるところ。
初めは、クジラの救出に見向きもしなかった石油採掘会社社長。
しかし、その妻が控え目ながら言葉巧みに夫に行動を起こさせる。
この良妻賢母のレクチャーのような話術には参考になる部分が(笑)
このシーンには、思わず唸ってしまいました(笑)
地元民も自主的に不眠不休で自分に出来ることをする。
もちろんそこには地元先住民のイヌピアト族も参加してるんです。
本作で最も感情が高ぶって涙腺が決壊したところといえば
当時世界一といわれたソ連の砕氷船の影が見えたところですな。
難攻不落な巨大氷壁を破壊する最後の望みとなる砕氷船の姿が現れ
警笛を鳴らすところ、まるで『未知との遭遇』の誰もが知る、あの名シーンの
ファースト・コンタクトのようだった^^
中盤まで、みんながそれぞれ持っていた思惑。
最終的に、クジラを生かして海に帰したいという思いが
ひとつになっていくところは、この世も捨てたもんじゃないなと^^
【今週のツッコミ】
・バンバンって海面から見えなくなっただけで
死体を確認したわけじゃないですよね。
みんな、あの長老のひとことに納得し過ぎじゃないのかな。
状況だけで判断してはイケません。
実は・・・仙崎大輔の後輩・吉岡のように!ってことも(こらこら)^^;
・ホワイトハウスからの要請で州兵が石油採掘会社所有のホバーバージを
ヘリ2機で運搬するところ、ヘリの進行角度にびっくりした!
あれって、力自慢の大男二人が大型バスを限界パワーでひっぱるイメージですね。
・ホワイトハウスの大統領の側近(?)があんなに美人でいいのでしょうか。
実際、あの大佐と側近は、今回の事案で知り合い結婚したとか。
これで、マジ全員が自分の願い通りになったんじゃない(笑)
・アラスカ州でメキシコ料理が美味いらしい!
どのメニューも日本円で1500~2000円って、チト高くないか?
ソーセージ付きブリトーも破格の値段っぽくて食べられないわ。
・『幸せへのキセキ』でお馴染みの意地悪検査官が今回も意地悪キャスターで御出演。
でも、最後は前作同様、憎めないキャラで終わったので、これは彼の自前キャラか(笑)
・氷点下45度の氷上では厚底ブーツも意味を持たないらしい。
しかしながら、普通の段ボールを20ドルも出して買う価値ないぞ!
ってことで無視してた女性リポーターですが
最終的に泣きを見て、結局、段ボールを40ドルで購入(爆)
しかし、こういうことを思いつくあの孫は、今流行りのスキマ産業で
いずれ大儲けしそうな勢いを感じてしまった。
・その先住民の今回の準主役扱いのお爺ちゃんと賢い孫の様子は
どうみても『ベスト・キッド』的雰囲気なんですが。。。
・地域密着型電気店のオーナー?自社開発した小型解凍機で
クジラ救助に向かうも、現地で発電機が凍ってしまい大慌て(笑)
メディアの発電機を要請しヘリで運搬中、極寒でパイロットの瞼がくっ付き
前方視界不良!(爆)あわや墜落の危機か!と、そのとき
間一髪、助手席の男に瞼を舐められ視界が保たれ、無事任務完了。
あのシーン、もし自分だったらと思うとチョット気持ち悪かったです。
舐める方も、舐められる方もね(ウゲ~)^^;
・子クジラの尾びれに絡まった漁業網。
実際、あんなもんで身動き制限されるもんですかね~。
・今回の危険な任務にわざわざ州兵など出せないという知事。
その理由、クジラが死んだって家族に訃報を出さなくてもいいからな(笑)
・ソ連の砕氷船乗務員って海軍になるのね。
その彼らが、アメリカからの支援要請が来る来ないで賭けするところグッド!
・巨大氷壁に2度体当たりし破壊できなかったところで
船長が「無理だ!もうやめろ、船が壊れる!」
しか~し、副船長がソ連国家のプライド?海軍のプライド?で3度目を決行するところ
氷壁手前の地元住民、石油採掘会社社長の「イカれてる、、、」に2度目の涙腺決壊!
・クジラの鳴き声ほど神秘的なものはない!
CGも今や最先端のソフト使えば生き物だって簡単に再生できるのね。
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監督:ケン・クワピス
脚本:ジャック・アミエル/マイケル・ベグラー
撮影:ジョン・ベイリー
音楽:クリフ・エデルマン
出演:ドリュー・バリモア/ジョン・クラシンスキー/クリステン・ベル/
ダーモット・マローニー/ヴィネッサ・ショウ/ジョン・マイケル・ヒギンズ/
『だれもがクジラを愛してる。』
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